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編集部が気になる人に会いに行く連載「WEEKEND INTERVIEWS」。第60週は、9月4日(金)から、全国9都市26公演の単独ライブを控えるお笑いコンビ・ニューヨークが登場。テレビにも引っ張りだこで、自身のYouTube『ニューヨーク Official Channel』も大人気のふたりが語る、最近の心境や単独ライブへの意気込みとは。
「昔のYouTubeは
めっちゃ体張ってましたね」(屋敷)

─ご自身のYouTubeは絶好調ですよね。コンビニのアイスを食べ比べるようなキャッチーな企画から、「芸人30分トーク」や「笑いの渦」など芸人にスポットを当てて掘り下げるコアな企画まで、コンテンツの幅の広さに驚かされます。
嶋佐さん(以下、嶋佐) そうですね。ダウ90000の蓮見くんからアドバイスをもらって、YouTubeでは今まで変な企画ばかりやってきてたんですけど。ここにきて王道の企画もやらせてもらって。そしたら女性の方から「YouTube観ました!」って声かけてもらうことも増えて、今まで僕らに興味がなかった人に知ってもらえるのは純粋に嬉しいですね。
屋敷さん(以下、屋敷) 昔は体当たりな企画もやってましたね。街に出てちょこちょこ外国人をナンパしてみたり、海外の方に大喜利してもらったり。でも今やってもおもろいんかも。今のほうが旅行客も多いし。当時は、コリドー街に行って動画撮ったりもしたなあ。そういう男女の香りがするところには、ちょこちょこ顔出したい気持ちはあります。今の男女の出会いの流行りがわかってないところもあるけど。
嶋佐 ギャラ飲み女子を呼ぶ、とかもやってたね。でも今もアーカイブは残ってる...はず。
屋敷 ほんと体張っとる企画めちゃくちゃやっとったよな。
嶋佐 僕らのキャリアの中でも初期すぎて、知らない人いっぱいいると思う。
屋敷(スマホで自分たちのチャンネルのアーカイブを調べる)アーカイブ残っとるわ。
嶋佐 やば! 13分の動画で4.4万回しか再生されてない(笑)。サムネとかも含めて全部間違えてる(笑)。何してんの、マジでもったいない!
屋敷 チャンネル全部見返したら、こういうのめっちゃありそう。
嶋佐 だね。なんもわかってなかったわ。マジあほだ。
屋敷 まあ、今もアイスとか食べ比べる動画の翌週に、「笑いの渦」(若手芸人たちによる和菓子屋でのアルバイトをめぐる、芸人喧嘩トークのコンテンツ)がアップされたりとか、その時によって全然違うことをやっとるチャンネルになってますけど、それぞれの動画によって、観ている男女比率が全然違うんですよね。何が正解かはよくわかってないですけど、登録者はじわじわ増えとるみたいです。
嶋佐 今ね、わざわざチャンネル登録をしないって人も増えてるみたいなんで。でもこのペースでいくと10年経てば100万人登録になりそうなんで。50歳になるころには100万人。
屋敷 そんな長期的なペースでYouTubeやっとるやつおらんやろ(笑)。
嶋佐 芸人の中でも結構早いタイミングでYouTube始めたのに。でも金の盾ほしいんだよね。
「とりあえず、あと10年は頑張ろうかな、って気持ちです」(嶋佐)

──去年の単独ライブの告知で取材したとき、モチベーションについて伺った際に「あまりないかも」と答えについて考える時間があったのですが、今年も単独は史上最高人数、YouTubeでは新たなチャレンジ、と、挑戦する理由や原動力は今なんだと思いますか。
屋敷 去年の夏頃はそうやったかも。けど今は、すごくシンプルにもっと売れたいと思うようになりました。もっと有名になりたいというか。例えば地方に行ったときに、地方の人が会えたことに喜んでくれるくらいに有名になりたいですね。去年実家の熊野(三重県)に帰ったくらいから、すごく気持ちが上向きに変わりましたね。ちゃんと、「すごい芸人」になっていきたいと素直に思った。
嶋佐 なんですかね。その、もうちょっとやって、「もう何にも不自由せずに暮らせる」ってなることがとりあえず目標ですかね。余力みたいなのが存分にある状態になるというか。そこまで行けたらいいなって気持ちですかね。あと30年ずっとバリバリやりたい!とは正直思わないんですが、とりあえずあと10年くらいは頑張ろう、みたいな気持ちです。
屋敷 金やん(笑)。
嶋佐 あとはマンションかな。海外、アジアのどこかに買いたい。投資用に。日本は今高いから。
屋敷 金やん(笑)。待って。この回答、インタビュー読んどる人が損した気になりそうで困るんやけど(笑)。

──屋敷さんはゴルフの個人チャンネル、嶋佐さんはお酒の個人チャンネルを開設されましたよね。お笑い以外の趣味も充実されている印象です。
屋敷 ゴルフはすごく楽しいんですよね。ゴルフ自体も楽しいんですけど、ゴルフを通じて人間関係が広がる感じがすごくいい。一緒にラウンドを回ることで仲良くなれたり、芸人以外の業界の人との接点になったり。ゴルフ友達はもっと増やしていきたいですね。
嶋佐 俺はやっぱり酒と投資。お酒は色んなアーティストさんをゲストに呼んで、話を聞くのが面白いっすね。音楽が好きなんで。
屋敷 俺、嶋佐の個人チャンネルは観たことないんやけど、あのチャンネルすごい(更新を)休むって、俺のゴルフチャンネルのスタッフさんが言ってた(笑)。
嶋佐 いや、大変なのよ。アーティストさんをブッキングするのが。
屋敷 ちょっと終わりが近いと思います(笑)。
嶋佐 既婚だった担当のディレクターも最近離婚して...。
屋敷 え⁉ そうなん⁉
嶋佐 スタッフ含め独身だらけの最高のチャンネルなんで、終わらないです(笑)。
屋敷 あんなに芸人たくさん呼んで結婚式やっとったのに...⁉
嶋佐 いやいや、気合い入れてやってくんでよろしくお願いします。
屋敷 離婚の話がまだ衝撃なんやけど(笑)。
「単独ライブは、一年で一番
カロリーを使う仕事です」(屋敷)

──9月4日から始まる単独ライブ「ニューヨークの横からシツレ~します!」は、全国9都市26公演だそうですね。タイトルもファニーですね。
屋敷 はい。ライブのオフィシャル画像も、ちょっとレトロというか平成っぽさのある感じにしました。
嶋佐 単独ライブのタイトルはいつもマネージャーから提案してもらうことが多いんですが、今回は、ライブに関するグループLINEがあって。僕ら以外にもチーフマネージャーとか現場のマネージャーとか何人かマネージャーさんたちがいるグループ。そのグループLINEに、まだ「タイトルどうする?」とかの話題じゃないタイミングで、ある一人の新人マネージャーが「横から失礼します」っていきなりメッセージを送ってきたんですよ。
屋敷 なんか真剣なやり取りしてる最中にそれが来たのが、なんかおもろくって。
嶋佐 別にその人に、単独の案を出してもらう係を頼んでいたわけでもなければ、タイトルを急いで決めなきゃみたいなタイミングでもなくて。なぜかそいつもグループに入ってきて、謎のタイミングで「横から失礼します」って言ってきたのがね。もうこれでいいじゃん!って。
屋敷 とはいえ、気合いはちゃんと入ってます。地道に16年ライブはコツコツやってきているのでぜひ足を運んでもらいたいですね。テレビやYouTubeではなかなか味わえないような、純度100%な僕らが観られるのが単独ライブ。正直、1年で一番カロリーを使うハードな仕事なのも事実なんですけど、そんくらい本気でやってるんで、一人でも多くの人に観に来てもらいたい。

「今年こそ一発で
即完売させたい」(嶋佐)
嶋佐 去年が1万6千人動員だったんですけど、一部の公演がちょっとだけ、ほんとにちょっとなんだけどチケットが余っちゃって。もうね、一度くらいスパッと全公演ソールドアウト、みたいなのをやりたいんですよ。まあ去年もちょっと余ったのに、今年さらに4千人増やすっていう謎の行動になってるんですけど(笑)。
屋敷 公演数自体を増やしとるから。けど、僕らのネタって大きすぎる会場よりも、なるべく近くで観てほしい。そのほうが面白いから。あと、やっぱ音楽のライブって多くの人が行ったことがあるものかなと思うんですけど、お笑いのライブに一度も行ったことないって人が多すぎて。テレビとかで出来ない尺のネタをばんばんできるのが単独ライブの良さなんで、やっぱり生で味わってもらいたいですね。ネタも、年々変わってきてるし。
嶋佐 僕らはふたりでネタを作ってるんですが、なんか「ここは多分ウケないけど入れたい」みたいなことを入れるのは変わってないと思います。
屋敷 そういうのって、やる前にわかるんですよね。けど、変わったことも多少はある。昔よりも、腹が立つことをただ単に「これに腹が立つ」って言うだけじゃなくなってきてるというか。年齢とともに変わってきた感じはありますね。自分らが思ってる違和感を、どう伝えると一番いい感じか、とかを結構考えるようになってきた。昔の方が、「俺売れてないし」みたいなところで、世の中を見る目がちょっと今と違ったかも。若かったし。
嶋佐 あとは、僕らって本当に、ネタのパターンが決まっていないというか。漫才とコントの両方やるところもそうですけど、漫才の中のパターンとか、コントの中のパターンとかを決めてないので、あの手この手で作ってますね。色んな見せ方をしようっていうのはある。単独は、もちろん全部新ネタ。今回は幕間の動画も、なかなか豪華なゲストを呼んで撮る予定です。売れ残る都市が出るとちょっと嫌いになりますんで(笑)、ぜひ今年こそ念願の、一発で即完売、よろしくお願いします!
──最後に、『メンズノンノ』の読者に向けて、メッセージをお願いします。
屋敷 めっちゃむずいな。
嶋佐 たまに仕事とかで若い世代の方とお話しさせてもらう機会があるんですけど、ちゃんとしてる人ばっかだよね。
屋敷 ...けど、今の若い子ってモチベーション高い子が多いですよね。起業するとか。芸人でも、それこそ(令和ロマンの)くるまとか、蓮見くんみたいな、“日本を変える20代”みたいな特集に取り上げられそうな人たち。で、それについて...「あんま気にすんなよ」って言いたい。俺やったら焦ると思うんですよ。くるまとか蓮見くんみたいな奴が同世代におったら。芸人じゃなくても、ゆとりくんさんみたいな、新卒で会社入って、2年くらいで退社して、で企業!みたいな人。熱量すごいやつばっかに注目がいきがちやけど、そんなわけないと思ってほしい。
嶋佐 SNSもそう。
屋敷 そういう飛びぬけてるやつって、やっぱどっかネジ飛んどる。焦っとる時にそいう人見ると、食らってまうやろ、って思う。
「行きづまった時は下を見る」(嶋佐)

嶋佐 けどやっぱ、ちゃんとしてるやつはいつかちゃんと報われますから。欲に負けて暴走せず、粛々とやる。
屋敷 お前はアジアで不動産買うって言っといて、粛々とやろうってアドバイスしてんの(笑)?
嶋佐 いや、まあ。自分で自分の機嫌とって粛々と。
屋敷 それよー言うよな。誰が流行らしたんか知らんけど。自分で自分の機嫌とるって。
嶋佐 だってさ、SNSとかのインフルエンサーとかもうすごいわけじゃん?噓でしょ、っていうような豪華な投稿があったりしてさ。めちゃくちゃじゃん。表出てる人とかのそういうのに騙されず、振り回されず。あ、そうだ。下見て下。下を見たほうがいい。行きづまったときは下を見る。
屋敷 ほんとにそう。
嶋佐 下見ると安心するんで。本当にさ、自分がいかに恵まれてるかよくわかるから。
屋敷 上向くとすごい奴がいっぱいおって焦るんで。そういう時こそ、僕らのYouTubeの「笑いの渦」を観てください(笑)。

ニューヨーク|NEW YORK
2010年結成のお笑いコンビ。ツッコミの屋敷裕政(やしきひろまさ/写真右)とボケの嶋佐和也(しまさかずや/写真左)によるコントと漫才はいずれも人気。2019年 M-1グランプリ決勝進出、2020年 キングオブコント決勝進出(準優勝)。NHK「ザ・グレイテスト・ヒッツ」、CX系「超調査チューズデイ〜気になる答え今夜出します〜」、TBS系「ラヴィット!」やAbemaTV「愛のハイエナ」などMC・レギュラー番組も多数。

2026年ニューヨーク単独ライブ『ニューヨークの横からシツレ~します!』
今年結成16周年を迎えたニューヨークが、コンビ結成史上最大規模となる単独ライブを開催!9月4日(金)の東京・有楽町よみうりホールを皮切りに、北海道、宮城、岐阜、新潟、愛知、大阪、広島、福岡の9都市にて公演。千穐楽ではオンライン配信も。
【出演者】ニューヨーク
【チケット】前売6,000円(税込)/当日6,500円(税込)
高校生以下学生料金3,000円(税込) 配信チケット2,000円(税込)
※前売券が完売した場合、当日券の販売はございません。
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Photos:Haruto Inomata

中村
メンズノンノ編集
ハイブランドからコスパアイテムまで、ファッションとカルチャー企画を担当。服を買うときは直観重視で、色や柄、素材にぐっとくるポイントがあると即決! ジュエリーと靴と猫とコーヒーが好き。
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