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小芝風花「『気持ち悪い社畜』って言われる役は初めて!」【ウィークエンド・インタビューズ 第28週】

小芝風花「『気持ち悪い社畜』って言われる役は初めて!」【ウィークエンド・インタビューズ 第28週】

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編集部が気になる人に会いに行く連載「WEEKEND INTERVIEWS」。第28週は、俳優の小芝風花さんが登場! 7月17月に放送が始まる連続ドラマ『転職の魔王様』で、パワハラが原因で会社を辞めることになった“社畜ヒロイン”未谷千晴を演じる。新しい仕事を求め途方に暮れていた彼女は、“転職の魔王様”と呼ばれる最恐毒舌キャリアアドバイザーの来栖嵐と出会い、厳しい現実を突きつけられる。そんな小芝さんに、注目ドラマの舞台裏や私生活についてインタビュー!

見た人がこれからの自分と
向き合うきっかけになる物語


──原作の小説やドラマの台本を読んだ時の感想は?

ドラマに関しては一話完結でいろいろな人の人生の岐路を見られるものがあり、私自身コロナの期間を経て、「この先どうなっていくんだろう」と自分と向き合う時間が増えた今だからこそ、すごく考えさせられました。それこそ、成田(凌)さんが演じるキャリアアドバイザーの来栖(嵐)さんの言葉って、すごく厳しいんですけど的を得すぎていて、原作や台本を読みながら「うっ」って胸に刺さっていました。

──“転職”に対してどんなイメージを持っていますか?

慣れ親しんだ今の仕事から、もっとやりたい仕事に移るって、勇気がいることだと思います。なので、転職される方は、自分の意志が強くて、本当にやりたいことや目標がはっきりしている人が多いのかなって。

一方で、私が演じた(未谷)千晴は、どんな会社に行きたいかがわからないし、何になりたいかもわからないし、正解がわからないから、転職アドバイザーの方に「私はどっちが正解なんですか!」って悩み続けています。彼女みたいに、今の職場の何がイヤなのか、明確にわかってない人もいるんだろうなと思いました。

──転職をする人=新しい一歩を踏み出す人は、とても前向きですよね。千晴はどんな人物像、女性像とかキャラクター像を思い浮かべていましたか?

たぶん学校にいたら周りに「真面目だね」って言われるタイプの子だったんだろうなって。だからこそ、周りに求められることは一生懸命がんばりたいと思うし、たとえ会社で上司からの理不尽とも思えるパワハラを受けても、自分がうまくやれないから、自分がダメだからって思ってしまうような、まっすぐ責任感もある子。

また、「自分はこうしたい!」っていう意志よりも、周りからどう思われているか、どう必要とされているかを優先しちゃって本来の自分がわからなくなっているんです。特に仕事に真摯に向き合っている方に共感しやすいキャラクターだと思っています。


──小芝さんが共感できる部分はありますか?

ありますね。今は意識的に変えようとは思っていますが、もともと私も周りの目が気になるタイプなんです。10代や20代前半の頃は、「優等生でいなきゃ」という意識がすごく強くて。だから千晴にすごく共感できましたし、そんな彼女に向ける来栖さんのセリフは胸に響きます。私も含め、いろいろな方がこのドラマを通して、「この先自分がどうしたいか」を考えるきっかけを見つけられると思います。

──成田さんと小芝さんは本作で初共演です。成田さんは小芝さんに対して「日現場にいてくれるんだと思うと、1人のスタッフとしてうれしい気持ちになります」とおっしゃっていたようです。

本当かな〜(笑)。すごくうれしいです。

──さらに、「でも、三、四ヶ月間、現場でずっと明るいわけがないと思うけど」とも(笑)。小芝さんは成田さんとお会いしてどんな印象でしたか?

あはは、成田さんには最後まで楽しみにしていてほしいですね(笑)。成田さんの第一印象は、肩の力が自然と抜けている方、自分を飾らない方。なので、誰に対しても対応を変えず、自分の芯を持って行動する来栖さんにすごくぴったりだと思いました。

──視聴者も「来栖は冷酷でドライな人かな」と思ってしまいますが、物語を見ていくと実はそうではないことがわかります。千晴として、彼にどう接しているんでしょうか?

役柄的に、来栖さんは魔王様と呼ばれているぐらい強くて、きつい人なので、千晴も彼に対してかなり苦手意識や疑問を持っています。でも、次第にその強い言葉の裏側の意味を知って、彼に対する見方がどんどん変わっていきます。撮影しながら、その二人の絶妙な関係性をつくっていきたいですね。

──これまでさまざまな役柄や職業を演じていますが、本作で新しかったことはありますか?

私はこれまでも千晴のようながんばり屋さんの役が多いのですが、ただ「気持ち悪い社畜」って言われるのは初めてですね(笑)。あと、先程もお話しましたが、千晴は自分を犠牲にしても周りに必要とされたい、という気持ちが強い子。

なので、来栖さんと話しているときもきっと、「この人は何を求めているんだろう」「自分が話していることは正しいのか」といったことを考えてしまうことで、自分の本音を隠してしまう子なのかなって。その心情の表現は、とても繊細な部分なので気をつけながら演じたいと思います。


台本以上のものが現場で生まれた瞬間、
驚きと感動で心が満たされる

──小芝さんの仕事である“演じる”ことにおいて、大事にしていることは何ですか?

聞くこと、見ることをすごく大事にしています。昔は家で台本を読んで、撮影現場で練習してきた通りのセリフを言うので精一杯でした。でも台本って、10人読んだら10人全員の感じ方が違うように、「この人の役ってこういうキャラクターかな」と思っていても、演じる人によって全然違う。

自分のセリフだけに追われていると、その違いを受け取れなくて、共演する方とキャッチボールできなくなっちゃうので、相手のどのセリフ、どういう態度を受けて自分の役が心を動かされたのか、を受け取って返せるように、“聞く”“見る”をすごく大事にしています。

──自分のキャラクターだけじゃなくて、相手がどう気持ちを何言ったのかを感じ取るということでしょうか?

そうですね。台本を読んでいるときは、自分の役が「ここでムカッとしたんだな」と感じていても、現場でいざセリフを言われると悲しい感情になったりすんです。一緒に演じる方が現場に持ってきてくださった演技や表情などで、台本以上のものが生まれることが多いので、それを逃さずキャッチしたい。セリフがない表情のお芝居も含めて、ちゃんと反応できるように心がけています。


──いろいろな仕事を体験できる仕事が俳優だと思いますが、俳優、お芝居の面白さは何ですか?

やっぱり、台本以上のものが現場で起こるときに得られる驚きや感動、達成感ですね。自分が思っていたものと違うお芝居を監督に求められたときに、自分の中で成立させて、演技として表現して、OKをいただけると「よっしゃ!」ってうれしくなります(笑)。

また、それを見てくれた人が「すごく面白かった!」「感動したよ!」という評価をしてくださるとすごく心が満たされます。俳優は見てくれる人がいないと成り立たないので、そういうご意見をいただけたり応援していただけたりすると、「もっと面白い作品を作りたい!」という気持ちが溢れて、演技という仕事を続けたいと思うんです。

──そんな、俳優というお仕事が好きな小芝さんがいま転職するとしたら? ちなみに、成田さんは「地球にやさしい美容師」と答えていたようです。

えー、成田さん、美容師免許を持ってるんですね! すごい…。カラー剤に気を使う美容師ってことかな(笑)。私は14歳からずっとお芝居だけをやってきて、毎回違う環境での仕事なので、同じところに勤めることできるのかなって思っちゃったり(笑)。ただ、メイクやコスメが好きなので美容関係の仕事も興味あります!

三日間の休みができたらすぐに
郷土料理と地酒を楽しむ旅に出たい!


──プライベートに関してですが、最近オフのときにハマってるものは?

ショッピングが大好きで、撮影の合間にネットでお洋服を見て、休日にお店に見に行っています。ネットで買うときもありますが、たまにサイズが合わなかったり生地や形が思っていたものと違ったり失敗もあるので、なるべく直接見に行きます。

──小芝さんが服選びで大切にしてることは?

気分の色かもしれない。だから、毎シーズン「着る服がない〜」ってパニックになってる(笑)。時期によって好みや目に留まるアイテムが違うんです。もともとシンプルなお洋服が好きで、無地や単色のアイテムが多いので、差し色になるような小物が欲しくて、いま探している最中です! 最近はグリーンのバッグが目に付くんですよね。

──その時々で自分のキーカラーってありますよね。

ありますね。「またここにもグリーンのバッグがある!」みたいな(笑)。


──前回のドラマで金髪にされたように、役柄によって気分が変わったり?

全然違います! 前回のドラマの役では金髪で肌の露出も多くて、見えてもいいインナーを重ねたりしていて、プライベートでは肌を見せる服を着ないのに、似たアイテムを買いに行っちゃったり(笑)。いままで着なかった少しお腹が見えるようなスウェットのセットアップも、役の影響で買って私服で着てみたり。役からファッションへの影響は、かなりあると思います。

──買い物は気晴らしになりますよね。おうちでオンとオフを切り替える方法はありますか?

役を私生活まで引っ張ることもなくて、すぐにフラットに戻れるタイプなので、決まったルーティーンなどはないんです。ただお風呂で深呼吸すると、すごくリラックスできるので、本当に疲れたときにやっています。あと、体と心を清めたりデトックスしたりするために、湯船にお塩と日本酒を入れて浸かることもあります。

──最後に、次に数日間のお休みができたら、どこで何をしたいですか?

いま、旅行に行きたい欲がすごくあって、休みができたらすぐに飛行機に乗ろうと企んでいます。例えば三日間あったら、2泊3日で四国を全部回りたい! それ以外にも北海道も沖縄も行きたいですし…いや、全国行きたい(笑)。その土地の郷土料理と地酒を堪能する旅をしたいですね!


小芝風花|FUKA KOSHIBA

1997年4月16日生まれ、大阪府出身。2012年、俳優デビュー。また、2014年、初主演を務めた『魔女の宅急便』で映画デビューを果たす。近年の主演・代表作は、映画『妖怪シェアハウス-白馬の王子様じゃないん怪-』、『貞子DX』(ともに2022年)、ドラマ『霊媒探偵・城塚翡翠』『invert 城塚翡翠 倒叙集』(ともに2022年)、『波よ聞いてくれ』(2023年)などがある。現在、バラエティ番組『ぐるナイ』ゴチレギュラー出演中。2024年2月9日公開の主演映画『レディ加賀』が控えている。
公式Instagram:https://www.instagram.com/fuka_koshiba_official/


『転職の魔王様』


出演:成田凌、小芝風花、山口紗弥加、藤原大祐、おいでやす小田、前田公輝、井上翔太、井本彩花、石田ゆり子
原作: 「転職の魔王様」「転職の魔王様2.0」額賀澪 (PHP研究所) 
脚本:泉澤陽子、小峯裕之
●7月17日より、毎週月曜22時〜放送(カンテレ・フジテレビ系全国ネット)
公式HP:https://www.ktv.jp/tenshokumao/
公式Twitter: https://twitter.com/tenshokumao
公式Instagram:https://www.instagram.com/tenshokumao/


大卒で入社した大手広告代理店を、3年たたずに退職してしまった未谷千晴(小芝風花)は、叔母が経営する転職エージェント「シェパードキャリア」を訪ねて、新しい職場を探そうとする。そこで、敏腕キャリアアドバイザーだが、求職者の心をへし折るような毒舌を放つため『転職の魔王様』という異名をつけられている来栖嵐(成田凌)に出会う。来栖の不躾だが本質を突いた言葉によって、千晴や転職希望者たちは、自らの仕事や生き方と否が応でも向き合っていく。

Photos:Akira Honda[bNm]  Hair & Make-up:Yuichi Sorimachi Stylist:Daisuke Morimune Interview & Text:Hisamoto Chikaraishi[S/T/D/Y]

力石恒元

力石恒元

エディター

ファッションからインタビューテーマまで幅広く執筆。音楽、映画、カルチャー、ガジェットなどに精通。

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