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編集部が気になる人に会いに行く連載「WEEKEND INTERVIEWS」。第54週は、昨年末のM-1グランプリ決勝で注目を集めたお笑いコンビ・めぞんが登場!
飄々とした吉野おいなり君(写真右)と、ツッコミの原一刻(写真左)の独特の掛け合いが人気のコンビ、めぞん。2025年のM-1の決勝進出から、初のルミネtheよしもとでの単独ライブを控える彼ら。芸歴10年目の近況と、単独への意気込みを語る。
「M-1決勝進出を機に、
相方の母校の秘密が...」(吉野)

原 僕の地元は宮崎県。民放が2局しかない地域なんですけど、昨年末のM-1決勝進出を機に、地元でも僕らのことを話題にしてもらえたみたいで、反響の大きさに驚きました。
吉野 それがきっかけで、SNSで、原が通っていた高校が「県内屈指のオタ校じゃねえか」って書かれて。こいつの出身がオタ校だってバレちゃったっていうのが、一番でかい反響ですね。
原 お前がしきりに言ってるだけだろ。
吉野 僕も漫画やアニメが好きなんで、これで名実ともにオタコンビということになりました。まあ、僕は漫画とアニメが好きなだけで、オタクではないんですけど。原がオタクって言質が取れてよかったです。
原 全然オタ校じゃないし。大体オタ校ってなんなんだよ。えっと、普通の工業高校です。
吉野 オタ校って判明したのが一番でかいですよね。周りからの見られ方が変わったっていうか。
原 おまえしか言ってないから!

吉野 僕自身の変化としては、ライトノベルを出版することが決まりました。今は周りからはラノベ作家としてしか見られてないです。
原 見てないよ。ていうか誰がオタ校っていじってんだ。
吉野 そうですね、正確にはラノベ作家とオタ校の卒業生のコンビ、としてM-1以降はやっています。
原 やってないですよ。M-1に出てよかったのは、劇場でご一緒した先輩たちが僕らの舞台を観て「面白かったよ」とか感想をくれるようになったこと。それまではなかったことですね。
吉野 僕はあと、後輩に強く出るようになって、後輩を詰めるようになって、嫌われ始めたところも変化ですね。
原 最悪じゃねえか。
吉野 後輩には強くあたるようになりましたね。特にボニータの赤坂とか伝書鳩のダダこだまとかに。
原 その名前を出すな。...吉野は後輩を可愛がってて、ライブ終わりとかも必ず後輩をご飯に連れて行くくらい面倒見がいいんです。けど...M-1に出たことを後輩が誰も触れないらしくて、人望のなさを感じます。
吉野 人望、ないですね。内弁慶なんで。
「ルミネの単独は
ひとつの目標でした」(原)

原 5月24日に初の単独ライブをやらせてもらいます。ライブタイトルは「おいなり一刻ペアvs地獄の三人衆」。単独はひとつの目標でしたし、芸人になる前から、お客さんとしても通っていた舞台なので今から楽しみです。
吉野 単独への意気込みを語ると、長くなっちゃうんですけど...僕らにとって思い入れのある場所なんです。僕も、吉本に入ったからには、「いつかはルミネの単独を」ってずっと思ってきました。...それなのに。
原 いや...あの...
吉野 僕らの特別な舞台に、まさか、あの「地獄の三人衆」が襲来することになるなんて...
原 誰も知らないから、その三人衆。
吉野 僕もですけど、原もお笑いに憧れてる男の子だったわけで、その夢を地獄の三人衆に潰される形になったっていうか。俺はこの地獄の三人衆を許さないです。当日は僕ら2人VS地獄の三人衆との三番勝負をすることにしました。血祭りにあげてやろうと思います。
原 そもそもその三人衆ってのは...
吉野 1人目は僕にお笑いのすべてを教え、高尾山にこもっていた師匠『尾藁井藁街川瓦(おわらいわらがいがわかわら)』。
原 そんなやついねーよ。
吉野 2人目は僕が小学3年の頃にリトルスモールハイスクール漫才っていうのに入ってて。
原 ないだろそんなもの。
吉野 その時の元相方『町田和(まちだかず)』です。こいつが闇堕ちしちゃって、悪魔になっちゃったんですよ。
原 意味が分からない。
吉野 3人目は高性能AI『マスターラフ』です。僕のお父さんがもともとお笑いラボ、通称『おわラボ』の研究員だったんですけど...
原 ねえだろ。そんなもの。
吉野 この3人との三番勝負をライブでやります。本当は、僕は原とふたりで王道の漫才がやりたかったんですけどね...。まさかこんな事になるなんて。
原 ひとりでやってくれよ! ......なんか、毎日こういう感じというか。吉野の「知らねえよ」っていう話に巻き込まれ続けているのが僕らの漫才ですね...(苦笑)。
「動じない男性に
憧れてるかもしれない」(原)

吉野 原は巻き込まれてはいるよね。俺にも先輩たちにも。多分芸人になってから、原発信で何かをやったことがないんですよ。
原 そんなことはないだろ。
吉野 常に巻き込まれ続けているだけ。自我がないから。
原 あるよ? 自我。
吉野 自我のなさが僕につけこまれる要因。それにたぶん、巻き込まれるのが原の望みでもあるというか。ラノベとかの「やれやれ系」の主人公に憧れてるんだよね?
原 憧れてねぇよ。オタクじゃねえっつってんだろ。
吉野 巻き込まれ欲があるよね。
原 すみません、話が通じないんです、吉野は。
吉野 巻き込まれる才能と呼んでもいいかも知れません。

原 ...たしかに昔から動じないほうではあるかも。なんでもこい、みたいなのがカッコいいというか。地元の宮崎では、じいちゃんとか親父とかが、寡黙でどしっとしていたので。子供の頃、じいちゃんに「ご飯食べてるときに水飲むな」って言われたんですよ。当時も今も、なんで水飲んじゃいけないのか意味わからないけど、そうやって言い切る姿に、なんか自分の信じるものを貫く姿勢というものを感じて、いいなって思いました。
吉野 やっぱり、そういうキモい命令とかされてきたから、今僕に嫌なことされても受け入れてくれるんだと思います。
原 10万で買った新しい衣装を持ってきた日に、吉野に「それダメ」って言われて着ずに持って帰ったこともあります。
吉野 水の修行の成果が出てますね。キルアとかと同じです。刷り込みは大事です。(編集部注/キルアは漫画『HUNTER×HUNTER』に登場するキャラで、物語の当初、身の安全のため緊急時は逃げるように、兄から操られていました)
原 まあ、実際に耐性というか受け皿は大きい方ですね。
「今はお笑いの鬼として
生きています」(吉野)

吉野 もともと漫画やゲーム、アニメが好きだったんですが、最近忙しくて追えてなくて。『負けヒロインが多すぎる!』ってライトノベルも、新刊を買ったのにまだ読めてない。家でもプリキュアのアニメが観たいのに、YouTube撮ってて観れていない。
原 オタクじゃねえか。誰が人のことオタク扱いしてんだよ。
吉野 本当に、日々お笑い。『お笑いの鬼』って感じで生きていますね。プライベートを捨ててお笑いにすべてを捧げています。
原 どうしたんだ急に。大丈夫か、そんなこと言って...。
吉野 原はサウナとか野球とか、趣味がいろいろあっていいんですけど。
原 野球はベイスターズファンですね。地元が海の近くだったこともあって、ベイスターズは球場の雰囲気も好きです。横浜にはいいサウナもありますし。

吉野 充実していますね。
原 これ、僕を刺しにきてます。でも日々が忙しいなりに充実しているのは本当。上京してしばらくの間、僕は違う仕事に就いていたんですけど、当時は週末にお笑いを観に行くのが唯一の楽しみだった。そこから、観る側じゃなくてする側に飛び込んでみてよかったです。もちろん、芸人になってみたら思っていたのと違うこともたくさんあって、大変でしたけど。
吉野 一時期、原はよく台詞飛ばす時期があったんです。
原 なんかね。精神的なものだと思うけど。
吉野 その時は本当に足手まといでしたね。
原 え!?
吉野 お笑い鬼の足手まといでした。

原 そこまで言って損するのお前だと思うけど大丈夫か。
吉野 ことわざみたいですね。鬼に金棒の逆。お笑い鬼の足手まとい。
原 この記事で吉野が叩かれてほしいですね。
吉野 ぜひ叩かれたいです。
原 なんでだよ。...こんな感じでやっていますけど、単独を観てくれたら嬉しいです。
吉野 劇場チケットはありがたいことに前売りは完売したんですけど、当日券と配信があります。15枚くらい売れてほしい。
原 もっと売れなきゃ困るだろ!
めぞん
ボケの吉野おいなり君と、ツッコミの原一刻によるコンビ。吉野は同期芸人3人とのルームシェアを配信するYouTube『板橋ハウス』でも話題。飄々としたテンポでボケる吉野と、翻弄される原、ふたりのトークが聴けるオフィシャルYouTube『めぞん情報局』もぜひチェックを。

めぞんルミネtheよしもと初単独ライブ『吉野原ペアvs地獄の三人衆』
めぞん待望の初単独ライブ。吉野おいなり君の摩訶不思議な世界観に、原一刻がツッコミながらも巻き込まれていく真骨頂、になる予定!
日時:2026年5月24日(日)開場18:30/開演19:00/終演20:15
場所:ルミネtheよしもと
(東京都新宿区新宿3-38-2 ルミネ2 7階)
料金:当日3,500円/配信2,000円
Photos:Naoki Muramatsu

中村
メンズノンノ編集
ハイブランドからコスパアイテムまで、ファッションとカルチャー企画を担当。服を買うときは直観重視で、色や柄、素材にぐっとくるポイントがあると即決! ジュエリーと靴と猫とコーヒーが好き。
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