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広末涼子「『写真集を出すってどうかな?』と素直に家族に聞いたら…」【ウィークエンド・インタビューズ 第18週】

広末涼子「『写真集を出すってどうかな?』と素直に家族に聞いたら…」【ウィークエンド・インタビューズ 第18週】

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編集部が気になる人に会いに行く連載「WEEKEND INTERVIEWS」。第18週に登場するのは、俳優として人気を集め、先日22年ぶりの写真集をリリースした広末涼子さん! 日本各地を巡り、美しい風景とともに2年間の軌跡を収めた本誌について、撮影当時の気持ちや制作の舞台裏などを教えてもらった。さらに、休日の過ごし方やリラックスできる瞬間などプライベートにも迫る!

久しぶりの写真集は
勇気や覚悟がいる挑戦でした


──写真集『C’est la Vie』のリリース、おめでとうございます。撮影は、2020年7月の40歳の誕生日にスタートしたとのこと。当時のお気持ちを教えてください。

昔はプライベートをあまり語らず、作品を通して自分を表現していくことがメインでしたが、近年はふだんの生活もある程度伝えて、オープンに自分を見せていく時代だと感じはじめていて。その中で、私はSNSをやっていないし、自分についてどんな形で発信できるかと考えていたのが、40歳を迎える頃だったんです。しかも、写真集のお話をいただいた同じタイミングに、エッセイ(今年4月に発売した『ヒロスエの思考地図 しあわせのかたち』)の執筆のお話もいただけて。人生の一つの節目を感じて、「いまが行動を起こすときでは」という気がしました。

──写真集は、2000年の『teens』以来22年ぶりです。久々の写真集の制作はいかがでしたか?

お話をいただいてうれしかったのですが、「40歳になった私の写真集を見たい人がいるのか」と、最初は悩んだんです。10代や20代の頃は若さという武器があって、どんなシチュエーションで撮ってもフレッシュな雰囲気で、写真集としては成立する。いまの私ができることを考えたとき、どこで、どんな服を着て、どんな姿を切り取るかがすごく大事だと思ったんです。写真として、作品として満足のいく素敵なものを残そうという思いで、フォトグラファーの丸谷(嘉長)さんをはじめ、信頼できるスタッフとともに制作に臨みました。


──写真集をつくると決めてからは、悩むことはなかったですか?

そうですね。でも、いろいろ勇気や覚悟のいるチャレンジがありましたね。話題になる写真集って、やっぱり肌の露出が重要じゃないですか(笑)。でも私はそこまで見せられないし…。だから、今回は家族に聞いたんです。「ママ、写真集を出すってなったらどう?」って。

──家族に素直に聞いたんですね!

素直に聞いちゃいました(笑)。家族は「いいじゃん、出しなよ」ってすぐ答えたんです。長男は「撮影したいと言ってくれて、一緒につくろうと言ってくれてる人がいるんでしょ? 出した方がいいじゃん。『いいね』って評価されたらうれしいし、プラスになる。されなかったらそれだけ。マイナスにならないよ。まあ、もしかしたら何か言われるかもしれないけど、ママは大丈夫だと思うし、気にしなくていいよ」って言ってくれて。それもあって、大きなチャレンジだったけど、家族の後押しがあり、すごく前向きに撮影できました。

──撮影前にそんなドラマがあったんですね…。今回の写真集では、コンセプトや読者へのメッセージはありますか?

昔は昔で「みんなに親しまれる俳優になれたら」とか「妹のような存在でいられたら」とか、こういう広末涼子像でいたいという考えもあったし、いまでも人前に出るときは自分らしさについて考えます。この写真集をつくるにあたって目指したのは、同じ歳の女性にとって「こういう歳の重ね方、悪くない」と思ってもらうこと。女性にそう思ってもらえたら、きっと男性にも同じ印象を与えられるかなって。


──ページをめくるたびに、すごく溌剌とした、美しい広末さんに元気をいただけます。

ありがとうございます。最初のカットを40歳になって初めての朝日で撮るという提案をいただいたのですが、改まって決意表明みたいな重い雰囲気ではなく、花束を手に持って「はいチーズ!」くらいの明るいムードがいい、とお返事したんです。30、40歳の大人はすでにいろいろなことを経験して、何か背負っているのは当たり前。深刻に見せるよりはふだんの自分を表現したいと思いました。

撮影のテーマは「自然と広末涼子」
気づいたらよく濡れていた(笑)

──制作時期はちょうどコロナ禍でした。何か苦労はありましたか?

コロナ禍というのもあり、当初予定していた場所での撮影が難しくなったり、また撮影許可が出ても世間的に自粛ムードもあったりと、なかなか撮影が進みませんでした。ただ、周りの目を気にしてコソコソ撮影するより、ちゃんと準備しておいて、撮れるときに堂々と撮ろうとスタッフの思いが一致していたので、時期を見計らっていました。当初は並行して進んでいたエッセイと同じ時期に出版して書店に並べることを考えていましたが、結果書籍が先に出ることになって。書くのは一人ですけど、撮影となると関わるスタッフさんが増えて、準備期間が長くなりますからね。


──2020年の誕生日から2022年の誕生日まで、2年の時間を要したと聞きました。

撮影ができるタイミングを見て、少しずつ撮影していたけれど、一度にそれほど撮ることはできなくて。そのうちもうこれは発売できないんじゃないかという不安も出るくらいで、担当編集の方もヒヤヒヤしていたみたいです(笑)。でも、時間をかけて、撮れる場所を見極めていったおかげで、いろいろな土地で、季節や気候に合った素敵なお洋服を着て撮影ことができました。

──時間をかけて丁寧につくれたということですね。その中で広末さんが大事にしていたことは?

写真での私の在り方の話でもあるんですが、共感いただけるような近しい存在だけど、どこか憧れを持っていただけるような世界観を考えていました。衣装の選び方も、奇抜さを求めず、そのシチュエーションに馴染みながら、美しく映える服を選んでいます。それこそ「ビキニ論争」があったんですけど(笑)、事務所の社長は「気持ちいい海に行ったら、ビキニを着て泳ぎたくなるよ」って言うんです。いやいや、一般的に私の年代の女性は、体を鍛えたりしていない人以外は、水着の上からシャツを着たり、パレオを巻いたり、なんならラッシュガード着てますよ! って(笑)。そんなふうに、いろいろな人の意見も取り入れながら、写真として魅力的に、近くに感じてもらえるように衣装を決めているので、ぜひ注目してほしいですね。


──写真集はもちろん広末さんが主人公ですが、ダイナミックな自然を感じる引きの写真などドキュメンタリーのような構成が印象的でした。

自分の中での写真集に、強い日差しが照る水辺みたいな夏のイメージがあったから、雪の中で撮るのがすごく新鮮で楽しかったです。沖縄は主に海や滝や緑など自然の中で撮影していて、すごく開放感を感じましたね。丸谷さんとお話して、基本的にどの場所でも「自然と広末涼子」というテーマで撮っていただいていました。でも気づいたら、けっこう水に濡れていることが多かったですね(笑)。

──タイトルの「セラヴィ」とは「人生ってすばらしい!」「これぞ人生の醍醐味!」という意味がありますが、今回の写真集につけた理由を教えてください。

担当編集の方が、いろいろなタイトル案を出してくださったのですが、その中にエッセイの最後の文章にある「セラヴィ」を入れてくださっていて。そこでも書いたのですが、パリでホームステイ先のマダムと偶然再会したときに言われたのが「涼子、これが人生よ」という言葉だったんです。日本だと「これが人生だし、仕方ないよね」とか、ちょっとネガティブな意味で使われることがあるけど、前向きに「これが人生」って言えることが素敵だなって思ったんです。この写真集の一つのメッセージでもある「こういう歳の重ね方、悪くない」ということにもつながると思いました。

休みができたら
長男に会いに行くのが夢!


──写真集について素敵なお話をありがとうございました! ここからはプライベートに関してお聞きしたいと思います。自宅でのリラックス方法はなんですか?

落ち着きたいときやちょっと疲れたときは、香りで癒されています。この間もクリスマス時期限定のもみの木の香りのオイルを見つけて買いました。すごく気に入ったので、お友達のママたちにもプレゼントしました! ティーツリーみたいな森林浴したような香りに、気分がすごく落ち着いて、リラックスできるんです。

──オフの日にハマっていることやルーティーンはありますか?

どちらかというとクセや習慣なんですけど、仕事がある日に限らず、早く家事などやることを終わらせます。なるべく前倒し(笑)。仕事がない日も、夜ごはんの仕込みを朝のうちにして、ちょっとカフェに行ったり本を読んだりと、インプットするための自分の時間をつくるようにしています。


──連休や続いた休みができたら、どこで何をしたいですか?

家族みんなで留学している長男に会いに行きたい! きっと英語力も成長していると思うし、自分のホームみたいな感覚もあると思うから、彼が住んでいるところを案内してもらいたい! そうしたら、下の子たちも「お兄ちゃんカッコいい!」って憧れるし、それが刺激になって未来や夢が広がるかもしれませんよね。短期のお休みだと難しいけど、彼が留学した当初からの私の夢だから、近いうちに実現したいですね。

広末涼子|RYOKO HIROSUE

1980年7月18日生まれ、高知県出身。95年、CMでデビュー。女優としてドラマ、映画など多方面で活躍。写真集では96年の1st写真集『R』『H』が50万部を超える。以後、98年『No Make』、2000年 『Teens 1996-2000』(すべて集英社刊)も大ヒット。22年4月の本人初のエッセイ『ヒロスエの思考地図 しあわせのかたち』(宝島社) も話題を集める。近年の出演作に、ドラマ『ユニコーンに乗って』、映画 『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』、『あちらにいる鬼』などがある。2023年前期のNHK連続テレビ小説『らんまん』が控える。
公式Twitter:https://twitter.com/ryoko_staff
公式Instagram:https://www.instagram.com/hirosue.ryoko_book_official/

写真集『C’est la Vie』


撮影:丸谷嘉長
仕様:A4変形判ソフトカバー 144P
価格:¥3,300
●発売中
公式HP:https://lp.shueisha.co.jp/hr/


2020年7月 18日の記念すべき40歳の誕生日から、撮影の中止や延期など、新型コロナウイルスに翻弄されながらも、東京、千葉、久米島、嬬恋など多くの場所で、2年間にわたり撮影してきた今作。40代を迎えた広末涼子さんが、表現の原点のひとつとして大切にしてきた写真の世界と改めて向き合った作品。

ドレス¥53,900・パンツ¥38,500(ともにトーガ アーカイブス)/トーガ 原宿店 ピアス¥287,100・リング[右手人差し指]¥226,600・[右手中指]¥287,100・[左手人差し指(ピンクゴールド)]¥530,200・[左手人差し指(シルバー)]¥530,200・[左手人差し指(ホワイト)]¥226,600・[左手薬指]¥248,600/ダミアーニ 銀座タワー 靴¥41,800/ヘンリ エン ヴァーゴ

Photos:Jun Okada[bNm] Hair & Make-up: paku☆chan[ThreePEACE] Stylist:Ami Michihata Interview & Text:Hisamoto Chikaraishi[S/T/D/Y]

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ウィークエンド・インタビューズ

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