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編集部が気になる人に会いに行く連載「WEEKEND INTERVIEWS」。第52週に登場してくれたのは、俳優の長濱ねるさん。3月28日に放送がスタートする人気韓国ドラマのリメイク作品『ストーブリーグ』(Lemino・WOWOW)で、球団「ドリームズ」の運営に奮闘する編成本部長・蒔田理紗を演じる。
本作では、プロ野球のシーズンオフに行われる選手の移籍や契約更改、ドラフトなどを手がける“中の人”のドラマが描かれる。チームの上に立つ勝気な性格の人物を初めて演じたという長濱ねるさんから本作の魅力や見どころ、そしていまハマっているプライベートの過ごし方などを聞いた。
監督も共演者の皆さんも
私のお芝居を受け止めてくれた

──本作「ストーブリーグ」は韓国ドラマのリメイクですが、オリジナル作品を観たときの感想を教えてください。
もともと“お仕事ドラマ”が好きなのですが、そのなかでも登場人物全員にしっかりとスポットライトがあたり、それぞれの心の成長、そしてチームの成長を丁寧に描いていて、とても楽しく拝見しました。同時に、上質な作品をリメイクすることに対してプレッシャーを感じましたし、自分に理紗役を務められるか不安に思うこともありました。ですが、日本を舞台に書かれた脚本を読んだときに、原作と野球へのリスペクトが込められた作品になると感じたので、私はいただいた理紗という役に全力で挑もうと心に決めました。
──長濱さんにとって新しい挑戦はありましたか?
今回演じた蒔田理紗は、「ドリームズ」の運営メンバーの上に立つ編成本部長で、自分よりキャリアが長い方々を引っ張っていく人物という、初めて演じる役柄でした。また、人に反射的に言い返したり、葉山(奨之)さんが演じる部下の三谷原(樹)には手が出てしまったりするような血気盛んな一面を持っていて、私としてはすごく挑戦的な役になりました。
──普段の長濱さんとはギャップがある人物像ということですね。
そうですね。自分だったらつい口をつぐんでしまうシリアスな場面で、理沙は率先して発言していたり、細かいところまで見て指摘したり、私と違う部分がある難しい役だからこそ、改めて「自分と似てない人を演じるってどういうことなんだろう」とお芝居について深く考えることができましたし、監督と役づくりを丁寧に積み上げられた感覚があるので、本当に意義深い作品になっています。

──理紗がアツい性格だからこそ、亀梨(和也)さんが演じる、新しくやってきたクールなGMの桜崎(凖)とのコントラストや、葉山さん演じる三谷原とのわちゃわちゃ感が面白い。同じシーンを演じることが多かったお二人とのお芝居はいかがでしたか?
お二人とは初対面で、初めて一緒にお芝居をするときから、両手を広げて私の演技を受け止めてくださるような深い懐でいてくださることが伝わってきました。なので自分としては、お二人に対して「その時、理沙はどんな気持ちになっているか」を毎回新鮮に考えることに集中していました。亀梨さんが演じる桜崎に対しては、はじめは不信感を抱いて警戒しているような様子を見せたり、葉山さんの三谷原にはつい気が大きくなって余計な一言を言ってしまったりという“理紗らしさ”を、自然に出せたのは、本当にお二人のおかげです。「理紗は『ドリームス』のことが本当に好き」という軸をしっかり持っていれば、亀梨さんと葉山さんのお芝居に身を委ねるだけで理紗として存在することができました。
──また私生活を映す場面では、剛力彩芽さんが演じる姉の美夕との掛け合いで、また違う理紗の様子を見ることができます。
剛力さんとのシーンでは、剛力さんへの距離をすごく詰めすぎてしまったなと...(笑)。球団での理紗は、チームの中でできるだけ弱みを見せたくないという思いを持ちながら演じる一方で、お姉ちゃんの前では心が緩んでいって、気づかないうちに距離感を近くしてしまっていて。でも監督は「すごい距離、近いね。そのまま行こう!」とOKを出してくださったんです。剛力さんも本当に優しい方で、「何でもやっていいよ」とずっと言葉をかけ続けてくださったので、私も遠慮することなく自分が思う“家族といる理紗の顔”を出せたと思っています。

──本作は個性豊かな登場人物がユーモラスな場面もシリアスな場面も自由に行き来している印象があります。長濱さんが受けた印象に残っているディレクションはありましたか?
自分が演技をするときに、例えば「蒔田理紗にこんな想定外の出来事が起きたら、どう感じだろう。どうリアクションするだろう」と考えていたのですが、瑠東(東一郎)監督は毎回、「いま自分自身=長濱が何を感じているか」を聞いてくださいました。そのたびに、演じる役は完全に自分と切り離されたものではなく、自分自身を通した上で生まれるものだと感じるんです。その役の中で自分と似ている部分、似ていない部分を、体を通して表現するということを手取り足取り教えてくださったので、「ストーブリーグ」の撮影期間中は自分にとって多くの発見がありました。
──その中で、“自分と似ている部分”はどんなところですか?
理紗から出てくる振る舞いや言葉といった外側は普段の私と似ていないですが、共感できるとこもたくさんあって。私は好きなもの・ことがたくさんあって、本を読むことやレゴをすること、洋服は見るのも買うのも好き。大事にしたいもの・ことが多いからこそ、ちゃんと守りたいという熱い気持ちが生まれる内側はとても共感できます。それを考えたときに、役を演じるにあたって、その人の特徴だけではなくて、いかに内面で繋がれるかも大事なんだなと、監督のご指摘をはじめ、経験豊富な共演者の皆さんと撮影していく中で改めて気づけたことだったので、自分にとっても大きなターニングポイントになる作品だと思っています。
私はいままで、理紗のような指示を出す立場や誰かを教育する立場を経験したことがありません。今年28歳になりますが、30代に向けて少しずつ、母親役や教師役といった“自分が人に何かを渡していく役、与えていくような役”に挑戦していけたらいいなと考えるようになりました。
スポーツ選手の華やかな活躍の
裏にある残酷な部分も見せている

──今作で初めて共演される俳優の先輩方が多かったと思いますが、現場に臨む際に期待していたこと、現場で学びになったことはありますか?
脚本を読んでいる段階では、亀梨さんにお会いしていませんでしたが、以前から亀梨さんは野球に精通されていることは知っていましたし、会うまでの亀梨さんに、桜崎の印象に近いロジカルで寡黙な方というイメージを持っていたので、演技を拝見できることにワクワクしていました。実際、野球や選手へのリスペクトを人一倍持ってらっしゃっていて、作品に強い思いをお持ちでした。例えば、野球チームの練習場のシーンでは「練習用のボールは、球団の名前が印刷されているはずだから、印刷した方がいいですね」と意見をおっしゃっていました。
そのように、亀梨さんは座長としてずっと現場の全体を見ている姿が印象的です。「スタッフさんはちゃんと休めているか」「それなら撮影はこういう順番がいいんじゃないか」と、俳優部門以外のことも広い視野でケアしてくださっていました。亀梨さん自身はとてもお茶目な方で、私がちょっと失敗しても「ぜんぜん気にしないで』とフォローしてくださったり、亀梨さん自身もかわいらしい一面を見せてくださったりして、撮影チームの心をほぐしてくださっていました。そのおかげで、作品がもつ野球愛も説得力もすごく増したと思います。俳優として学ぶことがとても多かったです。
──野球を愛する人の細かい心配りが至る所に宿っているんですね。
はい。また個人的には、実際に名古屋のバンテリンドームナゴヤで撮影させていただいたことがお芝居の大きな助けとなりました。球場のマウンドだけではなく、実際に選手が使用するロッカールームや控え室も撮影に使わせていただき、現実の環境を目の当たりにできたことは、演じる側にとってとても貴重で贅沢な経験でした。

──長濱さんが思う「ストーブリーグ」の魅力を教えてください。
観客として観るプロ野球は、主に選手の活躍に注目しますが、その裏には選手の成績だけではなく体の状態やこれまでの傾向をデータで分析する人もいたり、新人発掘のためにいろいろな場所に足を運ぶスカウトチームがいたり、球団の魅力を世の中に広める宣伝チームがいたり。このドラマでは、さまざまな役割を担うプロたちがそれぞれの視点で球団や選手、さらには裏方として一緒に働く運営チームをより良くしようと奮闘する姿が描かれています。
また、葉山さんもおっしゃっていたのですが、スポーツ選手の残酷な部分も描かれているからこそ、多くの人に共感してもらえるのだと思います。選手の華やかな活躍や美談だけではなく、活躍できなかったらクビを宣告されるという厳しい実情もお話に出てきます。選手の活躍は、自分自身、そして家族にも影響を与えます。それはもちろんどんな世界でもあることで、私も自分自身に置き換えられましたし、自分の仕事をまっとうしようと奮闘する人、好きなことをとことん頑張る人など、多くの人に刺さる作品だと思っています。
──普段表舞台に立つ長濱さんが、裏で選手をサポートする運営側の人物を演じてみて改めて気づいたことはありますか?
編成本部長という人を支える側を演じて、改めていままで自分が出会い、支えてくださってきたすべての方々に感謝とリスペクトの気持ちが湧きました。また「ストーブリーグ」で描かれるように、選手が球団や運営チームのために頑張りたいと思えば思うほど、周りのスタッフも選手を支えたくなるし、その方により活躍してもらうためにどうするかを考えます。支えてもらう側も信念をもつことが大事だと改めて感じました。表に出る人と裏で支える人の関係性も改めて考えることができ、私に関わってくださる方への思いを変わらず持ち続けて活動していこうと思いました。
好きすぎて6時間無言で
レゴをつくる様子を配信!

──野球を観るたびに、その裏で選手たちを支える人がいると思うとより思いを込めて応援できそうですね。長濱さんは野球観戦にいったことがありますか?
お休みの日に友達と、神宮球場にヤクルトスワローズの試合を観に行ったり、大学野球も観戦したことがあります。ドラマの中で球団のグッズを担当しているスタッフさんが出てくるのですが、今度はキャラクターやグッズもじっくり見てみたいなと思いました。本作の放送開始と同じタイミングで、日本のプロ野球の公式戦も開幕するので、私も野球沼にハマってみたいと思います。
──好きなもの・ことがまた増えるかもしれませんね。いま、プライベートでハマっていることは何ですか?
一つは昔からレゴが好きです。先日、ファンクラブで“レゴ6時間配信”をやったくらい。しかも、集中するからほぼ無言で(笑)。「ホーム・アローン」や「スター・ウォーズ」、「ハリー・ポッター」などの映画のシリーズをはじめ、普段からいろいろなシリーズをつくります。
もう一つは、睡眠にハマっています。最近「シャクティマット」という、トゲのような突起の上に寝ると指圧効果を得られるマットを手に入れまして。最初はとっても痛いのですが、慣れると気持ちと体がすっと緩むんです。最近では、マットに寝るとすぐに眠くなってきちゃう(笑)。もともと寝ることが大好きで、アイマスクを試したり枕を替えたり睡眠グッズが好きなんです。

──どちらもご自身のリラックスに大切なものなんですね。週末のように、数日のお休みがあったら何をしたいですか?
海外旅行が好きで、3日あればヨーロッパに行きたいという気持ちをいつももっています(笑)。去年の秋はオーストリアのウィーンに1泊で行きました。以前に一回行ったことがあって、再び訪れました。本当に弾丸だったんですけど、飛行機に乗っている時間も好きなので行くだけで心が満たされます。
次はまだ行ったことのない、ポルトガルやトルコに行ってみたいです。旅先では基本、特に計画を立てずに気になる美術館に行ってみたり、近くに見つけたレストランに飛び入りしてみたり。一人旅が性に合っているんです。疲れたらホテルに戻って、また出かけるような気ままに旅を楽しんでいます。
長濱ねる|NERU NAGAHAMA
1998年9月4日生まれ、長崎県出身。2019年に欅坂46を卒業。その後、俳優として活躍し、近年の出演作は『アンサンブル』や『いつか、ヒーロー』、『おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-』など。ラジオ番組『NTT Group BIBLIOTHECA -THE WEEKEND LIBRARY-』でナビゲーターを担当。7月3日公開予定の映画『ラブ≠コメディ』に出演する。
公式Instagram:https://www.instagram.com/nerunagahama_/

ドラマ『ストーブリーグ』
問題だらけの最下位プロ野球球団「ドリームズ」。窮地に立つ球団の新たなGMに就任したのは、野球経験ゼロながら歯に衣着せぬ物言いをする桜崎凖(亀梨和也)。チームを愛する編成本部長・蒔田理紗(長濱ねる)は球団社長の根岸壮(野村萬斎)のこの決定に不満を隠せない。桜崎による改革。その最初の提案に激震が走る。それは球界を代表するスター選手であり、ドリームズ不動の4番打者・工藤達也のトレードだった。
監督:瑠東東一郎、松下敏也、塚田芽来
脚本:吉髙寿男、中村允俊
出演:亀梨和也、長濱ねる、葉山奨之、梶原善、木村柾哉(INI)/板尾創路、勝地涼、甲本雅裕、剛力彩芽/吉田鋼太郎/野村萬斎、他
●3月28日(土)13:00、Lemino・WOWOWでスタート
公式HP:https://lemino.docomo.ne.jp/ft/0000164/
Photos:Karin Noguchi Hair & Make-up:Nozomi Onda(Shiseido Co.,Ltd.) Stylist:Anna Yamamoto Interview & Text:Hisamoto Chikaraishi[S/T/D/Y]
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