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Kroi「好きな音楽やカルチャーをファッションに取り込むことで自分のスタイルができていく」【ウィークエンド・インタビューズ 第46週】

Kroi「好きな音楽やカルチャーをファッションに取り込むことで自分のスタイルができていく」【ウィークエンド・インタビューズ 第46週】

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編集部が気になる人に会いに行く連載「WEEKEND INTERVIEWS」。第46 週は、7月14日から放送がスタートしたアニメ『SAKAMOTO DAYS』第2クールのオープニングテーマを担当している5人組バンド・Kroi。

ミクスチャーな音楽性と独自のファッションセンスで、国内外から注目を集める彼らが、セルフスタイリングでMEN’S NON-NO WEBに初登場! 最新曲の制作秘話と、ファッションへのこだわりを語り明かす!

Kroiと『SAKAMOTO DAYS』の
共通点を見出して生まれた『Method』

Kroi_集合カット

――今回、アニメ「SAKAMOTO DAYS」のオープニング曲を担当することが決まった時の率直な感想を教えてください。

関将典(以下、関)(長谷部)悠生と益田はもともと原作を読んでいたんですが、残りの3人はオープニングのお話をいただいたタイミングで初めて『SAKAMOTO DAYS』を知ったんです。そこからスタッフ含めて全員が漫画を読んだんですが、めちゃくちゃ面白くて。アニメ主題歌のお話をいただくのはこれで4作品目。これまでの作品ももちろんすごくうれしかったけど、『SAKAMOTO DAYS』は周りの評判もかなりよかったので、とても大きなお話をいただいたんだなという喜びがありましたね。

――書き下ろしの『Method』は制作をどのように進められたのでしょうか。

内田怜央(以下、内田) 原作を読んだ時、自分たちが担当する第2クールのパートにすごく引き込まれたんです。この素敵なクールを任せて頂いたからこそ、『SAKAMOTO DAYS』に対するリスペクトを持ったうえで、このクールをより濃く反映したオープニングを書きたいなと。物語に当て書きするような感覚で制作に取り掛かり、デモ曲3曲をメンバーに共有。そこから2曲に絞ってアニメ制作チームにお送りして、『Method』が選ばれました。


――この曲の制作で特に意識したポイントはありますか?

内田 毎回タイアップ曲を作らせていただく時に考えているのは、アニメを観ている人に「オープニング、Kroiで良かったな」と思ってもらいたいということ。それがすごく重要なんですけど、ただ単純にその作品の世界観にガッツリ当て書きするだけでは主体性のない曲になっちゃうというか……。これは誰の熱量によって生まれた表現なんだろう? と空っぽ感が出るんですよ。

それこそアニメのタイアップ曲を書き始めた時は何も分からなくて、デモを書いても空っぽ感が出ちゃっているなと感じることもありました。でも最近、作品と自分たちが普段思っていることの共通点を見つけて、そこを深く書いていくことが一番いい形に仕上がると気づいたんです。まぁ、その共通点を見つけるというのに毎回苦労するんですが(笑)。

――今回に関しては、どういう部分に共通点を見出したのでしょうか?

内田 第2クールで、(浅倉)シンというキャラクターが覚醒する場面があるんですけど、そのシーンを見たときに、自分たちがライブや制作の段階で覚醒する瞬間と似ているなと思ったんです。あと、『SAKAMOTO DAYS』に描かれている日常と戦闘のコントラストの部分が、非日常のライブと普段の生活との切り替えに通じるところがあったので、そういう部分を細かく書いていきました。


セルフスタイリングで登場。
五者五様なコーディネートの
ポイントを解説!

――本日はセルフスタイリングの衣装でご登場いただきましたが、コーディネートのポイントをそれぞれお伺いできますか?

Kroiのメンバー、長谷部悠生さんのソロカット

長谷部悠生(以下、長谷部) 最近はMVの時のスタイリングも自分たちでしているんですが、これはちょうど『Method』のMVで着た服。そもそもこのトップスは、『SAKAMOTO DAYS』に出てくる勢羽夏生(せば・なつき)が着ている透明スーツみたいなシルエットがいいなと思って選んだものなんです。あとはグッズのアパレル制作を通して(※長谷部さんはKroiのグッズ制作を担当)、肩幅が広い自分にはラグラン仕様のトップスが似合うということに気づき、買い集めるようになりました。このトップスもラグランなので気に入っています。サムホールが付いているところもポイントです。

――「メゾン マルジェラ」と「ジェントルモンスター」のコラボサングラスも素敵です。

長谷部 これは韓国に行った時、服好きのスタッフと一緒に「ジェントルモンスター」に行ったんです。そうしたらそのスタッフが、このサングラスを見つけるなり「これ、日本じゃなかなか買えないやつっすよ!」って言うもんだから、俺も「まじ!?」とテンション上がっちゃって。せっかく韓国に来たなら、日本で手に入りにくいものを買いたいなと思っていたし、念のためオンラインショップで調べたら、本当に売ってなかったんですよ。だからちょっと高かったけど買ったんです。で、東京に戻ってから、青山にある「ジェントルモンスター」にフラッと寄ったら、そこにまさかの同じサングラスが(笑)。しかも、東京で買った方がちょっと安かったっていう……そんな思い出のサングラスです。

全員 ハハハハハ。


Kroiのメンバー、内田怜央さんのソロカット

内田 まず、コーディネートのテーマは……“ひかれない”。

 引くでしょ!

内田 いや違う違う、車に。

 あ、そっち!(笑)

全員 (大爆笑)

千葉大樹(以下、千葉) 完璧な流れ(笑)

内田 道路でも目立つような、パキッとした色が好きで。このパンツは「シンヤコヅカ」のもの。最近、パンタロンみたいなシルエットにハマり中で、これをよく履いているんです。さっきメンズノンノのスタッフの方々が、パンツの裾のワンポイントを「可愛い」って褒めてくれたんですが、実はこれ元々ついているわけではなくて、編み物が趣味のばあちゃんのお手製で。タバコを吸っている時、灰で穴が開いちゃったんで、そこにつけてもらったんですよ。それも結構ポイントですね。

長谷部 へぇ〜素敵。いいなぁ、俺もめっちゃバンツに穴が開いてるんだよね。あ、今日履いてるサンダルはもしかして…?

内山 あ、そう。これは長谷部に誕プレでもらった「トーガ」のサンダルです。

益田英知(以下、益田) シャツは?

内山 ギュッとなってるシャツです。

 たしかに、ギュッとなってるけど(笑)。

内田 「MASU」のブラウスです(笑)

――どのアイテムもひねりの効いたデザインで、ファッションへのこだわりを感じます。普段、服を買うときに意識していることや選ぶ基準はありますか?

内田 そうですね……自分、服は好きなんですけど、実は「着る」のはそんなに好きじゃなくて(笑)。少し前までは「これいいな」と直感で買ってしまっていたんですが、結局着ずにどんどん溜まり、コレクションみたいになっていたんです。でも最近は、普段やライブでちゃんと着られるかを考えて選ぶようになりましたし、着やすさも意識するようになりましたね。


Kroiのメンバー、関将典さんのソロカット

 テーマは……「怖くないよ」です。

千葉 なるほどね。

長谷部 たしかに、爽やかお兄さんだね。

 そう、「今日は怖くないよ」と。

千葉 普段はもうちょいね……。

長谷部 でも、本体に迫力があるからなぁ(笑)。

益田 クハハハハ! 「怖くないよ」なら、腕を隠さないと。

 たしかに。

千葉 帽子も被らないと。

 たしかに。

益田 ネックレスも隠さないと。なんか狂犬っぽさが(笑)。

長谷部 狂犬(笑)

益田 そのデカい時計もなんか……(笑)

内田 いや、もうどんどん怖いポイントが増えちゃってる。

全員 (大爆笑)

 話を戻して、このコーディネートの“怖くないよ”ポイントは、やっぱりトップス。爽やかですよね。自分は「レッドキャップ」のワークシャツがめちゃくちゃ好きで、たくさん持っているんですけど、その中でも一番爽やかなものを今日は選んできました。基本的に3XL以上じゃないと着たくない人間で、これも4XLです。

基本的にブランドにはあんまり詳しくないですし、服は好きだけど新品はほとんど買わないんです。洋服屋にも、他のメンバーと比べたらあんまり行かなくて、服はほぼメルカリで買ってます。そんな中で、今日履いてるワイドパンツは唯一新品で買うブランドのもので、大きめのサイズ展開が特徴の韓国ブランド「ANGLAN」のものですね。

千葉 有名なブランドなの?

 最近割と有名じゃない? 俺は数年前からインスタを見てて、坊主の人がモデルをしているから、個人的に参考になる。

関さん以外のメンバー あぁ〜。

益田 着た時が想像しやすいと。なるほどね。

 ちなみに、靴は「ドクターマーチン」です。


Kroiのメンバー、益田英知さんのソロカット

益田 テーマは……「横須賀に行こう」です。

全員 ハハハハハハハ。

 (「SEDAN」と書かれたゲームシャツを見て)車に引っ張られてるな〜(笑)。

千葉 彷徨ってるね〜。

益田 俺、ついこの間、服が多すぎて大量に売ったんですよ。そしたら逆に、昔から持ってるTシャツとかしか残らなくなっちゃって。この前のライブのときに、メンバーから「お前その格好、手抜きすぎだろ」って怒られたんです。で、ちょうど昨日(取材の前日)に服を買いに行ったんですけど、マジで時間なくて、試着もしないで目についたのを次々腕にかけてバババッと買ったんですよ。そしたら……パンツの前が閉まらないんです!(笑)

全員 (笑)

益田 だから、メンズノンノ読者のみなさんには「試着はしよう」と伝えたい。

内田 で、今日のスタイリングポイントの話はどこへ?

益田 閉まってないところがおしゃれポイント。

 基本的に益田の服は閉まってない。

長谷部 ついに、自分で用意した服でも締まらなくなっちゃったのね(笑)

益田 そうなんだよ。体重が増えてから洋服が似合わなくなって、最近、着る意味があるのかなって……。

内田 着ることを目的にしているからダメなんじゃない?

益田 え? どういうこと?

内田 服をコレクションすればいいじゃん。

益田 え、え? どういうこと?

長谷部 俺がウエスタンジャケットを見ながら飲む、みたいな感じね。

 この間もイギリスで着れないけど、買ってたもんね?

益田 ああ〜たしかに着ないのに買ってたね。服を道具にしないことが大事ってことですね。

千葉 以上ですか? 

益田 あ、以上です(笑)


千葉 今日は「どこにでも行けるコーデ」です。これで休日にお出かけしてもいいですし、なんならフレンチを食べに行ってもいいんじゃないか、という。

益田 ジムも行けますね(と言ながら、千葉さんのジャケットを剥ごうとする)。

千葉 (益田さんの手を払いながら)まぁ、中はタンクトップだから行けますね(笑)。デニムもジャケットも「アワーレガシー」です。数年前に確か「ドーバー ストリート マーケット ギンザ」で黒のカーゴパンツを買って、そこから「いいブランドだな」と思うようになって、今日着てるアイテムも購入しました。

──近年、みなさんは海外公演も多いですよね。今年5月にはイギリスに行かれていましたが、そこでは何かファッションアイテムを買われましたか?

長谷部 俺はさっきチラッと話した、飲みながら眺めているウエスタンジャケットをブリックレーンで買いました。

 ブリックレーンは古着屋がひしめき合う通りで、おしゃれな人がたくさんいたから歩いているだけで楽しかった。俺は古着屋を見て回ったけど、向こうの古着はサイズが日本で売られているものよりひと周り大きいことが新鮮で。

――関さんは先ほどもオーバーサイズ好きとお話しされていましたね。現地でもたくさん購入されたんですか?

 それが自分、手持ちのカードがイギリスでは対応の少ないカードだったので、他の人に立て替えてもらわないと欲しい物が買えなかったんですよ。でもどうしてもイギリスで1つは服を買いたいと思って、マネージャーに一回だけお願いして、ある古着屋が出しているオリジナルのワイドデニムを一本買ったんです。でも、持ち帰って履いてみたらシルエットが納得いかなくて、結局一回も履いてないです(笑)

全員 (笑)

益田 お金は返した?

 返した、返した!

――長谷部さん、関さん以外のみなさんも何か買われましたか?

益田 俺も(長谷部)悠生と同じお店で、カウボーイシャツや「ブレインデッド」のアイテムとかを買いました。4〜5点買ったけど2万いかなかったんだよね。

内田 僕もストリート系ブランドのアイテムを買いましたね。

 そういえば、1年前にアメリカで開催された『SXSW』に出た時、みんなで「ブレインデッド」の本店に行ったね。

――やはり行った先の服屋はチェックされるんですね。

 そうですね、割と近場にファッションカルチャーのある街があると行くようにしていますね。

――みなさんで一緒に買い物に行かれたら、それぞれが選んだ服に意見することも?

長谷部 一緒に行ったら、もちろん「いいじゃん」といった声かけはありますよ。

内田 そうだね。ツアー中に追加で衣装が必要になり、みんなで買いに行く時には同じお店で選ぶことも多いんです。そういうとき、益田さんがけっこう攻め攻めの服を手に取って、「これ、いけっかな?」ってみんなに聞いてくることがありますね。

長谷部 あのスパンコールのジャケットは買って欲しかったな〜。

益田 黄色のやつ? あ〜あれは正直欲しかったよね。


着たい服を自分で選ぶ。
それがKroiの「ふぞろいな心地よさ」

――本日もそうですが、バンド全体での撮影のときは、お互いどんな服を着ていくか事前に共有するのでしょうか。

全員 しないですね。

千葉 だから、この間のアコースティックライブ(大阪城音楽堂で行われた「Kroi Acoustic Live 2025」)のスタイリングは本当に酷くて。

――でも、話し合っていないのに、今日みたいにまとまって見えるのがすごいですね。

内田 いやいや、これは別に調和してるわけじゃないんですよ(笑)。

――系統はバラバラなのに、5人で一枚岩みたいな雰囲気が出ているなと。

千葉 今日がマシなだけです(笑)

 この間あった取材の撮影では、5人中2人がカウボーイテイストな服を着てきたんですよ。さすがに5分の2が一緒だと意味わからなくなる(笑)

千葉 でも「画になるなあ〜」って言ってもらったよね(笑)。

 嘘つけ!って(笑)

長谷部 でもさ、厳密に言うと俺の中ではウエスタンファッションって細分化されているのよ。

全員 フハハハハハ。知らねぇ!

長谷部 あの日の俺はボヘミアンウエスタン。で、益田さんはゴリゴリのウエスタンスタイルだったからね。

益田 今日も5人中4人がサングラスをかけてるし。バランスが悪い。

千葉 こんなにかけているのに、サングラスのタイアップが来ないね。

全員 たしかに。

長谷部 実は全く似合っていなかった説……?(笑)

全員 ハハハハハ。

内田 でも最近は、そのバランスの悪さがむしろ心地いいんじゃないかなと思ってる。きれいに揃いすぎた時には逆にちょっと違和感を覚えるというか。揃いすぎてないほうが、Kroiの自然な雰囲気を出せるなと。

だからMVの撮影も、以前はスタイリストさんにお願いをしていたんですが、最近は各自で用意していて。着たい服を自分で選ぶことで、自分なりの表現がプラスされるし、各々の個性もはっきり出ていいんですよね。

――たしかに。より個性が際立ってきますよね。今日のようなメディアの撮影は、ある種“自由演技”のようなものかもしれませんが、MVのように大掛かりな撮影となると、あらかじめファッションのテーマは決めておくのでしょうか。

 作品によりますけど、今回の『Method』の場合は、「白と黒のパターンで考えてきてください」くらいの指定ですね。


――テーマに合わせて、衣装は何パターンか持っていくんですか?

関 持っていくこともある、という感じですね。

内田 これまではギリギリ被らずに耐えているけど、今後ゴリ被りする可能性もあるよね?打ち合わせなしでその日に集まって、「あ〜それ着るんだ」みたいな感じだから、けっこう危ないことしていますね。

益田 そう思うと、『Method』は奇跡だったのかも。

千葉 たしかに。

 お前がその色を着るなら俺はこっちにするわ、みたいな話し合いはちょっとしたけど、「Method」は本当に全員いい感じにバラけたよね。

益田 そう、すごくいい感じに。

内田 ライブは基本的にセルフコーディネートだったから、もしかしたらそれのおかげで自然と分かれるように習慣づいているのかもしれないですね。


好きなカルチャーの深掘りで作り上げる自分だけのスタイル

――今日のスタイリングからも、ファッションに対するこだわりがすごく伝わってきました。ファンの方の中にはみなさんの着こなしを参考にされている方も多いかと思うのですが、センスを磨くにはどうすればいいと思いますか?

千葉 筋トレ。

長谷部&益田 太らないこと。

関 体型維持。

千葉 体型は本当そう。

長谷部 自分は今、持っている服の半分が入らなくて。新しく買わないといけないんですよ。まぁ、痩せたら今持っている服も着られるか……なんでもないです!!

内田 秘訣は……音楽を聴くことですね。自分が服を好きになったきっかけも音楽なので。やっぱり60〜70年代、80年代の我々が好きなファンクやソウルを聴くと、「もうそういう格好だよね」というスタイルが年代別にあるんですよ。それを見て僕も「こういう服を着てみよう」となったし、好きな音楽やカルチャーを自分のスタイルに取り込んで表現する作業がとにかく面白くて。そういうオタッキーな感じで服を着てみるのはありなんじゃないかなと。そうすると、いつの間にか自分らしいスタイルも出来上がるし。

長谷部 確かにそれはあるね。俺がウエスタン好きなのは、ジョン・フルシアンテがウエスタンシャツを着ていた影響がめっちゃあると思う。

――内田さんが、ファッションに目覚めるきっかけとなった音楽というのは?

内田 そうですね、レッチリ(Red Hot Chili Peppers)には衝撃を受けました。彼らのファッションって、いまだになんだかよく分からないところもあるんですけど(笑)、一つ一つを見ていくと、パンクっぽさを感じたり、ファンキーな要素があったりと、いろんなルーツが見えてくる。音楽性に通じるミクスチャーな感じがあって。そういうのを紐解くなかで、「ああ、こうやってカルチャーを、自分を表現すればいいんだ」と学びました。ファンク系だとEarth, Wind & Fireとかも好きで、いわゆる“やばいファンキーな格好”を、どう普段のファッションに落とし込むかというのはよく考えていましたね。

 今話を聞いて、自分も音楽との出会いでファッション観が変わったことを思い出しましたね。大学まではよくスキニーを履いていたんですけど、大学の時にレイジ(Rage Against the Machine)に出会って。ベーシストのティム・コマーフォードがワイドなハーフパンツとでっかいTシャツを着ている姿や、ボーカルのザック・デ・ラ・ロッチャがルーズなオーバーサイズのTシャツを着ていたこと、ギターのトム・モレロがワークシャツ姿もカッコよかった。そういったスタイルへの憧れが、今の自分のファッションに繋がっている部分があります。益田さんはラッパーですよね?

益田 (小声で)Yeah。

全員 (爆笑)

千葉 超ダセェ〜(笑)。

益田 Yeah, Yeah, Yeah〜。

 (益田さんが着ているSEDANと書かれたゲームシャツを見ながら)MCセダン(笑)

長谷部 MCセダン、めちゃくちゃカッコいいじゃん!

内田 レジェンド感あるよ。

益田 ハハハ。俺はヒップホップに影響を受けていますね、Yeah! 特に80’s後半に出てきたN.W.Aのようなゴリゴリのスタイルが好きです。あの背景にある「何もないけど、やってやる」っていう精神に、昔から不器用で挫折ばかりしてきた自分はすごくシンパシーを感じたんですよね。(しばらく間を置いてから)……Yeah!

千葉  Yeahで締めずにはいられなかったか(笑)。

益田 みんながYeahを待っているかと思って(笑)。

――ありがとうございます(笑)。千葉さんは、影響を受けたミュージシャンのスタイルはありますか?

千葉 ズバリこの人です、というのが今パッと出てこないんですけど、最近、高円寺の古着屋でステージ用に白い革靴を買ったんですよ。昔のジャズマンが履いている革靴を履いたら、もっと上手に弾ける気がして(笑)。まだ効果は感じられていませんが。

全員 ハハハハハ。

――効果が出たらメンズノンノにも報告をお願いします(笑)。本日はありがとうございました!

Kroi

2018年2月に結成された、内田怜央(Vo.)、関将典(Ba.)、長谷部悠生(Gt.)、益田英知(Dr.)、千葉大樹(Key.)からなる5人組バンド。2018年10月に1st Single「Suck a Lemmon」にてデビューを果たすと、2021年6月には1st Album「LENS」でメジャーデビュー。R&B、ファンク、ソウル、ロック、ヒップホップなど、あらゆる音楽ジャンルからの影響を昇華したミクスチャーな音楽で注目を集め、2024年1月には初の東京・日本武道館ワンマン公演を開催。2026年1月には自身最大キャパとなる、大阪城ホール、国立代々木競技場第一体育館にて『Kroi Arena Tour 2026』を開催予定。

HP: https://kroi.net
X:https://x.com/KroiOfficial 
Instagram: @kroi_official
YouTube: https://www.youtube.com/@KroiOfficial

Photos:SAKAI DE JUN  Styling:Kroi Hair & Make-Up : Katsuki Chichi, Mashiro Ono Interview & Text:Rie Kaido

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