▼ WPの本文 ▼
撮影や展示会など、日々トレンドアイテムに触れているエディターたちのプライベートな買い物事情は? 自分の中で「BUZZ」っている愛用私物や狙っている新作をリアルに語り尽くす連載『編集者の愛用私物』。今回は『メンズノンノ』の編集者たちが買ってよかった「最高のデニム」をお届け!
編集者の愛用デニム①
MM6 メゾン マルジェラ
ツイストワイドレッグジーンズ

初めて目にしたときから
「仲良くなりたい!」と思っていたデニム
ヴィンテージマニアでもないし、うんちくが豊富なわけでもない。ですが、(強いて言うならラクかつガシガシ穿けるから?)ほとんど毎日のようにデニムとともに過ごしています。そんな僕が担当した『メンズノンノ』4月号のデニム特集のタイトルはずばり、「春のフレンドリーデニム」。誰しも、友だちのように仲良くしている(気に入った)デニムがあるのでは&そしてこの機会にぜひ見つけてほしい! という思いを込めて付けたものです。

そのデニム特集にて、トビラ(特集の頭)ページを飾っていたのがこの「MM6 メゾン マルジェラ」の1本。目にした瞬間、友だちになりたい(=手に入れたい)と思い、発売した瞬間にゲットしました!

やっぱりこの春夏に穿きたくなる、さわやかなブルーに惹かれたんですよね。…っと!その前に、どうみても触れておくべきポイントがあるんです。このデニムには!
《My BUZZ Point》
ひねくれ者の自分にピッタリ!?
こんなツイスト、見たことない!

ここまでの写真をご覧になってすでにお気づきの方がいるかもしれません。このデニム、90度ツイストしたデザインなんです。上にある写真も、パッチが付いているけれど実は前面。

背面はこんな感じ。90度ツイストされているから、どちらのサイドにもヒップポケットが付いています。「メゾン マルジェラ」らしく、まさしく“ひねり”の効いた1本で、モードな薫りも漂ってくるのがたまりません。

ひねってあるがゆえ、ジップも左腰部分に。正直何かと不便ではありますが…「友だち」ってどこかに目をつぶって付き合うってこともあるじゃないですか(笑)。このデニムは、とにかく見た目がカッコいいから、いいんです!!



普段古着を着ることがほぼないのですが、昨年『メンズノンノ』でも特集していた“ヴィンテージライク”なアイテムは気になっていました。このデニムに施された加工(「ヒゲ」や「ハチノス」、色落ち)はまさにそんな気分にピッタリ! さすがは友だち、僕のことわかってくれてます(笑)。


やりすぎないダメージ加工も、ちょうどいい。もしこのデザインでパリッとしたリジットデニムだったら、モード感が強すぎるのかもしれません。ヴィンテージ風の加工が程よくカジュアルさも添えてくれて、いいあんばいに仕上がっている気がします。



ただでさえデザインが印象的だから、ロゴが“カレンダータグ”ほど主張していなくて、サラリと穿けるのもイイ感じ。これからも、間違いなく「ズっ友」でいたいデニムです!
メンズノンノ編集部
山口
2023年からメンズノンノ編集部に在籍。スニーカーが好きで、いま所有しているのは30足ほど。イングランドのサッカーチーム、「アーセナルFC」が“推し”です。
編集者の愛用デニム②
リーバイス®×サカイ



大人も穿ける美しいバギーシルエット
日ごろからワイドパンツを愛用しているのですが、ウォッシュドのバギーデニムだけはカジュアルになりすぎてしまう感じがして、ずっと敬遠していたんです。しかし、「サカイ」の2025年春夏メンズ・コレクションを見て衝撃を受けました。この「リーバイス®」とのコラボデニムは色落ちの極太シルエットなのに美しすぎて…。

《My BUZZ Point》
リバーシブルのベルトをキュッとしめて
ロールアップ、がマイ定番!
バックルにブランドネームが刻印されたリバーシブルのベルトもポイント。デニムとグログラン生地の両A面なリバーシブルになっていて、トップスの裾からどちらかがさりげなく見えてもグッドアクセントに。もちろんタックインしてもかっこよく決まるんですよね。ウエストは少し余裕があるので、穿くときにこのベルトをキュッとしめるのですが、1日の始まりに背筋がピンと伸びる気がします(笑)。


やはり何といってもこのドスンと落ちるウルトラワイドが魅力ですよね。フィットはミッドライズで生地感は柔らかく、流れるような美しいシルエットを実現。コレクションでは裾をたっぷり目にワンロールしていて、それが最高に可愛かった! ので、もちろんマネして履いています。普段はパンツの裾上げマスト派なんですが、これはロールアップありきのレングスを一生楽しむことに決めました。


計算されたバックシルエットも「バギーなのにとてもキレイ!」と周りから高評価。そして、バックポケットの上にウェルトポケットがあしらわれた7ポケット仕様もおもしろい。 サカイならではのハイブリッドな遊び心や思いもよらないアプローチにいつも脱帽しちゃいます。


上品なホワイトのパッチもスペシャル感が半端ない! よく見るとボタンにも両社のブランドネームが施されています。個人的にはジップフライもうれしいディテールです。軽やかさのある色落ちデニムとウルトラワイドで涼しく穿けるので、夏もヘビロテ確実。暗くなりがちな秋冬コーデにはエレガントなコントラストとして活躍してくれること間違いナシ。ということで、通年、そしてしつこいですが(笑)一生愛用します!


メンズノンノ副編集長
楊井
メンズノンノウェブ副編集長。メンズノンノ編集部に15年以上在籍し、ファッション、タレント取材など幅広く記事を担当。休日は意外とアウトドア派で汗をかくことが好き。
編集者の愛用デニム③
オーラリーのWASHED ORGANIC CANVAS PANTS

この“ぶどう色”に心を撃ち抜かれました
今日も黒を着ていた、昨日も黒だった、というか一昨日も…と、カラーバリエーション少なめな私のワードローブ。さらに頭を悩ませていたのは、なぜか毎年増えている(買っている)黒ニットたちの輝かせ方。このままでは冬至、いや夏至あたりまで闇夜に紛れてしまう…。ということで、この冬は胸がときめく“カラーパンツ”を探していました。

そんな私の心を撃ち抜いたのは『オーラリー』の「ウォッシュド オーガニック キャンバス パンツ」でした。ぶどうの果汁が染み渡ったかのようなこの色合い。派手じゃないのに唯一無二な存在感。まさに求めていた、理想の彩りだったのです。
《My BUZZ Point》
履いた瞬間、虜になる!
絶妙なシルエットと風合いがたまらない
今まで敬遠していたカラーアイテム。ましてやパープルは初挑戦。まずは試着を…とトライしてみたところ、さらなる驚きが。「なんだこの、『前からあなたのクローゼットにいましたよ』感は…!」。


初めてとは思えない、柔らかくジャストフィットな穿き心地。タイトすぎずルーズすぎない生地の落ち感。そして絶妙にカーブしているサイドライン。全ての要素が合わさった結果、ナチュラルに脚のラインを綺麗に見せてくれているのです。


色ムラのある独特な表情も、まるで長年愛用してきたかのよう。オーガニックコットン100%の空紡糸を高密度に打ち込んだキャンバス素材に、顔料コーティングを施し、何度も叩いたり洗い加工を繰り返すことで、生み出された風合いなのだとか。

もちろん、手持ちの黒ニットたちとの相性も抜群。程よくボリューム感のあるシルエットが、レイヤードなんて高等テクニックを使えない私に優しく寄り添い、一気に小慣れ感を出してくれます。

単調だった日々のスタイリングに彩りを加えてくれた、万能ぶどう色パンツ。Tシャツやカットソーなど、薄手のトップスと合わせても絶対かわいいはず。春夏はどんな表情を見せてくれるのでしょうか。暖かくなるのが今から楽しみです。
メンズノンノウェブ編集
川本
メンズノンノウェブでお酒連載や動画制作などを担当。積読が得意。
Photos:Ibuki Tamura

山口朗
メンズノンノ編集部
2023年からメンズノンノ編集部に在籍。スニーカーが好きで、いま所有しているのは30足ほど。イングランドのサッカーチーム、「アーセナルFC」が“推し”です。

▲ WPの本文 ▲
editor's BUZZ / 編集者の愛用私物