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撮影や展示会など、日々トレンドアイテムに触れているエディターたちのプライベートな買い物事情は? 自分の中で「BUZZ」っている愛用私物や狙っている新作をリアルに語り尽くす本連載。第214回目はメンズノンノ編集の中村が担当。
メンズノンノ編集部
中村
ハイブランドからコスパアイテムまで、ファッションとカルチャー企画を担当。服を買うときは直観重視で、色や柄、素材にぐっとくるポイントがあると即決! ジュエリーと靴と猫とコーヒーが好き。
《ナイキのヴィンテージのロンT》
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コンパクト&ビビッドな赤!

オンラインショッピングって本当に便利ですよね。涼しい部屋でポチっとすれば大体その週内に家に服が届く。ちなみに、海外サイトも15年ほど愛用するほどの“ウェブ買い派”を自負しています。文明の利器最高!と思っていましたが、それを覆す買い物体験が。
訪れたのは、以前メンズノンノ本誌5月号でも取材させていただいた富ヶ谷のショップ「Mars」。取材した際、ひそかに目をつけていたアイテムがあり、いざ突撃! お店のディレクターである中台さんがちょうどお店にいらっしゃいました。「実は取材で見たアレを買いに来ました!」と話すと、私の希望サイズはまさかの即完売。ショックに打ちひしがれていると、「こういうのが入ってきて、似合いそうですけど」と勧めてくれたのがこちらのロンTでした。


《My BUZZ Point》
原色づくしのデザインと
かすれた白の組み合わせ!
まさに「ツボ!」なデザイン。真っ赤なボディと原色のロゴ(しかもカラフル!)の組み合わせが古着ならでは。Marsには、セレクトのアイテムやオンラインに出していないものも数々あるのですが、ヴィンテージのラックやレコードのラックもあるんですね。たくさん並ぶ可愛いお洋服の中でも、私はこの赤と、袖のストライプのライン、そしてちょこっと入ったパープルの色にとてもぐっときました。



そして何より唯一無二なのが、全体的にうっすらと入った白っぽくかすれたディテール。古着ならではのものだと思われますが、裏地にも入っていて、ビビッドな赤のロンTの持つ“パワフルさ”に、ちょっと繊細なムードが加わっているところが最高。また、これだけ汚れのようなディテールが入っているのに、袖や衿周りは伸びていなくてキレイな状態というのも珍しい~!

生地はコットン100%の至ってどこにでもありそう、な生地なのになぜかとろとろに柔らかい。春先や秋口はこれを主役に、暑い夏は肩に巻いて差し色に、冬はインナーに、と365日活躍する予感大!

中台さんには「今日はいているボトムにも合わせやすそうだし、すごくコンパクトなサイズなのも今っぽいですよ」とアドバイスまで。実際、これにワイドパンツや太めのデニム、フレアパンツを合わせるとすごくバランスよく決まる。そして着ているとスタイリストさんからの「それどこの?」「いいですね!」の褒められ率が爆高い!
人見知りなのでお店で店員さんに話しかけられるのが得意ではないのですが、中台さんの、淡々としつつもお客さんを考えたコメントと、心地よいお店の空間で、すごくいい買い物体験になりました。よく考えると、以前に別のお店で中台さんに接客をしてもらった日、私が着ていたコーディネートを、約5年ぶりの取材時に覚えられていたので、やっぱりお洋服のプロがお客さんを見ている視点ってすごいな、とあらためて感心。スマホ片手にショッピング、の便利さはもちろんありますが、対面で“この人に接客してもらわないと出会えなかった服”を提案されたり、お店に行って刺激をもらったり、の貴重さを実感。富ヶ谷界隈は最近、インディペンデントなセレクトショップや飲食店が増えていて何やら賑わっているので、ふらりと立ち寄るのもおすすめです!
Photos:Ibuki Tamura

中村
メンズノンノ編集部
ハイブランドからコスパアイテムまで、ファッションとカルチャー企画を担当。服を買うときは直観重視で、色や柄、素材にぐっとくるポイントがあると即決! ジュエリーと靴と猫とコーヒーが好き。
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