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撮影や展示会など、日々トレンドアイテムに触れているエディターたちのプライベートな買い物事情は? 自分の中で「BUZZ」っている愛用私物や狙っている新作をリアルに語り尽くす本連載。第235回目は本誌編集長の吉崎が担当。
メンズノンノ プリント版編集長
吉崎
「肩幅が広い」でお馴染み。2024年6月よりメンズノンノ(プリント版)編集長。肩書きがパワーアップしたことでmy shoulderに磨きをかけ、肩で風切って歩きたい。愛猫(ほこり)を肩に乗せたポートレートをプロフィールカットにしたいと目論んでいる。炭酸泉が好き。甘党。
《トッズのドライバーシューズ
「ゴンミーニ」》
俺とゴンミーニ、「実は」同い年だった

実は(…と書いてあるのを見ると、よほどの著名人でもなければ、「いや知らんし」ってならないか?)、最近も時々ティンバーランドのデッキシューズを履いてますが、いわゆるこのデッキシューズってやつが昔から好きだ(デザインが)。
中でもヌバックとかスエードは最高に好み。ただこれはデッキシューズではなく、ドライビングシューズ。

見た目はよく似てるけれども、細かな仕様が異なる。ドライビングシューズはそもそもクルマを快適に運転できるために生まれたもので基本薄底。ペダリングの際も滑りにくいようソールはラバー素材が多い(ペーパードライバーなので悲しい哉、「実感」ではない)。


で、「ドライビングシューズ」と聞いて、真っ先に思い浮かぶのがこの「ゴンミーニ」。ドライビングシューズのアイコン的存在だ。“実は”45歳になるこれまで一度も履いたことがなかった。ねえ、Mon Ami(モナミ)、率直な気持ちを伝えても? ……いや、これ正直もっと若いときに出会いたかったよ!
ゴンミーニって、そのクリエイションのたたずまいやブランドイメージから、メンズノンノ読者世代よりもうちょいアッパー世代を連想するかもしれないが(実際、品質的にはまったくもってその通りで信じられないくらいの極上フィット)、全然サンダルとかミュール感覚でイージー&デイリーに合わせられてめちゃ重宝する。ローファーよりぜんぜん日々の選択肢に入るよ、これは。


《My BUZZ Point》
バッグも財布も「マイクロ化」が
良しとされる時代。
でもぺブルは「ビッグ化」がいい。
こんなに薄くて繊細なスエードなのに中で足が泳がないし、グリップ力も申し分ない。近年2時間超えの映画も珍しくないなか、これなら長時間じっとしていても疲れない。海外出張の際もわざわざルームシューズに履き替えていたけど、これ一足で搭乗時はもちろん旅の間ずっと通せる。極めつけはアイコニックなソールの「ぺブル(突起)」。昔はすごい小さかったんだけど、近年サイズアップしていてそれもすごい今っぽい。人懐っこ味ある。


ドライビングシューズとデッキシューズ、もうひとつだけ違いがあった。デッキシューズは元々船の甲板で履くことを想定して作られているため、比較的水や雨に強い素材が多いのに対して、ドライビングシューズは特にそういうケアはない。このゴンミーニは加えて超絶繊細素材、「絶対雨の日には履かないでください!!!」とくどいくらい釘を刺された。なのに入手して早々、天気が怪しいのにも関わらず待ちきれなくて即卸し。案の定小雨に遭った……。
ところでゴンミーニが誕生したのはいつだっけ?と調べたところ1979年。僕の生まれ年。えええ、ますます縁を感じるよ。運命的バディ? どうせならポテンシャルのすべてを引き出したい。となるとやっぱペーパードライバー教習通うしかないのか…以前プラダのバッグの回でも「ドラえもん」ネタで書いたけど。ちなみに(ってフレーズもよく見ると「別に全然ちなんでなくない?」って思う)1979年は、ドラえもんのTVアニメ放送が開始された年でもあるのです。実は。
Photos:Ibuki Tamura

吉崎
メンズノンノ プリント版編集長
「肩幅が広い」でお馴染み。2024年6月よりメンズノンノ(プリント版)編集長。肩書きがパワーアップしたことでmy shoulderに磨きをかけ、肩で風切って歩きたい。愛猫(ほこり)を肩に乗せたポートレートをプロフィールカットにしたいと目論んでいる。炭酸泉が好き。甘党。
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