▼ WPの本文 ▼
撮影や展示会など、日々トレンドアイテムに触れているエディターたちのプライベートな買い物事情は? 自分の中で「BUZZ」っている愛用私物や狙っている新作をリアルに語り尽くす本連載。第219回目は本誌編集長の吉崎が担当。
メンズノンノ プリント版編集長
吉崎
「肩幅が広い」でお馴染み。2024年6月よりメンズノンノ(プリント版)編集長。肩書きがパワーアップしたことでmy shoulderに磨きをかけ、肩で風切って歩きたい。愛猫(ほこり)を肩に乗せたポートレートをプロフィールカットにしたいと目論んでいる。炭酸泉が好き。甘党。
《ジャックパーセル1935のスニーカー》
———
歴史があるってだけじゃない。

レーベル名からおわかりの通り「ジャックパーセル」は1935年創業。今年で90年。長い。長いけれども、これほどに歴史が古いとなると正直ピンとこない。僕の祖母は今年満100歳を迎えて間もなく亡くなった。「あの祖母が10歳の頃に生まれたスニーカーなのかあ…」と思うと、また違ったリアルな感慨が湧いてくる。さてそんなジャックパーセルが、誕生90周年を記念して新たにローンチしたフラッグシップモデルがこちらの「ジャック パーセル 1935」。これは中でも1975年に発売された「ジャックパーセル サーキュラバンプ」のデザインを踏襲したモデル。BOXも良き。



《My BUZZ Point》
地球に優しい。
身体にも優しい。
ポイントは、地味ですがアッパー部分がリサイクルコットン素材ってところ。そのあたりはやっぱちゃんと現代的仕様にチューニングされてる。さすがです。あとはソールのボリュームもそうだけど、ライニングがレザーになってるところかな? 何せmy foot is 偏平足&超ワイド。コンバースはソールがすり減るより遥か早くに足の内側のライニングの生地が破れ、ズタズタに破壊されていく…がお決まりだ。レザーだったら「タッチ感がリッチ」とかそういうこと以上に、純粋に耐久性が増すだろうし、ただただフィジカル面で頼もしい。


さらに同じく地味なポイントだけれども特筆すべきは通気性! インサイドのハトメはもちろん、本モデルで採用されている「Ortholiteインソール」でも通気性がサポートされている。そうでもなきゃ、正直この真夏に外をのんびり歩いてなんかいられませんよ。


トウの「スマイル」マーク同様、ジャックパーセルと言えば、ヒールパッチの「ヒゲ」マーク。改めてよく見ると、ヒゲってよりは上り坂に下り坂――人生みたいじゃないか。思い出の中の祖母はたいへんな健脚だった。健康全般への意識が高く、呼吸も「哲くん、『吸うより吐く』を意識せなんば」と折に触れて言っていたのを思い出す。いま『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』がめちゃめくちゃ話題だけども、作品の連載開始よりはるか前から呼吸法にはうるさかったわけです。正直自分は祖母のように100歳まで生きられる自信はさっぱりないけども(誕生46周年。ジャックパーセルの半分だ)、これをしっかり履いて(息も吐いて)歩いて、少しでも健康に長生きしたいものです。




Photos:Ibuki Tamura

吉崎
メンズノンノ プリント版編集長
「肩幅が広い」でお馴染み。2024年6月よりメンズノンノ(プリント版)編集長。肩書きがパワーアップしたことでmy shoulderに磨きをかけ、肩で風切って歩きたい。愛猫(ほこり)を肩に乗せたポートレートをプロフィールカットにしたいと目論んでいる。炭酸泉が好き。甘党。
▲ WPの本文 ▲
editor's BUZZ / 編集者の愛用私物