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おしゃれプロが推しの古着屋を紹介する連載。今回は若手スタイリスト佐野健登さんが、SNSなどのビジュアルづくりにも携わるアポイント制の古着店を教えてくれた。“古着を通して出会いの場をつくりたい”というディレクターの思いが伝わってくる!
中目黒 ROOTED (ルーテッド)
今回のお店を訪ねたのは...
【お店の注目ポイント】
“ファッション”として魅力的な古着を
デザインや素材使いに着目してセレクト

2025年9月にスタートしたルーテッドは、中目黒駅から徒歩3分のマンションの中にある。ここはもともと、ファッション業界に長く携わり、古着のバイイングも手がけるオーナーがショールームにしていたスペース。古着の買い付けを通してオーナーと知り合った加藤良威(らい)さんが受け継ぎ、自身がディレクションする古着のセレクトショップとしてリニューアルした。

そんな経緯があり、ルーテッドはアポイント制になっている(アポイントの入れ方はインフォメーション欄に記載)。「アポイント制というとハードルが高く感じるかもしれませんが、ルーテッドをもっと知ってもらえるようにアポイントなしで入れるイベントを開催したり、外部でのポップアップなども積極的に行っています」とディレクターの加藤さん。
日本のデザイナーズブランドにも注力

玄関で靴を脱ぎ、スリッパに履き替えて店内へ。ブルーの絨毯張りの一室はソファなどの家具が置かれ、リビングルームのムードを残している。壁に沿ってラックが並び、テーブルやサイドボードの上には、畳まれたTシャツや小物類が。

ルーテッドが扱うのはヨーロッパ、アメリカ、そして日本の“ファッション”古着。80~90年代のデザイナーズブランドのアーカイブを中心に、アメカジからヴィンテージまでジャンルレスに「ファッション性が高く、モノとして面白い」古着をピックアップする。
「古着の魅力は多様性にある」と加藤さんが語る通り、年代よりもデザインや素材使い、フォルムを重視。最近はコム デ ギャルソンやヨウジヤマモト、イッセイミヤケなど日本のデザイナーズブランドが古着界でも再評価され、ルーテッドでもラインナップに厚みを持たせている。

それぞれのラックはアイテム別ではなく、ブラック、暖色、寒色、中間色、白、強めの色と色で分かれ、その系統色の柄を混ぜて、奥行を持たせる。シューズはそれぞれのラックに合うものを足元に配し、ワンラックでコーディネートを組みやすいディスプレイに。
シーズンごとにフォーカスアイテムも

夏はTシャツにも力を入れ、この日も入り口すぐのソファにおすすめグラフィックTがズラリと並んでいた。「シーズンごとにフォーカスアイテムを設けています。店をスタートした秋冬シーズンはレザー特集もしました」(加藤)。

ルーテッドという名前には「カルチャーが根付いた店にしたい」という加藤さんのヴィジョンが込められている。「大人になるほど出会う人が限られてきます。古着を通して服が好きな人が出会いつながっていけば、コミュニティが生まれ、そこからまた広がっていきますよね」と加藤さん。店内では友人がつくるクラフトビールも販売し、店で過ごす時間や会話が楽しめる空間づくりも大切にしている。
アーティストとのコラボイベントも開催

加藤さんとつながりのあるクリエイターのZINEやアーティストの作品も置かれ、カルチャーの匂いもそこここに。ちなみにこの額装された猫の絵は、アーティスト・GEN FUJITAの作品。7月にはGEN FUJITAが古着にペイントした一点もの作品を販売するイベントも開催した。ひと味違った古着体験ができる一軒として、ルーテッドは要チェックだ。
【スタッフはどんな人?】
静かに熱く古着を語り
“楽しんでほしい”オーラを放つ
ディレクターの加藤さんは秋田県出身で現在28歳。学生時代から「全部1点モノ」という古着の魅力に目覚め、高校卒業後はJRに就職しながら、オンライン上で古着を販売していた。2022年に「自分が好きな古着で生きていこう」と決意し、古着店に転職。高円寺、下北沢の古着店勤務を経て、2024年にツナギジャパンの井澤元気さんと知り合い、サポートメンバーとして携わることに。

人と交流するのが好きで、イベントなどの企画が得意だった加藤さんは、「秘密基地のようなベースがあったらいいな」と考え、ルーテッドを立ち上げた。SNSでポップアップの告知をする際、ビジュアルづくりにもこだわりたいと、ツナギジャパンで知り合い、意気投合した佐野さんに協力を仰いだ。今後も「人との出会いを楽しむためにイベントやポップアップを積極的に行っていきたい」と意欲を語る。
中目黒 ROOTED (ルーテッド)の
おすすめ古着5選
ディレクターの加藤さんが「ファッション性が高く、モノとして面白い」古着をピックアップするルーテッド。もちろん「自分が着たい」という視点がそこにはある。ルーテッドの振り幅がわかる5選はこちら。
1_グラフィックTシャツ

ロゴのフォントが印象的な、ラスベガスのカジノホテルのスーベニアTシャツ。「ステューシーのTシャツにありそうな、“CAESARS”のグラフィックに惹かれました。深みのあるブルーに水色のロゴのトーン・オン・トーンが映えます」(加藤)。
2_ポロ カントリーのシャツ

カントリーやヴィンテージをベースにしたアイテムで知られるポロ カントリー。1980年代末から1990年代初頭に展開され、2022年の復活も話題に。
「淡いピンク色がきれいで、長袖でも夏に着やすいリネン混コットン素材です。両胸にポケットがあってワークシャツ風ですが、片方はフラップなしで、ドレッシーなスタイルにもマッチするデザイン」(加藤)。
3_レーヨンプリントシャツ

イタリアのカジュアルブランド、ステファネルのドットシャツとは違った魅力を放つ一着。「手描き風のランダムなプリントがどこか抽象的で、アートな雰囲気。ネイビー×ホワイトの配色やレーヨン素材は個人的にも大好きで、着るとシルエットの美しさにうっとりします」(加藤)。
4_ヨーロッパのデザインシャツ

ウッド調の留め具がユニークなオーバーサイズのシャツ。「リネンコットンの羽織りのようなデザインで、背面にニットのパッチワークが大胆にあしらわれています。こういうデザイン古着はヨーロッパに多く、“古着ならでは”の魅力が凝縮されていると感じます」(加藤)。

放射状に広がる立体的な編み地のサークルニットを背面全体にあしらい、オフホワイトのワントーンでミニマルに仕上げているのも好印象。
5_ドイツのレザージャケット

レザージャケットは “ザ・革ジャン”ではないセレクトが光る。「経年変化で地の茶色がのぞく、テーラードスタイルのレザージャケット。ストーンウォッシュをしたような“いい”風合いで、今の時代にマッチするボロです。リペア跡もデザインとして生きています」(加藤)
次回は、スタイリスト佐野さんが気になったアイテムやコーディネートを紹介!
SHOP DATA
住所:東京都目黒区上目黒3-10-3
営業時間:13:00~21:00 ※アポイントオンリー
アポイントの予約はこちらから。
Instagram: https://www.instagram.com/rooted_platform/

Photos:Kaho Yanagi
Composition & Text : Hisami Kotakemori
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