▼ WPの本文 ▼
現代アートさながらのオーラを放つボロと、質実剛健なアメリカ古着。独自の審美眼を持つNEAT デザイナーの西野大士さんが偏愛する私物を紹介。
袖がちぎれそうなボロ感で
ハイ&ローを楽しむ


「右袖部分がちぎれそうな1枚は50年代のシアーズのシャンブレーシャツ。着こなしのハズしになる1枚で、パテック フィリップの時計を合わせて究極のハイ&ローを楽しんでいます。ダメージにも惹かれますが、着るからにはサイズ感やシルエットも大事で、今はややジャストから少しゆるめのサイジングが気分。でも、このシャツは妻から子どもの送り迎え時の着用を禁止されました(笑)」
リメイクした人のセンスを感じる“ビッグE”


「古着のデニムは、インディゴの色が残っているほど価値があるとされる傾向にあります。ただ僕は、誰かが着て色落ちしているほうが自然でかっこいいと思うし、イチからはき倒して育てるほど辛抱強くない(笑)。60年代の“ビッグE”は、退色だけでなくとにかく珍しいリペアの感じがいい。サイズは40ぐらいで、足もとにはジョンロブを合わせて着こなしに抜け感を出しています」
チープでスカスカの質感が古着の醍醐味


「綿100%の素材よりも、ポリエステルを混紡した綿ポリの素材が好きなんです。誰かが着込むことで、ポリエステルの成分が溶けたようにスカスカになってしまっているチープな質感がたまりません。この80年代のチャンピオンのカレッジTシャツもボディの質感がまさにそれ! 背中までダメージが入っているので、クリーンなNEATのセットアップに合わせてバランスをとっています」
ロゴをくりぬくように入ったダメージが秀逸


「古着界隈では人気の“アドバタイジング”と呼ばれる企業モノ。特別多く集めているわけではないのですが、この90年代のBMWのロゴTは、ロゴに沿うように入ったダメージがしゃれているなと。お店でディスプレイを見た瞬間、ひと目ぼれでしたね。最近は最初からダメージ加工された服も多いですが、人が着込んでいってリアルに、偶然できたようなダメージのほうが味があるなと思います」
Photos:Yoshio Kato Composition:Shun Koda Text:Yasuyuki Ushijima
▲ WPの本文 ▲



















