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コム デ ギャルソン・オムのジャケットにゴルチエ...ハイファッションな空気感で、スタイリスト魂に火がつく!【プロが推す東京の古着屋㊳代々木上原 SOLT(ソルト)】

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おしゃれプロが推しの古着屋を紹介する連載。前回に引き続き、本記事ではスタイリスト ミキ トヨカワさんが代々木上原のソルトを案内する。

代々木上原 SOLT(ソルト)

ソルトはスタリイストの石川 淳さんが2025年3月にオープンした、衣裳部屋のような古着店。ミキさんは2024年の東京ファッションウィークで仕事を通じて石川さんと出会い、ソルトがオープンしてからは公私ともに“頼れる店”として足を運んでいる。

今回のお店を訪ねたのは...

スタイリスト

ミキ トヨカワ さん

東京都出身。スナップ・カルチャーに影響を受けて美容専門学校に進学するが、“洋服オタク”だったことから卒業後はメゾンブランドのスタッフに。2020年から独学でスタイリストとして活動を開始。スタイリングのコンセプトを可視化できるプレゼンテーション能力の高さもあって、仕事の幅が広がっていった。三軒茶屋に「ナードコア」をテーマにした古着店・ヘラルドウ(HeralDo)を出店し、ポッドキャストで情報を発信するなど、マルチに活躍。大の台湾好きで、今年は台北ファッションウィークにも参加した。

     

【お店の注目ポイント】
スタイリストオーナーならではの
洒落たインスタグラムの世界観を体現

代々木上原駅の南口2出口から徒歩3分ほどの、井の頭通りに面したビルの4階に店を構えるソルト。モダンなコンクリート打ちっ放しのビルの1階に置かれた「SOLT」コーンが目印だ。ミキさんがソルトを推してくれる理由のひとつが、インスタグラムで展開されるルックの素晴らしさ。

「インスタはとにかくクールで完成度が高い。ぜひチェックしてください! ソルトはアントワープ系などハイブランドの80~90年代アーカイブが充実している印象です。衣装っぽいアイテムもありながら、私服に落とし込みやすいリアルクローズと両方あるので、スタイリストにとって本当に心強い」(ミキ)。


この日は取材ということもあり、普段は店にいない石川さんが出迎えてくれた。「久しぶり」と挨拶を交わしてしばし雑談。「ラインナップが変わったりした?」とミキさんが尋ねると「1周年を迎えたこともあって、早めに春夏ものに入れ替えたところ」と石川さん。

赤い絨毯とプライウッドの市松模様の壁がアクセントになったスタイリッシュな店内。ガラス面にメンズ、壁面にレディースと分かれているが、アイテム別・色別ではなく、スタイリングを組んだようにアウター、インナー、パンツとリズムよく並んでいるのが特徴だ。

ルールにとらわれないセレクトも好印象

見始めてすぐにミキさんがフェード感のあるピンクのジーンズを手に取る。

「アワーレガシーのジーンズだ。ワタリ幅が広めではきやすそう」(ミキ)「それは去年、ベルリンに撮影を兼ねて行ったときに買い付けたの。ピンクのパンツが欲しいなと思っていたら、新古品でそれを見つけて。そういうのも混ぜて置いている」(石川)「“古着”だけにとらわれず、好きな服を置くっていいですね」(ミキ)。


「これは80’sのギャルソン...肩幅が広いピークトラペルのダブルジャケットだ。ストライプ生地でクラシックな雰囲気だから、中にこういうカラーシャツを入れるのも最近のトレンドですよね。個人的にも気分で、スタイリングにも活かしています」(ミキ)。

スタイリストとしての視点がのぞく。実はミキさんも古着店ヘラルドウ(HeralDo)のオーナーで “服オタク”ゆえ、タグやラベルから服の年代を読み解くのが得意。

石川さんと会話しながらも、手を止めずに商品をチェックするミキさん。「寒暖差の激しいこの時期に、軽く羽織れるライトアウターを探しているんですよね」とディグするうちに、グレーのブルゾンを見つけた。


デザイナーズの
アーカイブジャケットが充実

「お! エンポリオ アルマーニ。フロントのカットが少し斜めで、ファイヤーマンジャケットのようなフックが付いていますね。試着してもいいですか?」と羽織ってみる。「フロントを開けてもいいし、閉じてもかわいい」と全方向チェック。

「最近美味しいものを食べ過ぎて少し成長したんで(笑)、アームがちょっと...」(ミキ)。2000年代はスリムシルエットがトレンドだったので、アームなどが細めに仕立てられている。

続いてはドリス ヴァン ノッテンのシャドーストライプの白ジャケット。「ソルトはアントワープ系のブランドも多いですよね?」(ミキ)「そうかもしれない」(石川)「90年代に一世を風靡したアントワープ6(アントワープ王立芸術学院出身のデザイナー)には、ドリスのほかにもウォルター ヴァン ベイレンドンク、ダーク ビッケンバーグ...」(ミキ)。

アントワープ談義が続きミキさんは、ダーク ビッケンバーグの黒ジャケットも試着。石川さんは「最近、自分が好きだからデザイナーズのアーカイブが増えているけれど、もっとベーシックなアメカジ古着も仕入れようと思っている」と今後の方向性を語る。


ソルトはコム デ ギャルソン・オムのアイテムも豊富。ミキさんがこの日一番感動したのが、私服にもすっとなじんだオムのチェックジャケット。

「ストリートっぽさもありつつモード感もある。シングルの3つボタンは応用がききますね。ソルトはシングルのテーラードジャケットも多いですよね」(ミキ)「そうですね」(石川)。

ハイファッションに合うナイキも散見

手前のラックの端ではナイキのスウェットブルゾンを発見。「スタジャン風だけどスウェット素材でスポーティ。きれいめシャツをインして、襟だけ出したらかわいいと思います。スラックスを合わせてモードに寄せるとソルトっぽいですよね」(ミキ)。

ここでソルトのイスタの話題に。「インスタは色使いも含めてルックがどれも素敵で」(ミキ)「ありがとうございます。趣味です(笑)。作品づくりも兼ねてつくっているので」(石川)。モデルのルックだけでなく物撮影も美しいから、ぜひチェックしてほしい。


メンズコーナーのラックとラックの間には棚が置かれ、スウェットやニットとバッグなどの小物類が並ぶ。

「ここにはUSA製のサラッと着られそうなスウェットが...。ターコイズカラー、いいですね。ジャストめでレディースにもいいユニセックスなサイズ感」(ミキ)「ダルッと着るよりピタッと着る提案がインナーでできたらいいなと思って、スウェットやニットはタイトなサイズをピックアップしています」(石川)。

棚の下段にはナイキのハンチングが。「タイガーウッズがかぶっていたような...。後ろにもスウッシュロゴが入っているんだ。前でも後ろでもいける万能な一点ですね」(ミキ)


レザージャケットやレザーシューズも豊富

レザージャケットやカーハートのコートなど、アメカジテイストのアイテムは奥のラックに集約されている。Gジャンスタイルのレザーシャツジャケットを試着すると「カッコよ!」と上がるミキさん。「サイドポケットもあって、70’sくらいのデザインかな? 細身のブラックパンツで合わせたら今っぽくなりそう」とコーディネート提案にも余念がない。

メンズコーナーは最後に靴をチェック。「ニール バレットのスリッポンは、つま先だけ赤というのが洒落ています。パンツから赤い先端だけ見せたり、色を拾ってコーディネートしたりもできるし」(ミキ)。


ソルトはレディースもラインナップしており、こちらもデザイナーズのアーカイブが充実している。「バスローブっぽい雰囲気のニットカーディガン。すごくかわいい」とミキさんがアンダーカバーをピックアップすると「それかっこいいよね」と石川さん。「今度、仕事で使わせてください!」(ミキ)と頭の中にコーディネートが浮かんだ様子だった。

石川さんに代わって“ソルトらしさ”にも言及しながら、回遊を楽しんだミキさん。「こんな感じで、幅広いファッションとジュンさんの好きなジャンルがソルトには詰め込まれています」と、まとめてくれた。

スタイリスト ミキさんが
「ソルト」で選んだ古着5選

コスチュームのような服を着ていた時代もあったというミキさんだが、最近はシルエットや素材に遊びのあるシンプル寄りのスタイルにシフト。この日も韓国のモード系ブランドをストリートなテイストで着こなしていた。

そんなミキさんが、“私服目線”で選んだ5点には、ソルトらしさも凝縮されていた。

1_エンポリオ アルマーニのブルゾン

2000’s エンポリオ アルマーニのブルゾン¥33,000

ディテールに惚れ、試着でフィッティングも確かめた一着。「フロントの斜めカッティングがユニークな細身のメンズアウター。デザイン性はもちろん、やわらかなグレーの色みにも惹かれました。インナーに差し色を入れても、モノトーンでシャープにまとめてもいい」(ミキ)


ファイヤーマンジャケットを彷彿とさせるフック使いがポイント。フロントを開けてジャケット風に着てもサマになる。「BLUE LINE」と別タグもついているネイビータグは2000年代までといわれている。

2_コム デ ギャルソン・オムの
チェックジャケット

80’s コム デ ギャルソン・オムのジャケット¥52,800

試着した中でもいちばんしっくりきたテーラードジャケット。「80年代ならではの“パワーショルダー”といわれる肩幅広めのデザイン。3つボタンのボクシーなシルエットで、ゆったりとしたサイズだから幅広いスタイリングが楽しめます。ウール系のギャバジンだと思いますが、素材感もクリーンで好みです」(ミキ)


3_カラーシルクシャツ

年代不明 POL&PIANOのシャツ¥13,200

ミラノのブランドのシルク100%シャツ。「少しくすんだブルーのトーンにひと目惚れです。ブルーは差し色としても使いやすく、比翼仕立てで襟元がすっきり見えるので、一枚で着たときも主役になると思います」(ミキ)。

4_アンダーカバーの
パッチワークジーンズ

2001AW アンダーカバーのパッチワークジーンズ¥36,080

裏原宿系も好きというミキさんに刺さった1本。「ミリタリーをモチーフにパッチワークのアイテムを多く展開した、通称D.A.V.F. (DECORATED ARMED VOLUNTARY FORCES)期のものです。見つけた瞬間に上がりました!」(ミキ)。


5_スクエアトゥの
チャッカブーツ

年代不明 スクエアトゥのチャッカブーツ¥14,080

ドイツで買い付けてきたブーツはノーズの長いシルエットが印象的。「足元に取り入れると一気にファッション感度が上がるシューズだと思います。太めのデニムの裾からスクエアトゥが見えるとドレッシーなアクセントになって、ストリートとは違う文脈に振れます」(ミキ)。


【古着でコーディネート】
パワーショルダーのジャケットを
デムナ時代のバレンシアガのイメージで

試着した際にサイズ感・シルエットともにビビッきたコム デ ギャルソン・オムのジャケットを、コーディネートのキーアイムに選んだ。色をきかせて“ソルト”っぽく着こなしてくれた!

80’s コム デ ギャルソン・オムのジャケット¥52,800・新古品のアワーレガシーのジーンズ¥40,480・2010’s オフホワイトのジップブーツ¥74,800・年代不明 ジャンポール・ゴルチエのクラッチバッグ¥41,800

私服のフーディ&キャップは活かしつつ、回遊中に手に取ったアワーレガシーのピンクジーンズで華のあるコーディネートに。「肩幅の広いオーバーサイズのジャケットにルーズシルエットのデニムを合わせて、モードとストリートを融合してみました。上半身がモノトーンで重めなので、足元はホワイトのブーツで軽めに。レザーのバッグをポイントにすることでハイファッションな文脈を取り入れ、2020年代初期のデムナのバレンシアガのイメージでまとめました」(ミキ)。


スエードのジッパーブーツはほどよいアーモンドトゥでルーズなデニムとのバランスも最高。「ソルトは細身なイメージがありましたが、アワーレガシーはストリートなサイズ感での提案だったのが新鮮でした。ブランドのセレクトややわらかいカラーを取り入れて、ソルトらしさを意識しました」(ミキ)。

シンプルなバッグの留め具にミラーパーツを取り入れているのが、ジャンポール・ゴルチエらしいポイント。細いレザーストラップが付いており、ショルダーやクロスボディではもちろん、ストラップを中に入れてクラッチバッグ風にも持てる。ジェンダーレスに仕上げにミキさんのセンスが光る。

 

取材を終えて

石川さんに会うのも、ソルトをじっくり見るのも久々だったミキさん。「以前はエディ スリマン時代のディオール オムのような細身のムードでしたが、ストリート寄りの提案が増えてメンズの幅が広がっていました。感度高めのブランドのセレクトや、やわらかい色を差すジュンさんのスタイルは変わらずで、あっという間の時間でした」(ミキ)。デザイナーズのアーカイブやモード系のシンプルなスタイルが好きな人は必訪。

 

【動画公開中】
ミキさんのセルフ解説が炸裂。
見守る石川さんの視線があたたかい!

物静かでいて熱いモノを秘めたミキさんと、クールに見えてあたたかい石川さんの絶妙な距離感が心地よい。気になるアイテムを見ると、コーディネートのアイデアがパッと浮かぶミキさん。“ソルトらしさ”についても丁寧に語ってくれた。旬のテーラードジャケットも多数登場する動画は必見!


SHOP DATA

住所:東京都渋谷区上原1-25-7 レオタックスビル4F
営業時間:13:00〜21:00 
定休日:水曜日
Instagram:https://www.instagram.com/solt_tokyo

Photos : Kaho Yanagi
Movie : Yumi Yamasaki
Movie Edit : Yuki Hayashi
Composition & Text : Hisami Kotakemori

小竹森久美

小竹森久美

エディター

「デザイナーINTERVIEW」や「僕らの永久定番ファイル」などファッションテーマを幅広く執筆。

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