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誰にいい、と推されたわけでもないのに、心を揺さぶられるものってある。今、心を掴んで離さないものと、忘れられないくらい買ってよかったもの――極私的な最高の買い物体験を聞いた。
やよい軒の「味噌かつ煮定食」
ジャンボたかお/レインボー

「何杯でもおかわりしなよ」って、すすめられているような味
吉本本社のすぐそばにあるやよい軒には、先輩や同期とよく行ってました。
注文するのは、「味噌かつ煮定食」。白米がダントツに進むメニューです。下積みメシという観点では、ご飯がおかわり自由なのがデカすぎました。
端のひと切れを食べて口をスパークさせ、まずご飯を一杯。その後は大胆にかぶりついて...。4杯はいきますね。でも食べ方どうこうはあまり気にしません。パッションですよ! 自分に課しているミッションは、ちゃんと腹をパンパンにして、「明日の夕方までメシいらない...」と思えるようにすること。でも、漬物だけをおかずにご飯を食べるのは、俺の中ではルール違反。ちゃんと味噌カツ煮定食で食わないといけない。いわば、「俺 vs.味噌カツ煮定食」。本当に申し訳ないんですが、カツに集中するあまり、小鉢は暇つぶしに、クリボーみたいな扱いしてました(笑)。ぺろっといつの間にか完食していて、記憶がないです。
ジャーからセルフでおかわりご飯をよそうときは、ノリで盛って残したりするのが許せないので、みんなの食べる量を聞いて、俺が全員分の理想の盛り方で用意してあげてました(編集部注:現在やよい軒では、ご飯を全自動で盛りつける「おかわりロボ」を採用)。
昔はどうやったら安くお腹いっぱいにできるかを考えていたけど、今はそれほどケチらなくても済む。奮発して高いものを食べてもいいかもしれない。ただ、選択肢が増えても、やよい軒はずっとキラキラ輝いていて、今でも変わらずお店に足が向くんです。イーロン・マスクにだって、自信をもってオススメできますよ。「高級焼き肉より、こっちのほうがうまい」って言うんじゃないですかね?
¥990
※一部店舗では価格が異なる場合があります。キンピラ小鉢は、店舗によっては豆腐小鉢に変更しての提供となります。
Photos:Haruto Inomata Stylist:Takeshi Toyoshima

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