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マイ・スウィート・バンコク! いまバンコクが世界を魅了する理由をタイのカルチャーシーンで活躍する8人が語る!

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エンタメやファッション、アートの世界で活躍する4人と1組にインタビュー。それぞれの視点で、バンコクを語ってもらった。ニッチなチョイスのお気に入りスポットも必見だ。

街は変わっても、
タイ人らしさは変わらない

パット・ブンニティパットさんのプロフィール画像

映画監督

パット・ブンニティパット

2024年公開の代表作『おばあちゃんと僕の約束』は、世界各国でタイ映画史上最高の興行収入を記録。

「今のバンコクで最も大きなムーブメントのひとつは、古い建物や街並みを生かしたビジネスが増えていること。その多くを担っているのは若い世代です。近年はSNSを通じて個人の個性やセンスが仕事や収入につながるようになり、クリエイティブであることの価値が以前よりもずっと大きくなりました。新しいものを生み出そうとする中で、逆に昔の文化や美意識に目を向ける人が増えている。そんな流れが、今のバンコクにはある気がします。

バンコクを訪れる観光客は、この数十年で増え続け、それが街の変化を大きく後押ししてきました。変化のスピードはどんどん速くなっていて、少し先の未来すら予測できない。でも面白いのは、どれだけ海外のカルチャーが入ってきても、タイの人たちは不思議なくらい“自分たちらしさ”を失わないことです。

タイ人の国民性を表す言葉に、“サバイサバイ”(リラックスしている)があります。肩の力が抜けていて、何事も深刻に考えすぎない。そんな空気感は、世界を旅していてもなかなか出会えないものです。それこそが、バンコクの唯一無二の魅力であり、世界中の人を惹きつける理由なんじゃないかと思います。

そんなタイらしさをより強く感じられるのが、地元の人たちが昔ながらの暮らしやコミュニティを守り続けているエリアです。ジェーキー イェンタフォーがある地域もそのひとつ。僕にとっても、どこかほっとできる存在になっています。観光名所だけでなく、ぜひそんな場所にも足を運んでみてください。ガイドブックには載っていない、本来のバンコクの姿が見えてくるはずです」

パットさんのFavorite spot

ジェーキー イェンタフォー

ジェーキー イェンタフォー

「生まれ育った地域にある、ローカルなヌードルショップ。僕が子どもの頃から同じ味を守り続けています。周辺の和やかなムードを含め、心が落ち着く場所です」。


イェンタフォー

看板メニューは豆腐乳を用いたスープヌードル、イェンタフォー。฿35

ジェーキー イェンタフォー
26/18 Soi Yen Chit 3
営業時間:11:00〜16:30 日曜休

 

ベンチャキティ森林公園

ベンチャキティ森林公園

「自生樹木で湿地帯を再現したエリアの雰囲気が好きで、よく散歩しに行きます。整頓されすぎておらず、自然のエネルギーを感じられる貴重なオアシスです」

ベンチャキティ森林公園
Ratchadaphisek Rd.

 


HOUSE SAMYAN

HOUSE SAMYAN

「タイでは数少ない、国内外のインディペンデント映画を上映するミニシアター。“映画好きの友達の家”というコンセプトもすてきです」

HOUSE SAMYAN
944/1 Rama IV Rd., Samyan Mitrtown 5F
Instagram:@house_samyan

 

足で歩いて、バンコクの
多彩な表情を楽しんで

ソンクロット・バンイーカンさんのプロフィール画像

WEBマガジン『The Cloud』編集長

ソンクロット・バンイーカン

若者から絶大な支持を集めたカルチャーマガジン『A day』の編集長を経て、『The Cloud』を立ち上げる。

「生まれてからずっとバンコクで暮らしてきましたが、この20年の変動は特に大きいですね。その背景にあるのは、人々のライフスタイルの移り変わりです。昔は一軒家に住む人がほとんどでしたが、人口増加とともに住まいはコンパクトになりました。その結果、人々が家の外で過ごす時間が増え、街が急速に発展していった。今のバンコクの都会的な雰囲気は、人々の暮らし方の変化と深く結びついており、これからさらなる進化を遂げるでしょう。

一方で、昔ながらの街並みが残るエリアもあります。特に旧市街は、その象徴的な存在。中心部の地価高騰を背景に、10年ほど前から旧市街で店を始める人が増えました。僕の記憶が正しければ、始まりはチャルンクルン通り。古いビルを活用したバーが注目を集め、カルチャーとして広がっていった。その流れはタラートノイやソンワット通りにも波及し、今では人気エリアへと発展しました。

今のバンコクの魅力は、近代的な都市のムードとノスタルジックな街並み、その両方を楽しめることだと思います。東京をはじめ、似た魅力を持つ都市はありますが、バンコクは特にその振り幅が大きい。例えばサイアムから旧市街へ移動するだけで、まるで別の県に来たような感覚になるほどです。

初めてバンコクを訪れるなら、SNSで有名なスポットを巡るだけでなく、ぜひ自分の足で街を歩いてみてほしい。無数の路地には、今も古い文化や人々の暮らしが残っています。近代的な側面とのコントラストを体感することで、バンコクという街をもっと深く知ってもらえると思います」

ソンクロットさんのFavorite spot

パーク・クローン花市場

パーク・クローン花市場

「100年以上の歴史がある、タイ最大規模の花市場。市場通り沿いは花屋が立ち並び、一帯が花畑のようです。24時間営業していますが、花が入荷する夕方の時間帯は特に活気があっておすすめ」


パーク・クローン花市場の様子

パーク・クローン花市場
Chakkraphet Rd.
営業時間:24時間営業 無休

 

チャトゥチャック植木市場

チャトゥチャック植木市場

「ウィークエンド・マーケットの敷地で平日3日のみ開催される植木市。世界中の多種多様な樹木が並ぶ光景は、とにかく圧巻!」

チャトゥチャック植木市場
Kamphaengphet Rd., Chatuchak
営業時間:火曜11:00〜、水・木曜7:00~18:00

 


チャオプラヤー川のボート

ボートからのチャオプラヤー川の景色

「チャオプラヤー川を行き交うボートは、今も地域の人々の大切な交通手段。王宮やワット・ポー、ワット・アルンといったランドマークを眺めながら、心地よいリバークルーズを楽しめます」

ボート

チャオプラヤー川のボート
チャオプラヤー川に沿って船着場が点在。
写真はTha Tien付近。

 

ホスピタリティと
エネルギーに満ちた、眠らない街

ウディ・ソンブーンクラウディさんのプロフィール画像

ヴィンテージマーケット「MADE BY LEGACY」創設者

ウディ・ソンブーンクラウディ

2012年に立ち上げたMADE BY LEGACYは世界的に注目される一大イベントに。年2回、不定期開催。

「ヴィンテージファッションは、私が物心ついた頃からタイの人々の生活に根づいていました。2000年代のアイテムもヴィンテージのカテゴリーに入ってきた現在は、これまで以上に身近な存在で手に入りやすくなり、現代のライフスタイルにもますますマッチするようになってきた。タイの人々は、その歴史だけでなく、日常のスタイルに自然に取り入れられる点でもヴィンテージを楽しんでいます。

バンコクはまさに眠らない街で、それが大きな魅力でしょうね。どんなライフスタイルや生活リズムでも、いつでも楽しめる何かが見つかる。食べ物はバラエティに富んでおいしく、さまざまな文化や建築様式が混ざり合っているのも特徴です。でも、何より魅力的なのは“人”かもしれません。バンコクの人々には自然な温かさやオープンさがあって、他人を歓迎することを心から楽しんでいる。そうしたホスピタリティに、この街ならではのエネルギーや多様性が重なることで、バンコクは世界中の人の心をつかみ続けているのだと思います」


ウディさんのFavorite spot

WWA X Chooseless

WWA X Chooselessの屋内

「よくお酒を飲みに行くのですが、時折面白いアイテムに出会います。同じブロックにいくつか魅力的なショップが並んでいて、ぶらぶらと見て回るのにも、ゆっくり過ごすのにも楽しい場所」

WWA X Chooseless

WWA X Chooseless
77 Ekkamai Soi 21, Sukhumvit 63 Rd.
営業時間:11:00〜19:00 月・火曜休
Instagram:@wwacafe

 


ラマ9世公園

ラマ9世公園

「王立植物園としても知られる、バンコク最大規模の公園。リラックスしたり、気持ちをリセットしたいときによく訪れています」

ラマ9世公園
Chaloem Phrakiat Ratchakan Thi 9 Rd.

 

Wooden Submarine

Wooden Submarine

「かつてバンコクのヴィンテージカルチャーをけん引していたショップ、『Bangklyn』にあった頃から通う長年お気に入りの店」。状態のいいユーロヴィンテージやミリタリー、アメカジを主にそろえる。


Wooden Submarineのアイテム

Wooden Submarine
121/118 Soi Phetchaburi 18 Phetchaburi Rd.
営業時間:13:00〜17:00 水曜休
Instagram:@woodensubmarine

 

バンコクは演奏するたびに
心が温まる場所

YONLAPAのプロフィール画像

インディーバンド

YONLAPA

チェンマイ出身の4人組インディーバンド。「Let Me Go」が国内外でヒットし、日本でもツアー経験多数。

「近年のタイでは、人々が以前よりも自分らしくいられるようになり、本当に好きな音楽を自由に選べるようになってきたと感じます。その変化によって音楽コミュニティはさらに広がり、多様性も増してきました。アーティストにとってもすごくいい流れで、それぞれが自分のスタイルをより自然に表現できるようになっていると思います。

特にバンコクの若者たちは、世界中の音楽やカルチャーに対してとてもオープン。私たちはチェンマイを拠点に活動しながら国内外でパフォーマンスをしていますが、バンコクでのライブやショーは毎回、心から楽しめる。演奏するたびに、温かくて幸せな気持ちになるんです。

最近お気に入りのスポットは、少し前にライブで訪れたチャルンクルン通り。街全体の空気感が本当にすばらしくて、センスのいいレストランやバーもたくさんあります。バンコクを訪れるときは、ぜひ足を運んでみてください!」

YONLAPAメンバーのFavorite spot

BLUEPRINT LIVEHOUSE

BLUEPRINT LIVEHOUSE

BLUEPRINT LIVEHOUSE
120/1 Sukhumvit 26 Rd., Flow House BKK 2F
Instagram:@blueprintlivehouse

 


Melt Livehouse

Melt Livehouse

「私たちもよく演奏するライブハウス。国内外のすばらしいアーティストを招いていて、刺激を受けます。バンコクの音楽シーンの空気を感じられる場所!」(Noina)

Melt Livehouse
3798 Rama IV Rd.
Instagram:@meltlivehouse

 

TPD BOWLING

TPD BOWLING

「僕はボウリングが趣味。チェンマイにはボウリング場がないため、バンコクを訪れたら欠かさず行く場所のひとつです」(Few)

TPD BOWLING
1 Soi Ekkachai 95 Bang Bon Nuea
営業時間:15:00〜24:00、土・日曜12:00〜22:00 無休
Instagram:@woodensubmarine

 


BicycleBoys

BicycleBoys

「自転車好きが集まる店。いろんな色や形のパーツを見ているだけで楽しい! 周辺エリアのムードもいい感じです」(Gun)

BicycleBoys
1115 Charoen Krung 43 Rd.
営業時間:11:00〜20:00 月曜休
Instagram:@bicycleboys.bangkok

 

独特な空気感を持つ、無二の都市

サラウット・パンヌーさんのプロフィール画像

グラフィックアーティスト

サラウット・パンヌー

伝統的なタイ美術とポップカルチャーを融合。Bangkok Design Week 2026のキービジュアルを担当。

「私にとってバンコクの魅力は、街の密度と創造性が共存しているところにあります。よりよい機会を求めて国内外から多様な人々が集まり、ラグジュアリーと混沌、不完全さまでもが同時に存在している。その複雑なコントラストが、バンコクならではの独特な空気を生み出しているのだと思います。

そして、その感覚は今のタイ美術にも通じています。現代では文化や価値観の境界が曖昧になり、タイのアーティストたちは伝統美術から影響を受けながら、同時にメディアや世界的なアートムーブメントからも刺激を受けています。そうしたさまざまな要素が混ざり合うことで、作品はより個人的で、アーティスト自身のアイデンティティを強く映し出すものへと変化している。そこに、今のタイアートの面白さがあると感じています」

サラウットさんのFavorite spot

Bangsue Junction

Bangsue Junctionの店内

「ヴィンテージからコンテンポラリーまで幅広いファッションを取りそろえ、多様な価値観を持った新しい世代の人たちが集まる場所です」。古着の聖地とも呼ばれ、チャトゥチャック・ウィークエンド・マーケットに隣接する巨大モール。


Bangsue Junction

Bangsue Junction
511 Kamphaeng Phet 2 Rd.
営業時間:10:00〜20:00 無休

 

Food Center R.E.168

Food Center R.E.168

「有名寺院が多くあるエリアで、地域の人々に親しまれるフードコート。ここの壁画を手がけるために数か月通ったのですが、古い街並みが残る周辺エリアを含めて、とても好きになりました」

Food Center R.E.168
136/138 Thanon Mahannop
営業時間:7:00〜19:00 無休

 

Photos:Satomi Matsui Coordination&Interpreter:Chinami Hirahara Composition&Text:Ayano Nakanishi

メンズノンノ編集部

メンズノンノ編集部

集英社の男性ファッション誌『メンズノンノ』の公式サイト。20代の男性に向けて最新のファッション、美容、ライフスタイル、カルチャー情報などを毎日お届けします。

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