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「閲覧注意!? 夏の夜が涼しくなる、
フェイクな曰くつき漫画」

『Q この漫画に見覚えがある方は
お知らせください』
フェイクドキュメンタリーQ(一迅社)
架空のドキュメンタリーである、モキュメンタリー形式のホラー作品。一迅社の編集部員が入手した「作者が突如失踪」「読むと呪われるという噂がある」などの曰くつきの漫画を掲載する、というのがテーマ。
マユリカ・中谷のマンガは、ずっとトモダチ
“ベタ”なことが好きなので、夏といえばやっぱりホラー。夜にひとりで見たいのが、フェイクドキュメンタリーQの映像作品です。懸賞番組で賞金を獲得した家族の不審死を追う『飯沼一家に謝罪します』をはじめ、設定や見せ方がリアル。“不気味大喜利”をやったら右に出るものはいません。
『Q この漫画に見覚えがある方はお知らせください』は、そんなフェイクドキュメンタリーQが手がけた漫画。読むと呪われるとされる曰くつきの5作品を収録しています。よく見るとセリフが不自然な地方広報誌の四コマ漫画や、失踪した主婦がブログに載せていた育児日記など、テーマが不気味。“フェイク”と知らなかったら、恐ろしくて読めません(笑)。
その中の『金庫から見つかった漫画』は、特に“舞台裏”が気になる作品です。テーマは、破産した出版社で見つかった、徐々に作画が崩壊する漫画。平成の頃に見たような画風なのですが、おそらく作者とは別に作画担当がいて、この作品に合ったタッチで描いているんです。絵で懐かしい雰囲気をつくり出すって相当難しい。しかも、そのレトロさの中にどこか違和感もあるんです。この不気味さがどんな指示で表現されたのか、想像もできないですね。
ほかにも、ページに赤いシミがあるなど、絵や文字以外のホラー表現も油断できません。二次元の世界の話だと思ったら、突然、僕らがいる現実に影響してくるような怖さがあるんです。漫画の固定観念を打ち破る演出が、本作の神髄なのかなと。
ホラーといえば、相方の阪本が僕の誕生日に買ってきたラブドールに幽霊が取り憑いたことがあって。最近はカジュアルに話してますけど、その一件も本当はこの作品ぐらいゾッとしました(笑)。

©GGG/一迅社
『金庫から見つかった漫画』の1ページ。原稿の至るところに赤いシミが飛び散っている。

Nakatani
2011年に相方の阪本と、お笑いコンビのマユリカを結成。ポッドキャスト番組『マユリカのうなげろりん!!』が大人気。自らも漫画を描いており、『シャンプーハット』が小学館新人コミック大賞の佳作を受賞。
Text:Koki Yamanashi
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