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マユリカ・中谷の漫画レビュー!「“あるある”の連続。悩んだら読みたい、人間関係の教科書『スキップとローファー』」

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「“あるある”の連続。
悩んだら読みたい、人間関係の教科書」

『スキップとローファー』1〜13巻 高松美咲(講談社)

『スキップとローファー』1〜13巻
高松美咲(講談社)

石川県の過疎地域から東京のエリート高校に入学した岩倉美津未。天然でコミュニケーション能力が高くない彼女だが、その前向きさと明るさに、クラスメートが惹かれ始め─。『月刊アフタヌーン』にて連載中。

 

マユリカ・中谷のマンガは、ずっとトモダチ

 お調子者や捻くれ者、何を考えているのかわからない人......。芸人には色々なタイプの人間がいるから、コミュニケーションもひと筋縄ではいきません。よかれと思って言った言葉がうまく伝わらず悩むことも。

 そんなときに読みたい“教科書”が『スキップとローファー』です。主人公は地方から東京のエリート高校に入学した美津未。純粋で前向きな彼女と、イケメンで優しい聡介、他人の目を気にしがちなミカなど、個性豊かなクラスメートの学校生活が描かれます。

 見どころは、リアルすぎる心理描写。例えば、世間知らずの美津未に強く当たってしまうミカは、最初は“嫌なやつ”に見える存在。でも、彼女のコンプレックスが丁寧に描かれることで、「この感情、俺も体験したことある」と感情移入してしまうんです。そして、登場人物が学校生活を共にしながらさまざまなすれ違いに直面する。誰もが経験する“人間あるある”の連続に、何度も考えさせられます。

 登場人物の過去がしっかり掘り下げられるのも、感情移入しやすい理由。話の流れを遮りかねないから入れどころに悩みやすい回想シーンが、本作では違和感なく挟まれている。練りに練られたストーリーの構成やコマ割り、台詞の入れ方に唸ります。

 この作品は青年誌で掲載されているのですが、コマの枠線の細さや、柔らかなタッチ、言葉で説明しすぎない心理描写には少女漫画らしさも感じる。それも幅広い嗜好の人にすすめられる理由かなと思います。

 人間関係の悩みをリアルに描きつつ、登場人物同士がしっかりコミュニケーションをとって乗り越えるのが、この作品の一番の魅力。読むたびに、「人間って捨てたもんじゃないな」と前向きになれるんです。

 

漫画『スキップとローファー』より、美津未と聡介が初めて出会うシーン。

©高松美咲/講談社

美津未と聡介が初めて出会うシーン。入学式に遅刻しそうな二人の価値観の違いが表れている。

 

Nakatani

Nakatani

2011年に相方の阪本と、お笑いコンビのマユリカを結成。ポッドキャスト番組『マユリカのうなげろりん!!』が大人気。自らも漫画を描いており、『シャンプーハット』が小学館新人コミック大賞の佳作を受賞。

 

Text:Koki Yamanashi

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