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「カワサキゼファーχ」は、時代を越えて僕の心を動かす“普遍のかたち”【俺たち20代“クルマ・バイク”語り！／Vol.48 ①】

2025.10.25

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クルマにバイク、自転車、スケボーetc……など、大切な相棒にまつわるストーリーを深掘りして、東京のリアルな乗り物ライフに迫る！　ノリモノ好き男子よ、集まれ！

KAWASAKI ZEPHYR Χ（2008）

バイクを語ってくれるのは
髙橋竜生さん

友達から譲り受けたゼファーχは
心を射抜く一生モノのバイク！

二十歳を過ぎた頃、映画『さらば青春の光』に影響を受けて、60年代ロンドンのロッカーズカルチャーにどっぷりハマっていました。革ジャンに細身のデニムでカフェレーサーカスタムのオートバイに跨る。そんなスタイルに惹かれて、初任給で普通自動二輪の免許を取得。ホンダのGB250クラブマンを手に入れました。気に入ってずっと乗っていたのですが、心の片隅にはカワサキのバイクに乗りたいという思いもあって。というのも、映画『トップガン』や漫画『GTO』など、いつか自分が夢中になった作品には、決まってカワサキ車が登場していたんです。当時の愛車に跨るたびに、曖昧だった憧れが鮮明になっていく。そんな日々を送っていたあるとき、友達から譲り受けたのがこのゼファーχ。神がかったタイミングでしたね（笑）。硬派な見た目とは裏腹に、その走りは穏やかで芯には力強さがある。アクセルを回した瞬間、一生のバイクと出会えた気がしました

普遍的なデザインに宿る
完成された機能美

「ゼファーχのルックスは、どこか懐かしくて、完璧にバランスが取れているんです。丸目のヘッドライトに、エンジンから伸びるシルバーのエキゾーストパイプ。どこから見ても“バイクらしいバイク”というか、すぐにゼファーだとわかる形。2008年式だけど、設計はもっと古い時代のままで、80年代の空気をそのまま纏っている。そんな佇まいも気に入っています」（髙橋さん）

「青いタンクは、まさに一目惚れでした。光の当たり方によって見え方が変わるブルーで、昼間は爽やか、夜はぐっと深くなる。そのコントラストがたまらなくて。派手ではないのに、存在感があるんですよね。昔から青いカワサキ車に憧れていたので、この色に出会えたのは運命的でした」（髙橋さん）

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オリジナルに忠実な
控えめカスタムが自分らしさ！

「カスタムは最低限。シートやウインカーなどを控えめに替えただけで、基本はほぼオリジナルのままです。もともと完成されているデザインだから、あえていじらない方がいいと思っていて。むしろノーマルで乗っていること自体が、今の時代ではひとつの個性。余計な装飾がないぶん、乗るたびにゼファーの良さをダイレクトに感じられるんです」（髙橋さん）

「愛用しているヘルメットは、オーシャンビートのクラシックなモデル。マットな質感と小ぶりなシルエットが気に入っていて、どんな角度から見てもバイクとのバランスがいい。走っていると、風の音や振動がちょうど心地よく伝わってくるんですよね。派手さはないけれど、そういう感触の部分まで含めて、バイクと一緒に時代を超えていく感じが好きです」（髙橋さん）