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『SPY×FAMILY』『進撃の巨人』…業界の新常識をつくる気鋭スタジオ「ウィットスタジオ」に取材!

『SPY×FAMILY』『進撃の巨人』…業界の新常識をつくる気鋭スタジオ「ウィットスタジオ」に取材!

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いつもテレビで、動画配信サービスでアニメを楽しみながら、ふと思う。ハイクオリティな作品は、どんな人たちがつくってくれているのか。今回注目を集めるプロダクション「WIT STUDIO(ウィットスタジオ)」を突撃し、制作現場のリアルな声を聞いてみると、そこにはチャレンジを続けるクリエイターの姿があった。

 

高品質の人気作を続々発表する、制作会社を取材!
進化する「WIT STUDIO」

株式会社ウィットスタジオ
WIT STUDIO, Inc.

2012年に設立。主なアニメ作品に、テレビアニメ『進撃の巨人 Season1-3』(2013〜18年)、アニメ『SPY×FAMILY』(2022年〜)などがある。

 

取締役・プロデューサー
中武哲也

2012年に、Production I.Gの同僚・和田丈嗣、浅野恭司とウィットスタジオを設立。

制作環境を整えることで
作り手同士の化学反応を引き出す

テレビアニメの絶大な人気や、劇場版の大ヒットが記憶に新しいアニメ『SPY×FAMILY』。原作の第1話から再アニメ化をするという制作発表が、驚きとともにアニメファンに迎えられた『THE ONE PIECE』。これらの注目作の制作を手がけているのが、WIT STUDIO(ウィットスタジオ)だ。設立後、初めて手がけた『進撃の巨人』が世界中で話題になるなど、一気に耳目を集める制作会社として認知された。優れた作品を生み出す秘けつを聞くため、創業メンバーであり、現在アニメ制作部の統括を務める中武哲也にインタビューを申し込んだ。

『SPY×FAMILY』
©遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY 製作委員会

「12年間制作会社を運営していて思うのは、スタッフみんなが一丸となってチャレンジできるような作品選びが非常に重要だということ。なので『ストーリーが面白い』『絵柄が魅力的』『多くの人に観てもらえる』など、クリエイターがつくりたい、描きたいと思える作品を選ぶようにしています。会社やプロデューサーの思い込みで作品受注を決めると、現場と気持ちのズレが生まれて、それがやりがいや制作の質に関わってきてしまうので…」

好きな作品とクリエイターをマッチングさせた後は、その思いをどうクオリティに反映させていくのだろう。

「現在、制作現場が若返っていて、幅広い世代が一緒に働いているので、みんなで意見交換をしてもらっています。例えば、脚本を受け取り絵コンテをつくる前に、若いアニメーターたちがアイデアを固めて、ベテランの監督に提案する。監督はすべてを単独で決めるのではなく、スタッフの発想を採用しながら進めていく。これは緻密な絵づくりに有効なんです。特に漫画をアニメ化するときは、原作のコマとコマの間に存在しているけど描かれていない、キャラクターの動きや背景設定や生活感をアニメーターが描くので、これなら欲しい絵を狙った設計図を組み立てられるんです。それを発展させ、2022年に公開したオリジナル原作の映画『バブル』では、脚本の状態から象徴的なビジュアルを生み出すために、コンセプトアーティストも迎え、アイデアの交換を重ねて。結果、すごく斬新な絵が生まれました」


『バブル』
©2022「バブル」製作委員会 『バブル』Blu-ray&DVD 好評発売中!

このように、同社は既存のシステムを整理し、新陳代謝を促すさまざまな試みに挑んでいることが見て取れる。冒頭で『SPY×FAMILY』を手がけているウィットスタジオと言ったが、実は本作は、もうひとつの制作会社「CloverWorks(クローバーワークス)」と一緒につくっている作品。両社は、アニメの企画・プロデュースを連携する関係にあり、テレビアニメは交互に話数を制作していたという。この業界でも珍しい協業を行う理由は、もちろん良質のアニメをつくり続けるため。

『SPY×FAMILY』
©遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY 製作委員会

「まず現場のクリエイターの負担が軽減されます。通常1社でつくる場合、半年の間に毎週納品日があるのですが、2社になると2週に1回になる。必要なスタッフの人数も減り管理しやすくなり、また従来に比べて制作時間に余裕ができるので、しっかりリテイク(クオリティチェックの後の修正)を取ることができます。こういった制作現場の環境が整うことはもちろん、いちばんのメリットは、テレビアニメSeason 2がすごく盛り上がるタイミングで劇場版をファンに届けられたことですね。観てくださる方は『SPY×FAMILY』の世界観に没頭していただけますし、それにより作品的、興行的に成功を収めて、最終的にクリエイターに還元することができる。このようなつくり方、プロジェクトの進め方は、2社でやらないと難しいと思います。今後は、誠実なものづくりをしている制作会社同士が、企画を共同で開発、制作していくパターンが増えるのではないでしょうか」


『劇場版 SPY×FAMILY』
©2023「劇場版 SPY×FAMILY」製作委員会 ©遠藤達哉/集英社

自由な表現ができるアニメだからこそ、これまでの常識を超えたっていい。そんな気概すら感じる発想。2021年には、アニメ制作の幅を広げ、これまでのウィットスタジオとは違うテイストの作品を発信するため、ストップモーションアニメ『PUI PUI モルカー』の監督である見里朝希とともに、ストップモーションスタジオを設立した。

「現在は『Candy Caries(キャンディカリエス)』という作品を発表しており、プラバンでつくったキャラクターや背景をコマ撮りで動かしています。そもそも、ストップモーションは2Dのアニメ制作会社に比べて圧倒的に数が少なく、また成功させることもなかなか難しい。そこで、私たちが制作の領域を広げる意味で、新しいチャレンジをしようと思ったんです。2Dアニメのノウハウを使って、現在新しい作品を仕込み中。今後もまた、これまでにないようなアニメの表現をお見せできると思います」

『Candy Caries(キャンディカリエス)』
©Tomoki Misato/WIT STUDIO

 

 

Text:Hisamoto Chikaraishi[S/T/D/Y]

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