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俳句とイラストで綴る恋の風景【フルーツポンチ村上健志の17音のラブストーリーズ】Vol.32

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お笑い芸人としてだけでなく、独特の視点とセンスで詠む短歌と俳句が話題の、フルーツポンチの村上健志さんの連載。メンズノンノWEBでしか読めない、季節感あふれる“恋”にまつわる俳句とエッセイ、そしてイラストを隔週でお届けします! 第32回は、もしもギターが弾けたなら。

ギターが弾けない。ギターを弾くために努力をしたわけではないので自分のせいのだが、ギターが弾けたならとたびたび思う。もう少し身長が高かったらみたいな感じで思う。エスカレーターに乗りながら手すりをギターに見立て掻き鳴らす。ポケットに入れた手をストロークさせる。もし かしたらもう弾けるようになっているかも知れない。

かつてギターを弾ける彼女と付き合っていたことがある。彼女の部屋の角に、お金を貯めて買いました感満載のギターがある。ただ置いてあるだけなのだが、飾ってあるみたいだ。触りたい。だが、なんかダメな気がする。素人が触ったら壊してしまいそうだ。相棒や恋人に例えるくらい大切なものだろうから、彼氏とはいえ人には触られたくないはず。そんな思いにも関わらず、彼女がトイレに行っている間に私の右手はギターに近づいている。ダメだという思いとは裏腹にぞくぞくがとまらない。ビョーン。小さいけれど自分が鳴らしたその音に感動をする。私は今、世界に音を産んだのだ。と悦に入っているとガチャンと彼女がトイレから戻ってきていた。「誰のギターに手出してんのよ!」とどやされると思ったが「弾いてみる?」と微笑んでいる。彼女に教わりコードを押さえる。押さえる。ん。これ指どうなってんの、無理なんだけど。はっ。もういい。もういいって。ギターってのはもっと自由だろと右手を動かす。ジャッコっとなんともかっこの悪い音が出る。彼女はあきらめずにギターを教えてくれようとしている。「ありがとう。もう大丈夫。こんなの弾けてすごいね」とギターを元の位置に戻す。

ギターが弾けたなら。その彼女との恋も、歌に出来たかもしれない。 


★Profile/1980年生まれ。茨城県出身。お笑いコンビ”フルーツポンチ”のボケ担当。TV『プレバト!!』(MBS系・毎週木19:00~)での大健闘が話題に。また、情報サイト『好書好日』の連載をまとめた『フルーツポンチ村上健志の俳句修業』(春陽堂書店)も好評発売中。インスタのアカウントは@mura_kami_kenji,
だが、センスが炸裂するイラストのアカウント@kenji_mura_oekaki,@birthdaychairもぜひフォローを。自身のYouTubeチャンネル『フルーツポンチ村上の俳句の部屋』での俳句実況もチェック!

Haiku & text & illustration : Kenji Murakami

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