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「モンベル」や「グレゴリー」のレトロアウトドアなリュック...|STUDIO FABWORK/ENKELプレス 西澤祐哉さん【服好きたちのマイ定番名品3】Vol.2

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毎日かならず着る服、何度も買い足してきたコスパな服、体の一部みたいに愛着ある服、自分にとってはそれぞれ違う同じ種類の服......。偏愛にじむ“マイ定番”にこそ、そのひとらしさが表れる。洋服ももちろん気になるけれど、服以外の趣味も知りたいから、どっちも大調査!

STUDIO FABWORK/ENKELプレス
西澤祐哉さんの「マイ定番名品3」


マイ定番①〈ガーメントダイされた服

「普段なにに惹かれて洋服を買ってるかなって思い返したとき、ガーメントダイ(製品染め)されたものを無意識的に手に取ることが多いって気づきました」

マイ定番①〈ガーメントダイされた服〉 2

「古着が好きなのと同じように、ムラ感や着古した感じ、馴染んだ色の表情が、とにかく好きなんです」


マイ定番①〈ガーメントダイされた服〉 3

「ガーメントダイは洗いもかけるので、生地が最初からやわらかい。僕は新品のキャンバスやデニムの硬さが苦手なので、そういうところも魅力ですね」

マイ定番①〈ガーメントダイされた服〉 4

「ニューレーベルの洋服は、とくに手に取ることが多いと思います。日本の伝統的な技術と現代の素材を組み合わせる提案を得意とするブランドで」


マイ定番①〈ガーメントダイされた服〉 5

「この生地には、有松鳴海絞りの技法を使われています。通常は生地を括るなどして柄をつくりますが、これはあえて括らず、手で染めているそうです。それによってヘリンボーンの凹凸が際立って、ふんわりとした風合いに。すごく気持ちいいですよ」

マイ定番①〈ガーメントダイされた服〉 6
エル・エル・ビーンのシャツは古着で買ったもの。「こちらもガーメントダイ。褪せたような色合いに惹かれました」。

「使い込むと自分だけの表情になる。だから、自分が着る意味が出てくるというか。服への愛着も増しますよね。『より長く着ると、どうなっていくんだろう?』みたいに、実験感覚もあるかもしれません」


マイ定番①〈ガーメントダイされた服〉7
タンニン染めされたテンベアのバッグは、使い込む前はもっと色が濃く、色味も均一だったという。

「じつは、自分で物を染めたりすることもあります。布を染めて部屋に掛けるとか、和紙を染めたり、植物を煮込んで染料をつくってみたりとか。実験中です」

 

マイ定番②〈レトロアウトドアなリュック〉

「中学高校時代から、こうしたアウトドアのリュックを本当によく使っていて、いまだに大好きなアイテムです」


マイ定番②〈レトロアウトドアなリュック〉 2
野球部時代から使っているゼロポイント。半独立構造になった外ポケットと本体の間に、スパイクやグローブを挟んでいたという。

「当時は野球部でしたが、エナメルバッグよりこっちの方が格好いいと思っていて。グレゴリーやゼロポイントのリュックにスパイクを入れて学校に行くこともありました」

マイ定番②〈レトロアウトドアなリュック〉3

マイ定番②〈レトロアウトドアなリュック〉4
当時モノならではのゴツめのバックル。

「その頃のリュックもまだ現役で使っていて、内側がボロボロになったりしても、愛着があって捨てられない。集まっていく一方です」

マイ定番②〈レトロアウトドアなリュック〉5
山小屋泊にも使えるスペックのゼロポイントは、単純に格好よさに惹かれて買って、普段使いに。

マイ定番②〈レトロアウトドアなリュック〉6

「こうしたリュックって、『ここにこれがあったらいいな』と思うディテールが、ちゃんと形になっていることが多くて。僕は普段から持ち物も多いので、すごく使いやすいです」

マイ定番②〈レトロアウトドアなリュック〉7
海で漂流物を拾って歩くときにも便利だとか。

「大学時代はモンベルで働いていて、その頃に買ったものもあります。このメッシュのリュックはまさにそうで、使いはじめてからかれこれ10年。でもぜんぜん劣化しなくて、ほとんど新品みたいですよね」

 


マイ定番③
〈人生がわずかに楽しくなる
本〉

「本をいろいろ持ってきてみました。これは、イギリスの映画監督であるデレク・ジャーマンが晩年を過ごした庭を記録した本です」

〈楽しく生きるための本〉2

「海の近くの小屋で暮らしながら、そこにある物や環境を活かして、自分なりに庭をつくるんです。ランドアート的な精神も通っていて、ものすごく面白い。僕自身も、日々の暮らしのなかで、そうした考え方に惹かれるところがあって」


〈楽しく生きるための本〉3
〈楽しく生きるための本〉4
「ワニを上手に捕まえる。植物に音楽を聴かせて育てる。モールス信号の解読法。ふざけたことを本気で考える、みたいな本です。考えなくてもいいけど、でも考えると、世の中の見方がちょっと変わる」

「『あるものでどう楽しくするか』とか、『買い足すより自分なりに工夫してみる』とか、『アナログでやってみる』とか......。そういうことが、生きていくうえで僕はいちばん楽しいと思うんです」


〈楽しく生きるための本〉5

「ロープワークにまつわるこの2冊も同じようなことで。もとは、ロープワークが趣味だった父のもの。幼い頃から、父が夜中に読んでいるのを見たり、一緒に山へ行ったりしていたので、僕にも自然に馴染んだ本です」

〈楽しく生きるための本〉6

「僕、ロープがあれば、山に行ってブランコをつくれるんです。ロープが一本あるだけで、本当にいろいろな使い方ができますよ。用途が決まりきっていないところが面白いと思います」


〈楽しく生きるための本〉7
「簡単にいうと、日々の余白を大切にしたくなる本です。著者は海辺でひとりの時間を過ごしながら、暮らしや人生について考えていく。僕が海や山へ行くのも、意識的にひとりになる時間をつくるためで、そういう時間があると、感覚や物の見え方が少し変わる気がします」
〈楽しく生きるための本〉8

「別に知らなくても、できなくても困らないことばかり。でも、知っていることで、日々の楽しみがちょっと増える。それだけで、いつもの景色や世の中が少し違って見える気がするんです」

スタジオファブワーク・エンケル PR

西澤祐哉 さん

大学卒業後、アタッシュドプレスに入社。アパレルだけでなく、家具、インテリア小物、作家作品などもPR・販売している。ファッション、インテリア、アートが好き。

Photos: Shintaro Yoshimatsu Composition&Text: Masahiro Kosaka[CORNELL]

髙阪正洋

髙阪正洋

エディター

「服好きたちのWISH LIST」や「STYLE SAMPLE」などファッション連載を担当。

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