▼ WPの本文 ▼
おしゃれプロが推しの古着屋を紹介する連載。前回に続き、本記事ではスタイリスト シキ(SHIKI)さんが町田のモンキーを案内する。
町田 MONKEY(モンキー)
モンキーは、2020年5月に町田にオープンしたアメリカ古着店。オーセンティックなアイテムを中心に、日本ではマイナーなブランドや個性的なアイテムもピックアップする。「アメリカのおじさんが着ているような“いなたい”古着が好き」というシキさんの感性にハマり、シーズンごとに通っている。
今回のお店を訪ねたのは...
- 町田 MONKEY(モンキー)
- 今回のお店を訪ねたのは...
- 【お店の注目ポイント】 アメリカ買い付けにこだわる店主が選ぶ “いなたい”古着にずっと惹かれている
- “アメリカのおじさん”を感じる古着
- 無地からプリント刺繍まで豊富なラッセル
- さりげないポロポニー刺繍が刺さる
- ブルックス ブラザーズのタイがずらり
- モンキーでフリースの魅力に目覚める
- 種類豊富なキャップをかぶり比べ
- スタイリストシキさんが 「モンキー」で選んだ古着
- 1_ポロ スポーツの半袖ブルゾン
- 2_ポロ ラルフ ローレンの モノトーンチェックシャツ
- 3_ショールカラーのフリース
- 4_アバクロのアーチロゴスウェット
- 5_L.L.ビーンのスリッポンシューズ
- 【古着でコーディネート】 スポーティな半袖ブルゾンを タイドアップでアメトラ風に
- 取材を終えて
- 【動画公開中】 一味違ったアメカジ古着が次々登場。 モンキーの魅力がわかる動画は必見!
- SHOP DATA
【お店の注目ポイント】
アメリカ買い付けにこだわる店主が選ぶ
“いなたい”古着にずっと惹かれている

モンキーはアメカジ古着好きの成澤貴人さんがオーナーの個人店。町田の古着店に定期的に足を運んでいたスタイリストのシキさんは、2020年の秋にモンキーを見つけ、自分好みの古着が多いことに感動したという。店主の成澤さんとも話をして、服バカながら誠実な人柄に惹かれ、以来、シーズンごとに通う一軒になった。

入ってすぐの左側のラックから、ガラス面に沿って店内を一周するのがシキさんのルーティーン。一点一点、真剣な表情で、黙々と見ていく。取材に訪れた9月中旬、店内はすでに秋冬ムードに染まり、フリース裏地のベストやネルシャツなど、すぐに取り入れられる軽めの秋服が入口付近に並んでいた。
“アメリカのおじさん”を感じる古着

80~90年代のポロ ラルフ ローレンやL.L.ビーンなど、いわゆるアメカジブランドのアイテムが豊富に並ぶ。さっそく気になるアイテムを見つけ、手に取る。
「これは、半袖のスタジャンのような形。フロントに“ALL AMERICAN”とワッペンが付いている通り、アメリカを感じるデザインです。着る時期を選びそうですが、秋はフーディを中に着たりしてもよさそう」(シキ)「あまりない形ですよね。夏着るには暑いと思いますが、レイヤードしやすいXLサイズです。色も星条旗カラーです」(成澤)。

すでに秋冬物がそろった店内を見て「もしや買い付け直後ですか?」と尋ねると「前の買い付けで貯めていた秋冬物を一気に出したところです」(成澤)「タカトさんのおすすめは?」(シキ)「個人的にはこのジョン・ディアのワークジャケットですね」(成澤)。
シキさんは成澤さんを「タカトさん」と呼ぶ。ジョン・ディアは、グリーン×イエローがコーポレートカラーのアメリカの農業用機械メーカー。成澤さんが好きなブランドのひとつで、見つけたら必ず買い付けている。

「ボアのライニングが付いていて、これが欠損している古着はよく見るんだけど、今回はいい状態のものが見つかりました。ボディはプロテックスオールというワークウェアブランドのものです」(成澤)。説明を聞いてさっそく試着してみた。「めちゃくちゃアメリカのおじさんって感じで、いいですね」(シキ)。目を輝かせながら、気に入った様子。
無地からプリント刺繍まで豊富なラッセル

続いては通路の反対側の棚一面に積み上げられたスウェットコーナーへ。「ラッセルの山です! 無地から刺繍、プリントものまで選びたい放題。わー」と、たたまれたスウェットをこれまたつぶさに見る。一枚選ぶなら? と聞いてみると「やっぱり、無地いっちゃいますね」と色褪せたネイビーのスウェットを手に取る。「こんな派手な柄T着てるのに、誰が言ってんだよって感じですが(笑)」(シキ)。
この日シキさんが着ていた1996年製のアトランタオリンピックのオフィシャルTシャツは、モンキーで数年前に買ったお気に入り。ニートのメッシュショーツとのコーディネートがハイブリッドなセンスを物語る。

再びガラス面のラックに戻りマルチカラーのジャカードニットベストを取り上げ、「よく見ると配色がちょっと毒々しくて、性格悪い人が着ているような」と独特のコメント。カッコいいと思って手にしたことは間違いないが、ニット好きかと思いきや「洗えないし暑いので、ニットはあまり着ないですね。すみません...ネガティブで」とシキさんのキャラクターが垣間見える。
さりげないポロポニー刺繍が刺さる

奥のラックでは、モノトーンチェックのポロ ラルフ ローレンのネルシャツに目を留める。試着して「洗いこまれたコットンネルだからとてもやわらかいです」とシキさんが着用感をコメントしていると「一応胸に同色でポロのワンポイント刺繍があるんです。そこにぐっときちゃいました(笑)」と成澤さんが買い付け秘話を披露。「オモロッ!」(シキ)と改めて感動する。
ブルックス ブラザーズのタイがずらり

レジ側の壁際にはネクタイが並んだキャビネットが。「ネクタイはモンキーで見たことがなかった。今年はこんなにあるんですね。アメトラも好きなので、ちょっと気になります」(シキ)「タイは基本的にブルックス ブラザーズとポロ ラルフ ローレンです。最近はタイドアップのトレンドもきていますし」(成澤)。ちなみにタイは一律5,500円なのだとか。

その後もシャツやパンツのラックをディグるシキさん。成澤さんが各アイテムをワーク、アウトドア、トラッドとテイスト別にまとめていることをこの日知り、「めっちゃ見やすくていいわと、ずっと感じていたことに気づきました」と大いに納得した様子。
モンキーでフリースの魅力に目覚める

トラッドゾーンのシャツやパンツを見た後、アウトドアゾーンのフリースコーナーへ。「実はフリースのよさに気づいたのはモンキーに来てからなんです。それで何着かフリースベストを買いました。L.L.ビーンやパタゴニアのようないいブランドから、アーリーウィンタースのようなここで初めて知るブランドまで、いろいろそろっています」(シキ)。
種類豊富なキャップをかぶり比べ

店内を一周した後はラックの下に陳列されているシューズやキャップをチェック。「2往復目です、キャップは本当にたくさんありますね。後ろにUSGA MEMBER((United States Golf Association/全米ゴルフ協会会員)と刺繍がある通り、USオープンのキャップですね」とディテールをチェックして試着する。「ゴルフおじさんという雰囲気が出ていいですね」(シキ)。

「キャップはストリートっぽいものよりも釣りとかゴルフとか、そういうものも多いです」と成澤さんが説明してくれると、シキさんもキャップ好きらしく立て続けにいくつか試着する。最後はこのck カルバン・クライン。「MADE IN USA! アメリカ製に目がないんですよね。これはけっこう浅めです」(シキ)。試着したのはいずれもベージュ系だった。合わせやすいカラーなのは間違いない。
スタイリストシキさんが
「モンキー」で選んだ古着
“アメリカのおじさん”をキーワードに挙げながらも、今のファッションとリンクする古着を直感的にチェックしたシキさん。今回選んだ5点は、いずれも回遊中に手に取ったものだった。
1_ポロ スポーツの半袖ブルゾン

星条旗カラーのスポーツブルゾンは半袖というのがユニーク。「ラルフ ローレンは好きで、いろいろなレーベルをチェックしています。その中でも見たことがない半袖のスポーツブルゾン。裾がベースボールシャツ風だったりして、いろいろな要素が入っているのが面白い。カジュアルなアイテムですが、きれいめのコーディネートにも合わせやすそう」(シキ)。

ポロ スポーツは1992年に発表されたラルフ ローレン初のスポーツウェアライン。ヒップホップスターがこぞって着用し、ストリートシーンでブレイクするが、2000年代には休止。Y2Kブームで2019年に再始動し、話題を呼んだ。
2_ポロ ラルフ ローレンの
モノトーンチェックシャツ

アメカジの王道アイテムをBD&胸ポケットなしの仕様で洗練させた。「もともとはもっと濃い色だったと思いますが、何回も洗われて生地にザラつきが出て、グレーっぽくなった経年変化にも浪漫を感じます」(シキ)。
3_ショールカラーのフリース

アーリーウィンタースは、1960年代から80年代にかけて人気を博し、その後姿を消したアメリカのアウトドアブランド。「モンキーでフリースの魅力に目覚めてからは、変わったフリースアイテムが気になっています。これはショールカラーでプルオーバーというデザインはもちろん、ミリタリーカラーという点にもぐっときました」(シキ)。
4_アバクロのアーチロゴスウェット

2000年代に日本に上陸して一世を風靡したアバクロ。「個人的に90’s のアバクロのスウェットを集めています。刺さるデザインとそうでもないデザインがあって、これはカレッジもののノリがあるアーチロゴでアバクロというところにやられました。バーガンディカラーもいいです」(シキ)。
5_L.L.ビーンのスリッポンシューズ

シンサレートが入ったL.L.ビーンのテクニカルなモックトゥシューズ。「マジメにつくっているからこその野暮ったさに惹かれました。黒のスエードアッパーにイエローのプルテープやロゴがアクセントになっているので、スタイリングの幅も広がります」(シキ)
【古着でコーディネート】
スポーティな半袖ブルゾンを
タイドアップでアメトラ風に
ポロ スポーツの半袖ブルゾンとショールカラーのフリースプルオーバーとで迷ったが、半袖ブルゾンを主役に決め、「ボストン・レッドソックスの野球観戦に行くおじさん」をイメージしてスタイリングに落とし込んだ。

半袖ブルゾンにベースボールシャツ風のディテールがあったことから、イメージを膨らませたシキさん。仕事帰りにブレザーからスポーツブルゾンに着替え、キャップをかぶってスタジアムへ向かう...。そんな“アメリカのおじさん”ムードが漂う。
「カラーリングとデザインがメジャーリーグのボストン・レッドソックスを彷彿とさせるので、これを着て野球を観に行くおじさん、いそうだなと思いスタイリングを組みました。半袖ブルゾンは裾がベースボールシャツのようなデザインで、パンツのサイズが大きかったこともありタックインしてみたらバランスもよくて。フロントのボタンを閉じると、胸のロゴや化繊の素材感も相まって、ベースボールシャツを着ているような印象になります」(シキ)

タイドアップにスポーティなアウターという組み合わせに加え、足元にかっちりとしたレザーシューズというバランスもこのコーディネートのポイントだ。「色は大枠、レッドとネイビー、星条旗刺繍入りのキャップで“ザ・アメリカのおじさん”ムードを高めています。ブランドもラルフ ローレンやブルックス ブラザーズといったアメリカのブランドでまとめ、足元には歴代の大統領も愛用しているアレン・エドモンズのシューズを合わせました」(シキ)。
取材を終えて
言葉は少なめながら、真剣に古着と向き合い、秋冬シーズンのモンキーのラインナップを網羅したシキさん。「シーズンごとに通わせていただいてますが、今日も親近感の湧くものから意外性のある面白いものまで、タカトさんのセレクトを堪能しました。この後僕は、気になったアイテムをもう少し試着したり、買い物して行こうと思います」(シキ)。
成澤さんは9月末から10月上旬にかけてアメリカへ買い付けに出かけ、10月中旬以降、店頭に順次入荷してくる。名品好きも、意外なアメリカに出会いたい人も、モンキーに足を運ぶ価値は大。成澤さんに買い付け秘話を聞きながら、古着選びを楽しんでほしい。
【動画公開中】
一味違ったアメカジ古着が次々登場。
モンキーの魅力がわかる動画は必見!
店主・成澤さんを「タカトさん」と呼ぶシキさんと、ラギッドなスタイルがめちゃくちゃ似合う成澤さん。モンキーの古着が見やすく構成されている理由や、シキさんの意外なリアクション、成澤さんの推しアイテムまで、動画は見どころ満載。“アメリカのおじさん”スタイルを敬愛するふたりが、アメリカ古着の新たな魅力を教えてくれる!
SHOP DATA
住所: 東京都町田市中町1-18-16A-1ビル1階
営業時間:12:00~20:00
TEL: 042-850-9163
定休日:不定休 ※インスタグラムで告知
Instagram:https://www.instagram.com/monkey_machida/

Photos : Kaho Yanagi
Movie : Yumi Yamasaki
Movie Edit : Yuki Hayashi
Composition & Text : Hisami Kotakemori
▲ WPの本文 ▲

























