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おしゃれプロが推しの古着屋を紹介する連載。今回はアーティストのスタイリングで活躍するスタイリスト シキ(SHIKI)さんが、町田のアメカジ古着店・モンキーを紹介してくれた。ベーシックなアメカジブランドを扱いながら、個性のあるアイテムを買い付ける店主のタカト(成澤貴人)さんの人柄にも迫る。
町田 MONKEY(モンキー)
今回のお店を訪ねたのは...
- 町田 MONKEY(モンキー)
- 今回のお店を訪ねたのは...
- 【お店の注目ポイント】 スタンダードからレアものまで店主の “アメカジ愛”が伝わる町田の新名店
- テイスト別に同じアイテムをまとめて陳列
- 意外性のあるアイテムを積極的に買い付け
- トラッド回帰を鑑みてタイやジャケットも充実
- 店主好みの“ラギッドな”キャップが超充実
- シューズは老舗アメリカブランドを中心に
- 【スタッフはどんな人?】 アメリカ古着をビシッと着こなし、 “好き”が伝わる接客にも定評あり
- 町田 MONKEY(モンキー)の おすすめ古着5選
- 1_デトロイトジャケット
- 2_ジョン・ディアのワークジャケット
- 3_エディー・バウアーの レザーダウンジャケット
- 4_カベラスのサーマルスウェットパーカ
- 5_L.L.ビーンのレザーボトルバッグ
- SHOP DATA
【お店の注目ポイント】
スタンダードからレアものまで店主の
“アメカジ愛”が伝わる町田の新名店

アメカジ古着の名店が多い町田に、2020年5月7日にオープンしたモンキー。小田急線の町田駅から徒歩5分ほど。線路沿いの通りの1階、グリーン×イエローで「MONKEY」と書かれた看板が目を引く。中の様子が見えるガラス張りで、どこか親しみやすい雰囲気がある(隣にはネイティブアメリカンジュエリーとクラフトの老舗専門店「ココペリ」が!)。
テイスト別に同じアイテムをまとめて陳列

ドアを開けて中に入ると、こぢんまりとした店内に、アメリカ古着がぎっしりと、しかも整然と並ぶ。チェックネルシャツ、キャップ、スウェット、チノパン...各アイテムがテイストごとに気持ちよく振り分けられ、壁にはリーバイスやラッセルなど老舗ブランドの看板が。店内のそこここから、店主の“アメカジ古着愛”が伝わってくる。

モンキーは学生時代から古着屋めぐりに明け暮れた、成澤貴人さんの店だ。もともとラギッドなスタイルが好きで、行きつけはオーナーの趣向がはっきりした、アメリカ買い付けの個人店が多かった。気づけばそんな町田の古着店に足を運ぶことが増え、「ブレていないこの町が好き」と、町田への出店を決めた。

出店の準備期間にコロナ禍が起こり、アメリカ買い付けが叶わない状況の中、「通っていた各地の古着屋の諸先輩方に助けられ」なんとかオープンにこぎつけた。渡航できるようになってからは、年に2回、2~3週間をかけてアメリカで買い付けを行い、自分好みの古着を掘り出している。
シキさんはモンキーがオープンして間もない頃に足を運び、自分好みの“アメリカのおじさんが着ていそうな古着”が豊富な品ぞろえと、成澤さんの誠実な人柄に魅せられ、シーズンごとに足を運ぶようになった。
意外性のあるアイテムを積極的に買い付け

成澤さんが好きなのはひと癖あるアメリカ古着。「王道のアメカジももちろん大好きですが、教科書通りの名品よりも“このブランドがこんなものをつくっていたんだ!”という意外性のあるものに心が躍ります」(成澤)。
80年代から90年代がボリュームゾーンだが、ヴィンテージも希少なものを中心にピックアップする。注力しているブランドはエディー・バウアー、L.L.ビーンなどのアウトドア、ポロ ラルフ ローレン、ブルックス ブラザーズといったアメリカントラッド、カーハートのようなワーク系もそろい、掘りがいがある。
トラッド回帰を鑑みてタイやジャケットも充実

成澤さんはセレクトショップの出身ということもあり、時代の流れにも目を配る。近年のトラッド回帰の流れも肌で感じており、今まで以上にネクタイやジャケットの品ぞろえも充実。店内の一角にはネクタイがずらりと並んだキャビネットや、旬のコーデュロイジャケットも。カラフルなタイはブルックス ブラザーズのものが中心だ。
店主好みの“ラギッドな”キャップが超充実

また成澤さんがキャップ好きということで、店内のあちこちにキャップが散見。セレクトの基準は「アメリカのおじさんがかぶっていそうな」少し“いなたい”デザインや配色だ。アウトドア、ワーク、スポーツ系を中心に企業モノやスーベニアにも力を入れる。
シューズは老舗アメリカブランドを中心に

シューズのバリエーションも多く、「ビーン・ブーツ」のようなクラシックなものから、テック系のスニーカーまでモンキーの古着に合うスタイルをラインナップ。ニューバランスは成澤さんが好きということで、珍しい配色やそのとき”気分“の新品もときに買い付ける。

また“おじさん”スタイルに欠かせない革靴も、フローシャイム、アレン・エドモンズなどアメリカントラッドに欠かせないブランドのものがずらり。この日の成澤さんのような“アメカジ古着×革靴”という組み合わせは、今のファッションのムードにもマッチする。

ちなみにモンキーの隠れたヒット古着はミリタリーのトレーニングパンツ。二重構造であたたかく、メッシュライニングでサラリとはける。「年代は古くありませんが、毎回見つけては買い付けています。入荷するとすぐに売れてしまうんですよね」(成澤)。1本11,000~14,300円ほどと価格もリーズナブル。こんな掘り出しものが見つかるのもモンキーの魅力だ。
【スタッフはどんな人?】
アメリカ古着をビシッと着こなし、
“好き”が伝わる接客にも定評あり
店主の成澤さんは神奈川県藤沢市出身。高校時代に空間デザイナーのおしゃれな従弟に指南されたことがきっかけで、服好きになった。セレクトショップや古着屋などをめぐる中で、土臭いラギッド系のアイテムに強く惹かれ、やがて古着屋に足しげく通うように。

大学を卒業した後はファッションの現場感覚が身に付く大手セレクトショップに就職。横浜、池袋、南町田でショップスタッフとして働きながら、休日は古着屋めぐりを楽しみ、アメカジベースのミックスコーディネートを得意としていた。モンキーの店主となってからは全身古着ということが増えたが、セレクトショップ出身の感度の高さでモダンに仕上げている。
「このツナギにはUSVAというスタンプが押されていて、これは“United States Veterans Administration(アメリカ退役軍人局)”が退役軍人のワークウェアとして支給していたツナギなんです。それからカマメンネンは日本の老舗眼鏡ブランドで、ヴィンテージっぽいデザインがいいんですよね。スラックススタイルのハズしにもよく使っています」(成澤)。さらりと通ならではの濃い情報を織り交ぜて解説してくれる。
町田 MONKEY(モンキー)の
おすすめ古着5選
30代前半ながら昭和の古着屋スタッフのような “渋好み”の成澤さん。おすすめ5選には、成澤さんのこだわりがたっぷりと詰まったマニアックなブランドから老舗の名品までが並んだ。
1_デトロイトジャケット

ワークブルゾンのクラシックともいえるカーハートのデトロイトジャケット。近年は裏地のないライト仕様も現行品で人気を集めるが、オリジナルはブランケット裏地が付いている。
「これは幅広い着方が楽しめる大きめのUSサイズ46(XXL~3XL)を選んでいるのがポイント。袖口にほつれのある“ちょいボロ”感が、今のドメスティックブランドの加工ものに通じる “ボロだからカッコイイ”という見え方につながっています」(成澤)。
2_ジョン・ディアのワークジャケット

アメリカの老舗ワークウェアメーカー、プロテックスオールのボディを使用した一着。「ジョン・ディアは世界最大の農業機械メーカーで、(襟元にある)”跳ねる鹿“のアイコンでおなじみ。グリーン×イエローの企業カラーも含め、個人的に好きなブランドのひとつ。いろいろ集めています」(成澤)。

「このジャケットは背面にRICH HARVEST FARMSというイリノイ州にあるゴルフ場名が大きく刺繍されていることから、そこのスタッフ用につくったものと推測されます。取り外しできるボアのライニングが付いていて、これが欠損している個体も多いので、見つけたときうれしくなりました!」(成澤)。
ブラウンのボア裏地付きで冬でもあたたかく、ライニングを外せば春、秋と3シーズン活用でき、お買い得感たっぷり。
3_エディー・バウアーの
レザーダウンジャケット

アメリカで初めてダウン・ジャケットをつくったブランドとして知られるエディー・バウアー。「ダウンといえばやっぱりこのブランド。レザーダウンは、もともと高級品だったと思いますが、切り替えのデザインもしゃれていて、ソフトで着やすく、クオリティにも説得力があります。このモデルはダウンベストも出ていて、見つけたら買うようにしています」(成澤)。
4_カベラスのサーマルスウェットパーカ

カベラスはハンティングやフィッシングのギアからスタートしたアメリカのアウトドアブランド。「アメリカではL.L.ビーンのような位置づけで、モンキーが力を入れているブランドのひとつです。裏地がサーマルのスウェットはあまり見たことがなく、ブラウンの表地にグレーのサーマル裏地という配色もしゃれています」(成澤)。
5_L.L.ビーンのレザーボトルバッグ

縦長のレザー製バッグはワインのボトルなどを運ぶためのもの。「トートバッグの印象が強いL.L.ビーンが、こんなモノをつくっていたのかという変わりダネです。50年代ならではの高級品ではないでしょうか」(成澤)。

中には筆記体の旧ロゴのラベルが。50年代頃は「Made in USA」ではなく「FREEPORT ME(フリーポート メイン州)」のように本拠地の名称を記しているのが特徴。ボートトートももともとは氷を運ぶためのバッグだったように、当時はバッグが実用的な道具だったことうかがえる。
次回は、スタイリスト シキさんが気になった
アイテムやコーディネートを紹介!
SHOP DATA
住所: 東京都町田市中町1-18-16A-1ビル1階
営業時間:12:00~20:00
TEL: 042-850-9163
定休日:不定休 ※インスタグラムで告知
Instagram:https://www.instagram.com/monkey_machida/

Photos:Kaho Yanagi
Composition & Text : Hisami Kotakemori
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