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ヴィンテージ時計にコム デ ギャルソン・オム プリュスのシャツ。今どき古着コーデの法則は“ハイブリッド”【プロが推す東京の古着屋⑮ノワール】

ヴィンテージ時計にコム デ ギャルソン・オム プリュスのシャツ。今どき古着コーデの法則は“ハイブリッド”【プロが推す東京の古着屋⑮ノワール】

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おしゃれプロが推しの古着屋を紹介する連載。ジュエリー好きスタイリスト佐久間 歩夢さんが、三軒茶屋の古着店ノワールで選んだものは? そして最終的に買ったものは? 看板スタッフ大曽根 睦(あつし)さんの美声が聞ける動画も必見。

スタイリスト

佐久間 歩夢 さん

千葉県出身。中学時代からメンズノンノを、高校大学時代はウオモも愛読。スタイリスト森田晃嘉氏のアシスタントを経て、この春独立。大学時代に古着に目覚め、それまでのシンプル&クリーンのファッションに古着をミックスして着こなす今のスタイルが確立した。

三軒茶屋 NOIR(ノワール)

古着ならではの褪せた色やロマンのある
リング…きょうも欲しいものが見つかった

三軒茶屋 NOIR(ノワール)

佐久間さんのCHECK POINT

佐久間さんはアシスタントだった3年ほど前、タレントの衣装をリサーチしているときにノワールを見つけた。アクセサリーが好きだったこともあり、古着屋ながらジュエリーが豊富な商品構成に魅せられ、その後は仕事だけでなくプライベートでも足を運ぶように。今では「行くと必ず何かしらほしいものがあって、1点は買って帰る」お気に入り古着店になった。取材の日もノワールで買ったブレスレットを着けていた。

今年2月に店内を改装して、最近はまとまって入荷した商品をワンラック店頭に出すこともあるそうだ。この日はレザーアウターのラックが。「店頭にラックが出ているときは、まずチェックして、それから中に入ってスタッフの大曽根さんに挨拶します」(佐久間)。ラックの中からレザー風のウエスタンシャツを見つけ、持って店内に。


軽く挨拶をして「店頭でこのウエスタンシャツを見つけたんですが、これはレザーですか?」と大曽根さんに質問。「レザー調ですが、PVCですね。合皮です」と大曽根さんが解説してくれると「レザーかと思った! 詳細を聞いたら逆にPVCがいいと思いました」と柔軟に考えをアップデートする。試着して「どうですか?」と佐久間さんが尋ねると「いいですね」と大曽根さん。「僕たち、毎回この会話を繰り返していますよね(笑)」(佐久間)。

店内を回るルーティーンはなく、気になるアイテムから見ていくのが佐久間さんのスタイル。「いい感じに色褪せた黒のTシャツが好きなので、もしあったら買いたい」と入店前に言っていたこともあり、Tシャツのコーナーから見始めた。「ビートルズのTシャツが多い印象ですが…」と話しながら、好みのTシャツをピックアップ。


手に取ったTシャツを見て、「イギリスの有名コメディアン?」とMr.Bean(ミスター・ビーン)を思い出した佐久間さんだが、「これはビールのプロモーションTシャツですね」と大曽根さんが教えてくれると「裏面がアロハプリント! JOHN SMITH’S…これが商品名ですね」と切り替えた。「夏はこれに短パンとか、よさそうです」とコーディネートも考えつつ丁寧に見ていく。

次はアクセサリーをチェックしようと移動した瞬間、壁にディスプレイされていたエルメスのブルゾンが目に入り「これは絶対にエルメス」と手に取る。試着して鏡を見てうっとりしていると大曽根さんがすかさず「内側がシルクのスカーフ柄になったリバーシブルです」と解説してくれる。しっかり裏面も試着しながら「柄が複雑だから派手すぎなくて、これはこれでありですね!」とコメント。


続いては、シンプルなものからターコイズなど石付きのデコラティブなものまで、多様なデザインが並ぶアクセサリーコーナー。「シルバーは全部シルバー925なんですよね?」と大曽根さんに確認しつつ、価格が良心的であることを語ってくれた。「僕がきょう着けてきたシルバーのブレスレットもノワールで買ったんですが、このコーナーにはアクセ好きにとっては何かしら欲しいがあるんですよね」と力をこめる。

最後は大曽根さんにおすすめのアクセサリーを尋ねた。前回紹介してくれたテニスブレスレットをすすめられて試着。ショーケースの中にピンクゴールドのシグネットリングを発見し、出してもらって着けるとサイズもぴったりだった。またもや、しばしうっとりする佐久間さん。いつもこんな風に店内を丁寧に見ているのだそうだ。

三軒茶屋 NOIR(ノワール))

佐久間さんが気になったアイテム

時間をかけて商品をじっくり見て、佐久間さんが最終的に欲しいと思ったのがこの4点。予告通り、アクセサリーやバンドTがラインナップされている。以前は店頭で「あまりまとまって見ることがなかった」時計がこの日はたくさん入荷していて、佐久間さんはデュアルウォッチをピックアップした。


1_デュアルタイムウォッチ

年代不明 ジャンイヴのデュアルタイムウォッチ¥39,900

文字盤に2つのインデックスがあしらわれたデュアルタイム腕時計は、スイスの老舗高級時計メーカー、Jean d’Eve(ジャンイヴ)のもの。「新作ウォッチではあまり見ないデザインな気がします。時差のある2か所の時刻がいっぺんにわかる機能性はもちろん、細長いフォルムやゴールド使いが上品です」(佐久間)。

レザーベルトの時計はメタルバンドに比べてシックな印象が魅力。クラシックウォッチはデザインが華奢だから、ブレス感覚で着けられる。「黒の革ベルトをブラウンに替えたらまた雰囲気が変わりそう」(佐久間)。


2_ピンクゴールドのシグネットリング

1907年 9Kピンクゴールドのリング¥34,900

ティファニーがローズゴールドの名称で展開していることでも脚光を浴びるピンクゴールド。「イエローゴールドとは違ったエレガントなルックスに惹かれました。シグネットリングはジュエリーブランドでも最近よく見かけますが、これはリアルにイニシャルが刻印されている本物。100年以上前のアンティークと聞いて、『え!? そんな昔のものが今?』という点にもロマンを感じました」(佐久間)。

このリングが9Kで1907年のものとわかるのは、「イギリスの金製品には年代や金の純度などのホールマーク(刻印)が入っているからなんです」と大曽根さんが説明してくれた。ちなみにピンクゴールドとイエローゴールドの違いは、金を加工するときに混ぜる銀や銅などの割り金の配合バランスによるもの。ピンクゴールドには銅が多く配合されている。


3_ビートルズのTシャツ

00’sビートルズのオフィシャルTシャツ¥12,900

ビートルズという王道バンTのグラフィックだけでなく、「ネックなどのダメージ感や黒が褪せたり焼けたりして、チャコールグレーのようになった色もツボ」と選んだポイントを語る佐久間さん。「このボディでグラフィックがよければ、さらによしです」というように、この日着ていたボーンTシャツも褪せた色に着目した古着なのだそうだ。

4_フェイクレザーのウエスタンシャツ

70’s PVC素材のウエスタンシャツ¥12,900

店頭のラックから見つけて最初に試着したフェイクレザーのウエスタンシャツ。「ウエスタンシャツは襟が細長いイメージがありますが、このPVC素材のは襟が大きくて、質感もかなりリアルレザーっぽくて気に入りました。サボテンや幌車の刺しゅうもしゃれています」(佐久間)。ファッションシーンでも脚光を浴びるウエスタンアイテムは、古着市場のほうがバリエーション豊富だ。

三軒茶屋 NOIR(ノワール)

佐久間さんのセルフコーディネート

クオリティの高いジュエリーやアクセサリーが豊富というのが、今回ノワールを推してくれた理由ということで、心を動かされたデュアルウォッチを核にコーディネートを組み立てた佐久間さん。「いつもその日に身に着けたいアイテムからコーディネートを考えるので、アクセサリーが起点になることもあります」と、クリーンな中にもエッジをきかせたコーディネートが完成した。


年代不明 ジャンイヴのデュアルタイムウォッチ¥39,900・年代不明 テニスブレスレット¥140,000・90’sコム デ ギャルソン・オム プリュスのシャツ¥19,900・00’sビートルズのオフィシャルTシャツ¥12,900

ジャンイヴの時計はケースがゴールドだから、イエロー系のコーデュロイがあしらわれたコム デ ギャルソン・オム プリュスのストライプシャツが合うと思いました」(佐久間)。ブレスレットも、時計に合うゴールド×ダイアモンドのテニスブレスレットを選んだ。「アクセサリーを複数つけるときは、だいたいベースの色を合わせています。洋服もアクセになじむ色か、映える補色を選んで主役感を出します」(佐久間)。

シャツはゴールドを引き立てるブルー系ストライプで、佐久間さんのセオリー通り。「インナーにはビートルズのバンドTで、自分が好きなクリーン×古着のスタイリングに落とし込んでいます。ミックス感のあるコーディネートなのでシャツはタックアウト。前ボタンを2つ開けたり、シャツの腕をまくってラフに着崩しました」(佐久間)。

取材を終えて

気になるものを一通り見て着て、大満足だった佐久間さん。前回お店の推しアイテムとして紹介したグルーチョ・マルクスのヴィンテージTを「褪せ感も、色みも完璧!」とお買い上げ。「来ると何かしら買ってしまうノワールのセレクト。今回もやっぱりありました。きょうは、時計がまとめて見られたのも収穫。どれもいいものばかりで、心が躍りました」(佐久間)。

詳細は動画でチェック!

独立したてとは思えない落ち着いた口調と段取りで、ノワールを案内してくれた佐久間さん。なじみの大曽根さんが対応してくれたこともあり、終始リラックスムード。大曽根さんの美声による商品解説と、佐久間さんの冷静ながら熱く突っ込む会話は、ぜひ動画でチェックしてほしい。


SHOP DATA

住所:東京都世田谷三軒茶屋1-35-3 MTビル1F
TEL:03-6450-8478
営業時間:15:00~22:00
定休日:無休
Instagram:@noir_sangenjaya
HP:https://noir120317.thebase.in/

Photos:Kaho Yanagi(still)Yumi Yamasaki(movie)
Movie Edit:Yuuki Hayashi
Composition & Text : Hisami Kotakemori

小竹森久美

小竹森久美

エディター

「僕らの永久定番ファイル」や「コレクション速報」などファッションテーマを幅広く執筆。

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