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SPECIAL COLUMN 3
萌音と美容
上白石萌音さんの芯のある美しさはどこから生まれてくるのか。丁寧に言葉を紡ぎながら語ってくれた萌音流のビューティマインド。ボーダーを超えて心に響く、自分を整えるためのたしなみとは?

上白石萌音
1998年1月27日生まれ、鹿児島県出身。俳優、歌手、執筆業などで活動。2024年には主演映画『夜明けのすべて』の公開と、舞台『千と千尋の神隠し』の再演を予定。
美容と向き合う時間は
気持ちと暮らしを豊かにしてくれる
メンズノンノの美容テーマ、興味深く読んでいます。この美容大賞もそうだし、メイク企画なんて私にもすごく参考になりました(笑)。ナチュラルに肌をカバーするテクニックとか、どう見せたいか印象コントロールの仕方とか、それってボーダーレスでためになる情報。男子も自分を“こう見せたい”と思う、そしてその手段がある、という流れが当たり前になってきたのはすごくいいなって。男友達とファッションの話ができるように、美容の話もできたら楽しい。ポジティブに楽しむ男性が多いので、私もいろいろ知りたいって、逆にスイッチを入れてもらっています。
SNSの美容動画は、意外とチェックしているんです。ヒントにしてみたのは、髪にトリートメントをつけた後、乳化してからすすぐテクニック。些細なことだけれど、翌朝の髪がツルツルだったらうれしいし、その日はご機嫌でいられる。自分にきちんと手をかけられていると、暮らしが豊かだなと実感できるんです。湯船につかってリラックスしたり、お風呂あがりに冷蔵庫でキンキンに冷やしたパックを使ったり、動画を観ながら昔やっていたクラシックバレエのバーレッスンを再開してみたり。今、自分のために時間を使うことがすごく楽しい。25歳の等身大の人間として、ちゃんと暮らしている実感を得られるんですよね。忙しさに負けず(笑)、美容のことにも向き合えるって、すてきに生きるための“たしなみ”みたいな感じかな。
これだけ美容が当たり前になってきているからこそ、どう取り入れるかは人それぞれ。正解はないし、選択肢の幅が広がっていることも、“本当の自由”って感じがして心地いい。私は暮らしの質を高めるために取り入れることが多いけれど、もちろんカッコよくなりたいというモチベーションで取り入れてもいいと思う! 10人いたら10通りの向き合い方があるのも、美容ならではの面白いポイント。楽しいことの母数が増えて、みんなで共感できたら、とても幸せなことだなと思うんです。
全19部門の結果をWEBでも発表!
Photo:Sodai Yokoyama Hair & Make-up:Tomoko Tominaga[Allure] Stylist:Lisa Sato[bNm] Model:Mone Kamishiraishi Interview & Text:Michiyo Matsui
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