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「ランニングって楽しいの?」の問いに答えるべく、メンズノンノ世代のポッドキャスター“ヤンガン”の2人にインタビュー。彼らが語るランニングの面白さとは?
ランニング愛の深さは人一倍
20代コンビの覚醒

―ランに夢中になったのはなぜ?
鈴木佑星(以下、S) 学生時代からランニング・コミュニティや東京のランニングチームでの活動を通して走る楽しさを知ったのがきっかけです。タイムを競うだけではなく、ランナー同士の交流も重視するランスタイルが新鮮でした。トレイルランニングとの出会いも大きい。ずっと趣味だった山歩きと走ること、好きなことのハイブリッドだったのでのめり込みました。
泉有人(以下、I) 走ってるときの爽快感が気持ちいいから。それに、仲間と走りながら街を探索すると、新しい出会いや発見があるんです。そんなランニング・クルーのムーブメントが、上京したとき周囲に浸透していました。後になって調べると、2000年代初頭にN.Y.で始まり、ロンドン、L.A.、東京へと広がった流れだそうです。東京マラソンの「Bridge the Gap(※1)」では世界中のランナーと交流しました。旅好きでもあるのでいろんな国に「一緒に走ろう」と言える友達がいる。その新しい扉を開いていく感覚が好きなんです。
(※1)世界各地のランナーやコミュニティをつなぐことを目的にしたイベントシリーズ。各都市のマラソンウィークに開催されることが多い。
―コンビ結成の経緯は?
S 家が近所だったので走る仲間として出会い、意気投合。よく一緒に山へも遊びに行ってました。あるとき、「若い世代で100マイルを走る人は少ないし、自分たちの挑戦をログとして残そう」と思うようになって。「Young Guns」はスラングで〝即行動する恐れ知らずの若者〟って意味なんです。
I とりあえず面白そうなら飛び込んでやってみる(笑)。その勢いのままポッドキャストの収録もiPhoneで編集なしの一本録り。いつも帰り道で、その日の体験を録音します。

フランス・シャモニーで開催される、世界最高峰トレイルランニングレースにて。そろって153kmを走破。「日本人ランナーに地元の歓声は大きかった」(佑星)。
―普段、何を着て走っていますか?
S 全身を完璧にスポーツウェアでそろえるというより、家にある好きな服でそのまま走る感じ。街で走る際は、コットンTシャツや古着も着ます。ナイキのGYAKUSOUも小学生の頃からかっこいいと思っていて、ブランド休止後も愛用しています。
I 上下Alex Zono。南アフリカのケープタウンで、偶然デザイナー本人に出会えたんです。走っている人が作るものって、説得力がある。海外の友達やコミュニティが作ったアイテムを着ると、つながっていると感じられます。
ランニングとは何を指すのか
―ランニングにはどのようなカテゴリーがあるか教えてください。
I 日本は部活や駅伝があるので、トラック競技やロードランニング、特にマラソンのイメージが強いと思います。海外はマイルラン、草地や不整地の周回で走るクロスカントリーも人気。日本はトレイルランニングのほうがメジャーですね。
S あとは超長距離を走る、ウルトラトレイル。100マイル(約160㎞)レースの存在を知ったときは「こんな世界があるんだ」と驚きました。雑誌『LIKE THE WIND』日本版のローンチイベントで、井原知一さん(※2)の話を聞いて知ったんです。彼は〝ヤンガン〟の名づけ親でもあるんですよ。
(※2)日本のトレイル・ウルトラランニングの文化を代表するランナーのひとり。
I 最近、注目されているのは非公式レースやアンダーグラウンドなランニングイベント。去年は「The Speed Project」を走りました。L.A.からラスベガスまでを走る非公式レースで、ルールや形式に縛られない自由なスタイルが特徴。広大な砂漠を走った経験は忘れられないです。

「The Speed Project」は初の日本人クルーとして出場。「500kmを車で並走しながら、約2日かけて9人の仲間でつなぎました」(佑星)
―100マイルを走る醍醐味は?
S 100マイルレースの参加資格を得るには、50㎞や100㎞とレースの経験を積んで、ようやくたどり着くんです。その積み重ねの過程が味わい深い。走ってる最中は正直ずっとキツいんですよ。眠いし、あちこち痛いし、空腹だしやめたくなる。おしゃべりな泉が真顔で黙り込んだり、どこか行っちゃったり(笑)。極限状態をメンタルで乗り越えることがすべて。完走後「もう二度とやらない」と思いながら、結局、次のレースに応募しちゃう。
I 距離と時間の中に、あらゆる感情があるんです。晴れて景色がきれいだと最高にハッピー。でも次の瞬間、雨が降って絶望する。飯はバリうまい(笑)。止まらなければいつかゴールできるし、逆に止まるかどうかは自分との勝負。全部をどうにか楽しむ。結局、難しいことが一番面白い。

3か月アフリカにひとり武者修行へ。「出場したレースでは道中、キリンが登場! 夜中は暗闇の中、ヘッドライトの光にたくさんの野生動物の目が反射してビビりました」(有人)。
―今後、やりたいことは何ですか。
S 速く走ったり、強くなったり、続けることで会える人や行ける場所がある。刺激的な出会いとドープな経験を話して、友達をびっくりさせたい!
I 走ることは自己表現であり、人生を追求すること。〝ヤンガン〟として純粋な走る楽しさを追いかけたいです。
YOUNG GUNS
Information

「YOUNG GUNS」
多様なスタイルのランを楽しみ、旅やマラソン愛が高じてウルトラマラソンも走る2人が発信する番組。Spotifyで配信中。
Instagram:@youngguns_yuto_yusei
Illustration:mameko
Photos:Sushiman Composition&Text:Aika Kawada

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