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ファッションも音楽もサブカルチャーもエネルギッシュに躍動した“Y2K”の時代に若者たちのストリートアイコンとしてたびたび本誌の表紙も飾ってくれた窪塚洋介さん。そして二十数年の時を経て、次世代を担う役者としてぐんぐん存在感を高めている息子の窪塚愛流さん。そんな二人が世代を超えてそれぞれの個性を重ね合わせるように、そして時代と時代、親子の絆を“ノットで結ぶ”かのように、一体感のあるタイドアップスタイルで登場。まさにメンズノンノ40周年記念号にふさわしいスペシャルセッションが実現した!
Airu Kubozuka
自分と対峙するための熱をもらえる
Yosuke Kubozuka
いいパンチライン出してきたね
――最近は撮影現場で会うことのほうが多いとお聞きしました。
洋介 今や仕事の関係なので(笑)。
愛流 僕はプライベートで会うより仕事のほうが緊張しますよ。でもこうして一緒に撮影させてもらったり、父が昔出ていた誌面を見ると、悔しさを感じると同時に自分と対峙するためのエネルギーをもらえます。
洋介 「自分と対峙するエネルギーをもらう」か。いいパンチライン。今の愛流と同じくらいの年齢の頃、俺もしなくていい対峙をしてましたから。
――お互いに「似ているな」と感じるところはありますか?
愛流 僕らは親子。それ以上でも以下でもないから意識せずとも似てしまうのはしょうがないかなって。
洋介 とくに芝居に関しては遺伝子レベルでいやが応にもつながっちゃう。これまで愛流が観てきたものの中で俺の作品が占める割合が大きいだろうから、なおさらですよね。
愛流 それが痛いくらいわかっているから、僕にしかできないものを必死で探している最中なんです。
洋介 そういう意味でも一度海外とかで何者でもない自分と向き合ってみてもらいたい。奥のほうに埋もれているものが芽を出したり、あるいはそのための種が生まれるかもしれないから。

愛流 たしかに僕にはまだ何もないし、スタイルをつくろうとしてもすぐぶっ壊れる。なんなら今もいろんなことが崩壊し始めているし。
洋介 おいおい大丈夫か(笑)。
愛流 もちろんいい意味で(笑)。それこそ少し前にロンドンに行ったのですが、誰も自分のことを知らないところでサバイブする感じが刺激的でした。
洋介 でも反骨心が原動力になるというのは俺もあった。その気持ちをうまく落とし込めなくていろんなことに声高になって拳を振り上げ、「それがカッコイイ」という型にはまりにいってね。半面「リアル、リアル」と口にするくせに「俺がやってることってフェイクじゃん」と。今では肚落ちしているけど当時は自分がやっていることに対して後ろめたさもあって。で、そのあと愛流が2歳になってないくらいのときにマンションから落っこちた。レゲエと出会って完全に復活するまで12年かかったけど、貴重な経験だったなと。
愛流 そうだったんだ。そういう話をちゃんと聞いたの初めてです。でも僕は僕で、毎日父から「行ってらっしゃい」とセットで言われていた「楽しんで」という言葉のおかげで今があるんです。それが自分の心臓というか、核になっています。
――お二人にとって、「親子」とは?
洋介 何があっても切れない絆、ですね。幸運なのは、こういう場でまあまあ掘り下げた本音をぶつけ合うことで「ああ、今コイツこうなんだ」と知れること。二人そろってそういう道を歩けていることに感謝です。
愛流 僕は、何かを見て感じたことを最初に「伝えたい」と思う存在、そして自分が一歩踏み切るときに力をくれる存在だなと思っています。
洋介 そういえば去年の12月にタイに行ったとき、旅行の終わり際に愛流がLINEで「なんで言ってくれないの?」って。そこは自分にない感覚だったのでちょっと新鮮でしたね。
愛流 家族なんだから、一緒に行けないとしても最初から諦めて声をかけないのはどうかと思うよ(笑)。
洋介 わるいわるい(笑)。

タキシードのようなワイドラペルブレザーに印象的な風景柄のシルクタイを合わせた洋介さん。かたや愛流さんはサファリジャケット+シャンブレーシャツにペイズリータイ、そしてオーセンティックなチノパン。ドレス×アメカジの対照的なアメリカントラッドを二人らしく遊び心たっぷりに着こなした。
[洋介さん]ジャケット¥187,000・シャツ¥26,400・ネクタイ¥23,100・パンツ¥77,000・靴¥35,200(すべてポロ ラルフ ローレン)/ラルフ ローレン
[愛流さん]ジャケット¥99,000・シャツ¥28,600・ネクタイ¥23,100・パンツ¥31,900・靴[参考商品](すべてポロ ラルフ ローレン)/ラルフ ローレン
PROFILE
Photos:Yoshie Tominaga[W] Hair:ASASHI[ota office](for Yosuke Kubozuka) Hair&Make-up:Katsuyoshi Kojima[TRON](for Airu Kubozuka) Stylist:Shinichi Miter[KiKi inc.] Models:Yosuke Kubozuka Airu Kubozuka Composition&Text:Kai Tokuhara[Sea LLC.]

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