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女の子にモテたい大学生・葦原廉が、大学イチのイケメン・久慈一清と“仲良しカップル”を演じることから始まる青春BLドラマ『営業ですから』。廉を演じる植村颯太と、一清役の我らがメンズノンノモデル・高橋璃央は、実は4年ほど前からプライベートでも親交のある友人同士だ。取材中も息の合ったやりとりを見せる二人に、作品の魅力や役との共通点、芝居をしながら思わずキュンとした瞬間まで話を聞いた。
「そんなに構えなくていいのよ(笑)」
4年来の友人と挑んだBLドラマ

――原作マンガ、脚本を読まれた時の最初の印象をお聞かせいただけますか?
植村 登場人物それぞれの個性がすごく強いですし、「営業」というテーマも分かりやすくて、最後までスムーズに読めました。何より、純粋にキュンキュンしましたね。僕が廉を演じると聞いたときは、自分とすごく似ている役だと思ったので、この作品に参加できるうれしさと同時にプレッシャーもありました。でも「やってやるぞ」という気持ちで......。
高橋 あの、あれよ(笑)。メンズノンノだからって、そんなに構えなくていいのよ。
植村 やっぱり俺、硬いよね(笑)。でも、相手役が璃央くんだと聞いて。もともと友達だったので、そこは安心しました。
―――お二人は以前から仲がよかったんですね。
高橋 はい。4年くらい前に映画で出会ってから、友達として仲よくしています。
植村 グルメ友達です!
高橋 主にラーメンを食べに行く仲ですね。
――いいですね! でも撮影中は身体づくりもあって、ラーメンを控えていたのでしょうか?
高橋 そうですね。撮影前は食べないようにしていました。今回も撮影の2週間くらい前に、一緒に「これが最後だね」って食べに行って。
植村 “最後の晩餐”だね。ちなみに二郎系ラーメンです。撮影が終わってからは食べに行ってないから、“再開の晩餐”をしないと!
高橋 それも二郎系かな。
――お二人とも、トッピングは全部マシたり?
植村 はい、僕は全マシです。
高橋 僕はヘルシーに、増さず、足さず。引いていくスタイル。二郎の麺が好きというか、そもそも麺類が好きなんです。あのワシワシした麺が食べられるのがよくて。でも、颯太はチャーシューもニンニクも好きだから、全部プラスしていく。なので、僕のチャーシューをあげています。
植村 いただいてます。僕たち、バランスがいいんですよね。

――本当にいいコンビですね(笑)。では、高橋さんは作品を読んでどんな印象を持ちましたか?
高橋 今ってBLドラマがすごく増えていて、性別を問わずいろいろな方が観るものになってきていると思うんです。この作品は、そんなBLを題材にして「営業しよう」というところから始まる。それがすごく今っぽいなと思いました。
今この作品をドラマにして放送したら、どう受け取ってもらえるんだろうという面白さやワクワクもありましたね。人間ドラマだけではなくて、今のトレンドを取り入れながら、キュンキュン、ドキドキ、キラキラも詰まっている。今の時代に刺さる作品になるんじゃないかなと期待しています。
――役づくりについても聞かせてください。植村さんは、廉とご自身がかなり似ていると感じたそうですね。原作を拝見すると、ビジュアルも似ているように感じました。
植村 そうなんです。「役作りいらないわぁ」ってなりました。90%くらい、自分と感覚が似ていると思います。
ただ、廉はすごく純粋に物事を捉えて、思ったことを正直に相手へ伝えるんです。そこは僕と違うところですね。喜怒哀楽でいうと、特に“怒”の部分。僕はあまり怒らないので。
高橋 廉は、怒るっていうより、喧嘩じゃない? 嫉妬したことを相手に伝えて、そこから喧嘩になるというか。
植村 そうだね。そこは僕と違う。僕自身は嫉妬しても......内に秘めます(笑)。でも、ここまで自分と似ている役は、これまで役者をやらせてもらってきた中でも初めてです。運命を感じました。
――ではドラマを観れば、植村さんの素の部分も垣間見えると?
植村 そう言っても過言じゃないですね!
高橋 人との接し方とか、テンションが似ているのかな。
植村 そうね、雰囲気とか。廉は気分屋なんですけど、そこも自分と似ています。

――高橋さんと一清はいかがでしょう?
高橋 一清には、メンズノンノで求められるような、クールでかっこよくて、立っているだけで画になる部分があるんです。それは高橋璃央自身が普段生きている中で持っているものではないですけど(笑)。メンズノンノモデルをやる中で見せ方は学んできたので、それが一清に通じるところはある。メンズノンノの仕事が生きているなと思いました。
あとは、物事をふんわり伝えたり、ストレートには伝えなかったりするところは若干似ているのかな。建前で生きている部分というか。そこは廉とは本当に対照的ですね。
颯太みたいに、初めましての共演者にもバンバン話しかけにいけるのはすごいなと思います。僕は一緒にシーンを演じて、やっと仲よくなっていくタイプなので。
植村 いや、璃央くんもすごかったですよ、コミュニケーション。
高橋 いやいやいや(笑)。
――お二人を見ていると本当に仲がいいので、似たタイプなのかと思っていましたが、違うんですね。
植村 でも、こういうことですよね。人間のバランスって。
高橋 どういうことよ(笑)。
植村 正反対だからこそ、うまくハマることもあるってこと!
目のお芝居と“まんまるの目”。
お互いの演技で印象に残った瞬間

――一清と廉を演じる中で、相手に思わずキュンとしたシーンはありましたか?
植村 廉は一清に振り回されまくりというか。目で感情を伝えてくるんです。璃央くんの目のお芝居がすごくて、「目だけでこんなに伝わるんだ」って。廉を演じようとしなくても、自然と廉の反応が出てしまうくらい、目でしっかり伝えてくれたので、とても助けられました。
キュンとしたところはたくさんあるんですけど、一番印象に残っているのは中盤くらいに出てくるシーン。セリフを言ったあと、一清が目で訴えてくるんです。璃央くんがまったく力まずにやっていて、想像していた以上に心をつかまれてしまいました。だから僕もすごく演じやすかったですね。
高橋 光栄です(笑)。僕は原作にもある「鳩が豆鉄砲を食ったような顔だな」というセリフのシーンですね。今の10代、20代には「鳩が豆鉄砲を食った顔って何だよ」って感じだと思うんですけど、それを颯太がちゃんと体現していて。
植村 マジで?
高橋 まんまるのパッチパチの目をしていて、「かわいらしい子やな」って思いました。だからこそ、お芝居もしやすかったですね。
植村 あのとき、めっちゃ目のマッサージ をして撮影に挑みました(笑)。

―――では最後に。もしお二人が学生時代に「営業カップルをやろう」と提案されていたら、引き受けますか?
植村 僕は受けちゃうっすね。モテたいから(笑)。そこも廉との共通点なんですけど、キャーキャー言われるのって、いい意味で男の憧れでもあるじゃないですか。
高橋 僕も今回の撮影を通して、「こんなに気持ちいいものなのか」と思いました(笑)。エキストラの方が「よーい、スタート」で「キャー!」って歓声を上げてくれるんです。監督からも「ここは東京ドームだと思って」と言われていて。あの歓声は本当に気持ちよかったですね。
僕は専門学校に通っていたんですけど、学生時代にたくさん友達を作るということをあまりしてこなかったんです。今になって、もっと学生時代にはっちゃけて、友達をたくさん作って、自由にやっておけばよかったなと思うこともあって。
20代後半になったときに「あのときのお前、何やってたんだよ」って言われたとしても、それも笑い話になると思うので。学生時代だったら、“営業カップル”もやってみてもいいかなと思います。
植村颯太|SOTA UEMURA
2002年11月26日生まれ、大阪府出身。2021年、ドラマ『顔だけ先生』で連続ドラマに初出演。以降、『犬と屑』『シュガードッグライフ』『恋愛のすゝめ』『私の町の千葉くんは。』『The Boy Next World〜並行世界の恋人〜』など、数々のドラマや映画に出演。趣味は筋トレ、ゲーム、サウナ。特技はダンス。

『営業ですから』
原作:ミユキ蜜蜂(白泉社「Trifle by 花とゆめ」連載)
出演:植村 颯太、⾼橋 璃央
STORY
女の子にモテるため、大学イチのイケメン・久慈一清(高橋璃央)と“仲良しカップル”を演じることになった葦原廉(植村颯太)。キスもハグも、すべてはモテるための「営業」のはずだった。ところがある日、一清から突然、本気のキスをされたことをきっかけに、二人の関係に変化が。一清が見せる独占欲やこれまでとは違う距離感に、廉も次第に戸惑い始める。“偽りのカップル”から始まった二人の関係は、営業なのか、それとも本気なのか――。
©︎ミユキ蜜蜂・白泉社/営業ですから製作委員会
Photos:Yuko Yasukawa Hair&Make-up:HIKARI Stylist:Takumi Noshiro(for Mr.Uemura) Junichi Nishimata(for Mr.Takahashi) Interview&Text:Mayu Yamamoto

山本真由
エディター
出版社の編集を経て2018年に独立。ライフスタイル、カルチャー、ファッションなど、ジャンル問わずにさまざまな紙媒体、WEB媒体で執筆・編集を行う。
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