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クルマにバイク、自転車、スケボーetc……など、大切な相棒にまつわるストーリーを深掘りして、東京のリアルな乗り物ライフに迫るこの連載! 前編に続き、ポルシェ ボクスター Sに乗る伊藤さんが登場。クルマのある生活について聞いた。


気持ちのいいエンジンで走る
ちょっとした時間が一番の贅沢
「このボクスターに積まれているのは3.2リッターの水平対向6気筒エンジン。低速のトルクも太く、アクセルを踏めば背中を押されるように進むし、高回転まで気持ちよく回る本当に楽しいエンジンなんです。しかも車体の真ん中にエンジンがあるから、カーブに入っていくときも自然に曲がっていって安定感があるんですよね。刺激的なのに不安を感じさせない、そのバランスが本当に絶妙だと思います。生活のなかでの役割は、いわゆる“足”としての便利さより、走る時間そのものを楽しむための存在。通勤には使わないけれど、眠れない夜に首都高をひとっ走りするだけで気持ちが落ち着くし、ストレスも吹き飛ぶ。週末、目的地まで電車で行った方が安くて早いと分かっていても、やっぱりハンドルを握って走る時間こそ、自分にとって何より贅沢なんです」(伊藤さん)

人生を楽しむスパイスとして
全力でクルマと向き合う

「僕にとってクルマは、人生のスパイスのような存在。このボクスターも気に入っているけれど、気になるものが見つければ素直に飛びつく性格なので、これから先、乗り換えることもあると思います。でもそれでいいというか、その時々の記憶や出来事と愛車が紐づいていけば十分。そうして積み重ねた時間が、自分のスタイルになるんだと思っています。クルマに振り回されるのではなく、あくまで彩りとして、全力でこのカルチャーを楽しんでいきたいです」(伊藤さん)

Photos:Norito Ohazama Composition & Text:Kanta Hisajima

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