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クルマにバイク、自転車、スケボーetc……など、大切な相棒にまつわるストーリーを深掘りして、東京のリアルな乗り物ライフに迫る! ノリモノ好き男子よ、集まれ!
PORSCHE BOXSTER S TYPE 986(2002)
クルマを語ってくれるのは
伊藤夢真さん


国産スポーツ、旧車を経て
今の気分は同い年のポルシェ!
モータースポーツファンの父の影響を受け、物心つく前からクルマ好きだった僕。記憶にある最初の誕生日プレゼントはフェラーリの大きな模型だったし、地元三重の鈴鹿サーキットにもよく連れて行ってもらっていました。そんな幼少期を経たからか、このボクスターは6台目の愛車(笑)。遍歴を振り返ると、高校を卒業して働きながら国産スポーツに乗り、次はキャブ車でいわゆる旧車の苦労を一通り経験。ひとつ前はゴルフⅣ GTIに乗っていて、そこでドイツ車の剛性感や工業製品としての完成度に強く惹かれ、やっぱり避けて通れないのはポルシェだと思うようになったんです。そうして個人売買で見つけた986 ボクスター。クラシックな香りを残しつつ現代的な走行性能も備えた絶妙なバランスが魅力で、2002年式という自分と同い年の一台に不思議な縁を感じました

古すぎず、新しすぎず
Y2Kムード漂うスポーツカー

「見た目でいちばん惹かれるのはサイドビュー。ボンネットからリアにかけての流れるようなラインが美しく、どこから眺めても品があるんです。スポーツカーらしい迫力はあるけれど、決してスパルタンすぎない佇まいも気に入っています。それにオープンカーだから、走るたびに景色や空気との一体感が味わえるのも大きな魅力。仕事から帰って夜の首都高を走るひとときも、特別な時間になるんですよね」(伊藤さん)

「ポルシェのエンブレムって、やっぱりデザインとしてかっこいい。細かい意匠や色使いにクラシックな雰囲気があって、シンプルにいいなと思える。ボンネットの先にこれが輝いているだけで、走る前からワクワクするんです」(伊藤さん)

走るに特化したシンプルな内装が
スポーツカーらしさ全開!

「デザイン自体はシンプルだけど、余計な装飾がないぶん操作に集中できる。旧車を経験してきた身からすると、エアコンがちゃんと効くのもありがたいポイント!(笑)。派手さはないけれど、走るための道具として、無駄のない作りが自分に合っていると感じます」(伊藤さん)

「内装で一番気に入っているのはメーターまわり。中心に大きくタコメーターが配置されていて、エンジンの回転数が視界に飛び込んでくるんです。このスポーツカーらしさ、走るたびに気分が高揚しますね」(伊藤さん)

「シートはオプションのスポーツシートで、革張りの質感としっかりしたホールド感が気に入っています。少し硬めで長距離だと腰に負担がかかることもあるけれど、それも含めてスポーツカーらしい体験だと思っています」(伊藤さん)
後編に続く。
Photos:Norito Ohazama Composition & Text:Kanta Hisajima

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