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クルマにバイク、自転車、スケボーetc……など、大切な相棒にまつわるストーリーを深掘りして、東京のリアルな乗り物ライフに迫る! ノリモノ好き男子よ、集まれ!
NISSAN
SKYLINE 25GT TURBO(1998)
クルマを語ってくれるのは
佐々木智也さん


服の次に好きなものを考えて
たどり着いた人生初のクルマ!
働くようになってからは服ばかりにお金を使ってきました。ファッションの仕事をしているから、それはごく自然なことなのですが、ある日なんとなく思ったんです。ファッションの次に、自分が本気で好きなものってなんだろうと。そこでふと浮かんだのがクルマ。思い返せば、子どもの頃はミニカーを集めていたし、中学生時代は漫画『頭文字D』にもハマっていた。父親も昔はスポーツカーに乗っていて、当時の記憶や憧れが、今の自分の感覚とリンクするようになってきた。その記憶をひとつひとつ辿っていくうちに、「自分が本当に乗りたいクルマってこういうのかもしれない」と、イメージが少しずつ固まってきたんです。実際に探しはじめると、古いスポーツカーはパーツの確保も難しいし、価格だって高騰している。だからロマンと現実、そのちょうどいい落としどころを真剣に考えて選んだのが、スカイライン 25GT TURBOです。1998年式で自分と同い年だったことも、背中を押す決め手になりました。

ファッションの気分にもハマる
ちょっといかつい黒のセダン

「スポーツカーといえば、2ドアでリアに大きなウイングがあるイメージだけど、これはちょっと違う。4ドアセダンの落ち着いた雰囲気はあるものの、走ってみると2.5Lターボのエンジンパワーに痺れてしまう。そのギャップにやられました。ファッションとの合わせ方でいえば、派手な服にもハマる、今日のように全身を黒でまとめた日にも自然になじむ。2000年代の不良っぽい空気感があって、それが逆に新しく感じられるんですよ。自分のキャラとクルマの印象がちょっとズレてるのもむしろいい。ややいかつめのクルマから僕が降りてくるのが面白いかなって(笑)。着こなしと同じで、ハズすくらいがちょうどいいんです」(佐々木さん)

「見た目で気に入っているのは、やっぱり丸目のテールランプ。スカイラインといえばこれだっていうくらいアイコニックな存在です。止まっているときももちろんかっこいいんだけど、夜の首都高を走っていると、ビルのガラスや背後の車にふっと映り込むあの赤い光に、毎回グッときます。走ってるときはもちろん、停車中すらも後ろ姿で魅せられるクルマです」(佐々木さん)

スポーツカーらしさ全開の
走る気にさせるインテリア

「乗り込んだ瞬間から、テンションが上がる内装はさすがスポーツカー。特にDefiの3連メーターがお気に入りです。また、乗り込んだ際の視線がかなり低く、地面を這うように走る感覚もなかなかエキサイティング。ちょっとした移動でも楽しいと思える。このクルマに乗ってると、運転するっていう行為自体が特別な体験になるんです」(佐々木さん)

後編に続く。
Photos:Norito Ohazama Composition & Text:Kanta Hisajima

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