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This month Pick up!
#17
K-ART
[ 한국 미술 ]
韓国の旬な話題をピックアップする本連載。今回は韓国を代表する抽象画家ユ・ヨングク氏の回顧展に合わせ、そのDNAを受け継ぐユ・スンヒョプ氏にインタビューを行った。
生涯「山」を描き続けた近代抽象画家。
孫にだけ見せていた素顔に迫る

韓国を代表する抽象画家の巨匠ユ・ヨングク氏。現在、ソウル市立美術館にて生誕110周年の記念回顧展が開催され話題を集めている。今回は彼の令孫で韓国ビューティブランドkuocaの共同代表を務めるユ・スンヒョプ氏が特別に取材に応じた。
「祖父は口数がとても少なく、周りから近寄りがたい人と思われていたようでしたが、たったひとりの孫である私のことは本当にかわいがってくれました。家族からも『あなたが来たときだけ笑っていた』と言われるほどでした。祖父に『何を描いているの?』と尋ねると『何に見える?』と言い、私が何と答えても『キミがそう見えるなら、それが正解だ』と言ってくれたことが強く印象に残っています。抽象画は、描いた本人が何を描いたかではなく、見る人がどう受け取るかが本質だと考えていたのだと思います」
―ヨングク氏は、日本に留学されていたとか。
「はい。日本留学中には、高級スーツを着こなしながら、彫刻や写真にも熱中していたようです。当時、ライカのカメラがどうしても欲しくなり、実家へ電報でお金を送ってほしいと頼むと、祖父の父は故郷・蔚珍の土地を2万坪売って資金を送ったそうです。祖父は、資産家の父親に『将来財産を残してくれなくてもいいから今やりたいことをやらせてほしい』と言っていたのだとか。その話を聞いて育った私は、子どもの頃お小遣いが欲しいときによくその話を持ち出して親を説得していました(笑)。そして、その選択は間違いなかったと思います」
―回顧展とコラボした香水についても教えてください。
「回顧展は個人所有の作品まで取り寄せ、展示した過去最大規模のものです。ありがたいことに連日多くの方が足を運んでくださっています。kuocaとのコラボ香水は以前から祖父へリスペクトを捧げたものを作りたいと思っていたので、展覧会の企画が動き始めた際に提案しました。フランス人調香師のセシル・マトン氏、kuoca共同代表のキム・ジスとともに何度も試作を繰り返して作り上げた1本です。幼い頃、週末ごとに訪れていたアトリエで感じていた絵の具や古い木製家具、イーゼルなどの匂いを思い出し、それを再現できるよう努力しました」
―もし今おじいさまがこのコラボレーションや展覧会をご覧になったら、喜ばれたでしょうね。
「とても喜んでくれたと思います。きっとイタリア製のスーツを着て、この香水をまとって、美術館を歩いたのではないでしょうか」

学生時代のユ・スンヒョプ氏とユ・ヨングク氏。

体が弱く大きな手術を繰り返してきたユ・ヨングク氏を長きにわたって支えてきた妻のために描いたリンゴの木をモチーフにした作品。

kuocaとのコラボレーション香水。MOUNTAIN WITHIN EXTRAIT DE PARFUM ₩180,000。館内にはこの香りが広がる仕組みも施されている。
ソウル市立美術館
『ユ・ヨングク110周年回顧展~山は私の中にある~』観覧料無料。10月25日まで開催。
住所:ソウル特別市中区徳寿宮路61
営業時間:火~木10時~20時、金10時~21時、土・日・祝日10時~19時(※最終受付閉館1時間前) 月曜休
kuoca 西村店
住所:ソウル特別市鍾路区孝子路15
営業時間:11時30分~20時30分
Instagram:@kuoca.official
Instagram:@kuoca.jp
Photos:Dabin Oh[studio HARU] Composition&Text:Aiko Futamata

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