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現在、熱い支持と注目を集めているアニメ『チェンソーマン』。なぜそんなに面白いのか。その単純であり重要な問いへの答えを見つけるため、“中の人”に話を聞いた！
超人気漫画、待望のTVアニメ化！
アニメ『チェンソーマン』
演じる人の証言
デンジ役
戸谷菊之介
ふだん言えない強烈なセリフを
ストレートに叫ぶデンジは、
演じていて気持ちいい
僕が演じるデンジは、決してヒーロー感があるわけではないけど、戦闘シーンでは一気に主人公っぽさが出てくるんです。戦う中でいろいろと工夫して敵の悪魔を圧倒していく本能的な戦闘IQの高さに、観ている人はどんどん引き込まれていきます。また、彼は一般常識の外で生きてきたのでとても野性的で、ある意味ピュア。小さな出来事に喜んだり悩んだり。そんな素直なところと派手な戦い方のギャップが、キャラクターとして大きな魅力なんです。
気持ちをそのまま全部出しちゃう自分に正直なデンジのお芝居はいつも楽しくって。例えば、３話でコウモリの悪魔に言う「テメん腹ぁ裂いて！ 胸もむんだ！」みたいな、なかなか口にしない強烈なセリフをストレートに言えるのはすごく気持ちいい（笑）。僕は敬語を使えるのでデンジより一歩先にいますが（笑）、初めてアニメの主人公を演じる自分にとって、デンジはともに成長できる大切な仲間。
その成長はもちろんひとりでできるものではなくて、今回一緒に収録する機会の多いメインキャスト３人が同世代の先輩であるおかげです。先輩の演技を間近で見ながら、デンジを通して掛け合いすることで、知識と経験を得ています。楠木（ともり）さんは、僕がご一緒していいんだろうか…と思うくらいキャリアのある事務所の先輩。楠木さんに対する憧れは、まさにデンジのマキマさんへの気持ちと同じで、リアルな思いをセリフに乗せています。
さかしょくん（坂田将吾）は、お芝居が好きで、セリフ一つひとつに対する姿勢がいつも真摯（しんし）。役への向き合い方を彼から学びました。ファイちゃん（パワー役・ファイルーズあい）は場をつくるムードメーカー。彼女がいると雰囲気が明るくなって、ブースが居心地のいい空間に。お芝居にもエネルギーがあふれているので、デンジとパワーのにぎやかな会話もぐっと魅力的になるんです。
そんなみんなとの化学反応があって、早川家とマキマさんの最高の掛け合いが生まれているので、ぜひお芝居一つひとつに注目してください！
『チェンソーマン』
“チェンソーの悪魔”ポチタとともに、デビルハンターとして暮らす少年デンジ。親がのこした借金返済のため貧乏な生活を送る中、裏切りに遭い殺されてしまう。薄れる記憶の中、デンジはポチタと契約し、悪魔の心臓を持つチェンソーマンとして蘇（よみがえ）る。毎週火曜24時より、テレビ東京ほかにて放送。同25時よりAmazon Prime Videoにて最速配信！
©藤本タツキ／集英社・MAPPA
Photo:Kanta Matsubayashi Composition & Text:Hisamoto Chikaraishi[S/T/D/Y]
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