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誰にいい、と推されたわけでもないのに、心を揺さぶられるものってある。今、心を掴んで離さないものと、忘れられないくらい買ってよかったもの――極私的な最高の買い物体験を聞いた。
CAMISAS MANOLOのネクタイ
内藤 海/フォトグラファー

待ちに待ったハレの日、絶対にこれを身につけたい
行きつけのショップなどでも見かけて気になっていたブランド、カミサス マノロ。年末に訪れた韓国のセレクトショップにて自分へのお土産代わりにシャツを購入しました。その際に見かけたこのネクタイは、品のよさとポップな配色のバランスが絶妙。ちょうど友人の結婚式に向けてネクタイを探していたから、このうえないタイミングです。
イタリア製のシルク100%の艶やかな1本は、上品でドレッシーなムードたっぷり。斜めに配された大ぶりなドットからは、粋な遊び心まで感じられる。
(カミサス マノロ)¥28,000/エスメラルダサービスドデパートメント
SIX 95のショルダーバッグ
杉本 翔/lloomm kyoto PR

今の〝欲しい〟を凝縮した理想型!
細部だけを見るとハードに思えるのに全体的にモダンな印象のショルダーバッグ。高級感とエッジィさをあわせ持ったデザインは、まさに求めていた理想そのもの。ライニングはスエードをボンディングしていて、軽さとタフさのいいとこ取りができるのもいい。シルクのシャツや淡い配色など、柔らかさのあるスタイリングに合わせたいですね。ちなみに、デザイナーのサリーさんにお会いしたことがあるのですが、とってもチャーミングな方でこのバッグとブランドがますます好きになりました!
ジュエリーデザイナーのサリー・カイトが故郷の英国・ブリストルで立ち上げたブランド。ミニマルなカーフレザーとアイコニックなスタッズの組み合わせが今どき。
(シックスナインティーファイブ)〈ヨコ21×タテ24.5cm〉¥69,300/ルーム
DOWCHEのハーフリムサングラス
秋田康大/モデル

オブジェのような見た目にぐっときました
友人がこのブランドを教えてくれました。ハーフリムでスポーツタイプというのがあまりないし、アイウェアは苦手だったけど、これはかけているときはもちろん、外して置いたときまできれいで、初めて欲しい、と思わされました。細身のジャケット×細身のパンツのコーディネートに合わせてビーチに行きたい!
明るいオレンジのべっ甲風のハーフリムと、セピアトーンのレンズのコンビネーションが新鮮。ブリッジにあしらわれたミニサイズの立体フラワーモチーフもポイントだ。
¥53,900/ドウチェ
モデル
秋田康大
Kingsley Walters Studio ×
Godard Heberdasheryのベルト
木村由哉/モデル

スタッズなのに品がある。スラックスに合わせたい!
僕にとってベルトは、ファッションの「気分転換」を担うアイテム。これはピラミッド型のスタッズとスクエアのバックルのインパクト...ひと目見ていいな、と思いました。ブラックのレザーとシルバーの配色、太さもしっかりあって、タフな空気をまとっている。なのになぜかハードすぎず、トータルで見ると上品な雰囲気に着地しているところに惹かれます。スラックスなど、クリーンなボトムのハズし役として、使ってみたいと思えた1本です。
サヴィル・ロウで研鑽を積んだ、キングスレー・ウォルターズとの協業。肉厚なブライドルレザーとスタッズのコントラストが美しい。
(キングスレーウォルターズ スタジオ×ゴダール ハバダッシェリー)¥107,800/TOD
映画『九月と七月の姉妹』の
トートバッグ
菊池日菜子/俳優

観賞後の刹那的な想いまで抱えられている気がする
このトートバッグは、2025年公開の映画『九月と七月の姉妹』のグッズ。公開前にポスターをひと目見たときから絶対観に行こうと決めていた作品で、観賞後すぐに手に取りました。
私は三姉妹なので、姉妹が出てくる映画に感情移入しがちなのですが、この作品からは何ともいえない喪失感を強く感じました。心を揺さぶられた映画との出会い、そして自分が抱いた感情をどうにか形にしたかった。作品に触れたときの感情や体の中に残っている感覚って、うまく言語化できないことがあります。ただ、特に他人に伝えるつもりもないし、自分が感じたことを大事に取っておくことが、ある意味贅沢だとも思うんです。グッズを手にするともっとそんな感情が強まりますし、気持ちを実体化させて持っておけるようで、心強くもある。
バッグを購入したシネマカリテも私にとって大切な場所。ひとり映画を楽しんだり、上京後に友達とよくホラー映画を観に行ったりと、多いときには週1ペースで訪れていた時期も。閉館してしまう寂しさに後ろ髪を引かれていたこともあり、お気に入りの劇場での思い出を形にできたという感覚もあります。
本当に毎日使っているので、私の周りでは見覚えのある人も多いはず(笑)。主人公である妹が逆立ちをするシーンのプリントにはインパクトがありますが、私服で柄ものを着ることが少ないこともあり、意外とどんな服にも合わせやすくて。ノートPCも楽々収まるサイズで、丈夫な生地なのも頼もしい!
そしてふとしたときに、映画から受け取った感情がよみがえっては、自分の芯はブラさずにいたいな、自分というものをまっすぐ持っていたいなと思えて、支えになってくれる存在です。
サントス ドゥ カルティエ ブレスレット
鈴鹿央士/メンズノンノモデル・俳優

気合と出会いが詰まっています
買い物に意味を持たせられたらステキだなと思って、作品に入る前や撮影後にジュエリーを買うことが多いです。
このブレスレットも、「月9」の主演を務めた、ドラマ『嘘解きレトリック』の撮影前に購入したもの。気合を入れたいという思いがありましたね。
リングはいくつか持っていて、ネックレスは家族とおそろいのものがあったので、まだ持っていないブレスレットがいいなと。カルティエのお店に入ってすぐ、繊細な中に力強さもあわせ持つ佇まいに惹かれて、即決しました。
手に入れた当初は、キズがつかないかドキドキしていました。でも、ジュエリーをカッコよくつけている先輩を見ていたら、ラフに使って味が出ているくらいがいいなと感じて。それからは、お風呂でもベッドでもつけっぱなし。お風呂あがりにバスタオルがからまっちゃうこともあれば、寝起きには腕に跡がついてしまっていることも(笑)。撮影終わりに私服に着替えるとき、ブレスレットも一緒につけるのが当たり前になっていて、自分になじんできたなとうれしくなりましたね。
買った頃は古着ばかり着ていたけど、最近はシンプルな服装が気分。服の好みが変わっても、タイムレスなデザインのブレスレットはそれに寄り添ってくれて、名作の懐の広さを感じました。
いつもそうってわけじゃないですが、ふと、これを買ったときの気持ちを思い出すときがあります。ジュエリーもそうだけど、作品との出会いを大事にしようと気が引き締まる。
撮影終わりに達成感で自分にご褒美をあげたくなるような、真摯な仕事を続けていきたい。これからも、大切な作品とそれにまつわるジュエリーが増えていったら幸せです。
Caleのギンガムチェックストール
井上直哉/トゥモローランド PR

こんな繊細なギンガムチェック、初めてかもしれない
子どもっぽく見えない繊細なチェックとドライな質感にぐっときました。ボリュームがあるので使い勝手もよさそう。
ハリのあるリネン混のストールは雰囲気たっぷり。大判なので着こなしのムードチェンジャーとして活躍必至。
¥29,700/カル
yorioshowのサングラスケース
柴原コトミ/スタイリスト

ほっこり感なし! ソリッドなビジュアルよし!
レザーブランドにありがちなほっこり感が皆無で、シンプルにビジュアルがいい! 品質の高さはもちろん、ものづくりの背景や哲学にもグッときました。以前、香りものや生花とコラボレーションした展示をしていて、アート性の高さにもデザイナーのセンスを感じて注目しています。
フランス修業の経験を持ち、ファッショナブルかつ精巧な作りで注目のレザーブランド、ヨリオショウ。美しいゴートレザーに鮮やかな色が映え、夏にぴったりの逸品。
¥57,200/ヨリオショウ
トーガの細ベルト
籠宮壮太朗/メンズノンノモデル

繊細さとインパクト、これなら両方欲張れる
ウエストマークが気になります。アイキャッチになりながらも繊細さのあるデザインのベルトを主役にコーディネートしたい!
ハードなシルバーのチェーンも、細身のデザインでトーガらしいモードな表情に。
(トーガ トゥ)¥35,200/トーガ・アーカイブス
Photos:Haruto Inomata Stylist:Takeshi Toyoshima

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