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冬の肌の悩みといえば、乾燥肌。かゆくなったり赤くなってひりひりしたりと、いろんな悩みがあるよね! この冬こそ乾燥の仕組みを知って対策を学ぼう。読み終えたらキミもうるおいマスターだ!
なぜ、冬になると乾燥肌になるのか…?
教えていただいたのは…
髙瀬聡子先生
「ウォブクリニック中目黒」総院長
皮膚の悩みに詳しく、本誌でもたびたび皮膚トラブルについて教えてくださっている! 著書に『ゆる美容事典』(講談社刊)ほか。
「乾燥の要因は3つあります。肌の水分を保つ構造として、①皮脂膜、②細胞間脂質、③天然保湿因子(NMF)があり、いずれかがおろそかになると乾燥につながります。
●乾燥肌は主に3タイプあり、まずひとつ目がドライ。いわゆる乾燥肌で、表面の①皮脂膜が壊れている状態。フタがないので乾いてしまいます。
●2つ目はインナードライ。①皮脂膜はあるが、角質細胞の中の②細胞間脂質、③天然保湿因子(NMF)が減少することで、表面はちゃんとしているのに皮膚の中は乾燥しています。
●3つ目は混合肌で、これは前述の2タイプの乾燥肌が場所によって混在している場合。簡単な見分け方はなく、自分でいろんなケアを試して合う方法を探し当てていくしかありません。自分の肌質に合った保湿を知ることが大事です。医学的な乾燥肌は「アトピー性皮膚炎」。医師の診断が必要ですので、皮膚科を受診しましょう。」
皮膚の構造
❶皮脂膜
皮膚の表面でフタの役割。洗いすぎなどで傷つきやすい。
❷細胞間脂質
細胞のスキマを埋め、水分を保つ。
❸天然保湿因子(NMF)
細胞内に水分を閉じ込める。
ケアしたい3つのポイント
顔
男性はヒゲ剃りをするので角質と皮脂膜が取れやすく、ケアをしてあげないとさらに乾燥しやすくなる悪循環に。男性にありがちな顔をごしごし強く洗うのも、肌表面の角質を傷める原因に。
手先
何かと作業をするときに動かす手。ハンドドライヤーや除菌シートなど普段使いするものでも水分が飛ぶため、乾燥の原因に。甘皮と爪の間のスキマがめくれて裂けてくると、ささくれになる。
全身
ひじやひざなど関節部分は肌が動きやすいので、乾燥しやすい。ほかにもすね全面が粉を吹き、かゆくなる症状も。冬場に厚着をするからこそ隠れている部分が、実はカサカサになっていることもある!
[右/中田]ニット(ジョン スメドレー)¥32,000/リーミルズ エージェンシー Tシャツ(ポロ ラルフ ローレン)¥2,800/ヘインズブランズ ジャパン カスタマーセンター
[左/岸本]Tシャツ¥2,100/ヘインズブランズ ジャパン カスタマーセンター ショーツ(グラミチ)¥6,800/インス
Photos:Kanta Matsubayashi(model&still) Hair & Make-up:Kosuke Abe[traffic]
Stylist:Atsuo Izumi Models:Keisuke Nakata Luke Kishimoto[Both are MEN’S NON-NO models]
Illustration:Kaoru Sato
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