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ドキュメンタリー好きな小説家 島口大樹さんが選ぶヤバいドキュメンタリー3選

ドキュメンタリー好きな小説家 島口大樹さんが選ぶヤバいドキュメンタリー3選

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刺激的で危険なドキュメンタリーはまだまだある。ドキュメンタリーをよく観ているあの人に、「ヤバい」という観点でおすすめ作品を挙げてもらった。これを観れば、どんどんその魅力にのめり込んでいくこと間違いなし!

ドキュメンタリー好きがガチリコメンド!

気になるあの人の
ヤバいドキュメンタリーの愉しみ


島口大樹が選ぶ
ヤバいドキュメンタリー

島口大樹さん

小説家


1998年生まれ、埼玉県出身。2021年に『鳥がぼくらは祈り、』でデビュー。2作目の『オン・ザ・プラネット』が第166回芥川賞の候補作に選出。過去2作にはドキュメンタリーや映画が印象的な形で登場する。


『監督失格』

不倫関係にある2人は自転車で北海道へ行く旅を始めるも、初日から後悔を募らせる。

言葉で語るには追いつかない、
人間そのままの姿が記録されている

小説ってよくも悪くも読むのにどうしても時間がかかります。でも映像は、普段僕らが生きているのと同じ目と頭の使い方で観ることができる。とりわけ、いくら演出があろうともそれが「現実」の映像であるドキュメンタリーは、言葉では追いつかない速さや強さがあると思います。

『監督失格』は本当に生々しくて痛いけど、避けては通れないドキュメンタリー。中盤でかなりショッキングな、何ものにも代えがたい映像があるんですけど、好きなのは前半の場面です。AV女優の林由美香さんと平野勝之監督は、愛の熱に浮かされて自転車で北海道の礼文島まで旅をすることになる。ただ、林さんが出発初日から涙を流しながら弱音を吐いたり、お互いに自分勝手だからすぐに喧嘩になったりするんです。でも、その自由奔放さがうらやましいなと思って。社会人になってみてわかったのですが、多くの人が頭で考えて行動することを前提としている。それが当たり前なんですけど、この映画にはむき出しで生きてる人しか出てこない。人が生きることと死ぬことと、怒ったり許したりすること、そうした人間そのものの姿が嘘偽りなく記録されていて、僕はどうしようもなく美しいと感じました。

2005年に34歳で亡くなったAV女優、林由美香。かつて彼女と不倫関係にあった平野勝之監督が、不倫旅行を含む長年の映像記録をもとに構成した映画。人は本来無軌道で、意味もなく何かをし、誰かを傷つける。その痛みをそれでも美しいと呼びたくなる、苦悩と葛藤と衝動に、目を開かされます。東宝/DVD¥5,280


©「監督失格」製作委員会


この作品もおすすめ!

©ALBUM Productions, Chinese Shadows

『三姉妹~雲南の子』


中国の貧しい山村に暮らす10歳と6歳と4歳の三姉妹の生活が153分間、淡々と流れる。おぼつかない箸使いでご飯を食べる仕草など、あどけなさが残る一方、火を焚(た)くために長い木を折ったりする一瞬に職人にも似た、経験が体に染みついているような風格が見える。幼さと手際のよさを往復する姿に胸を締めつけられます。

©2018 Minding the Gap LLC. All Rights Reserved.

『行き止まりの世界に生まれて』


閉塞感に満ちた街に暮らす、スケートボードが好きな少年3人の12年間を描いたドキュメンタリーです。3人のうちのひとりであり監督のビン・リューは、苦悩する友人に自身の境遇を重ねて映画を撮り始めます。その姿は力強く、今日もどこかであがいている青年たちにもきっと届くと思いました。TCエンタテインメント/DVD¥4,180


Illustrations:Goro Nagashima Text:Kohei Hara Shunsuke Kamigaito

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