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萌音さんが気分を上げるときに選ぶのは「イタリア料理」。窯焼きピザが人気の名店へ。【上白石萌音と世界をガブリ！BITE! the World】

2025.05.25

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萌音さん曰く、「カジュアルさとハイクオリティが共存する身近な料理がピザ」。気分を上げるときに選ぶというイタリア料理を食べに、窯焼きピザが人気のレストランへ。

vol.24　Italy

旬の野菜でおいしく描く
丸いキャンバスに胸高鳴る

新宿御苑の北側、新宿御苑前駅そばに佇むモダンな店舗。無農薬野菜を使った窯焼き料理が有名なお店ということで、前菜に「ドライトマトのマリネ」と「季節の窯焼き野菜盛り合わせ」を注文。

「一度水分を飛ばしてマリネで味を入れているから、うま味が凝縮された完璧なトマトになっていました。窯焼き野菜は極限まで水分を残すことで、“香ばしいけどみずみずしい”という素材のおいしさを倍増させてる！」。

そしてメインのピザへ。1枚目は「マルゲリータ」。「トマトソースは“もぎたて”みたいなフレッシュな色と味が印象的。厚みがあってエアリーな食べ応えの耳や、チーズとも相性抜群」。

2枚目の季節限定「加賀蓮根のピザ」。「これはアートです。蓮根のシャキシャキ感とピザ生地のふんわり具合、どちらも完璧な焼き上がり」。

最後は「デザートピザ」。「火を通して増した果物の甘さって幸せですよね。前の2つに比べて生地がクリスピーで食感も楽しい！」

Today’s menu.1

無農薬栽培農家から仕入れた季節の野菜を使う料理が豊富にそろう。

そら豆やカブ、長芋などをピザ窯でジューシーに焼き上げた「季節の窯焼き野菜盛り合わせ」（￥2,800）。事前に加熱して甘みを引き出したり、塩を加えて余計な水分を抜いたり、野菜ごとに必要な下処理を施して調理している。

「ドライトマトのマリネ」（￥800）はイタリア系品種のトマト「サンマルツァーノ」をセミドライし、うま味を凝縮。さっぱりしたオイルとビネガーに漬けられたトマトの味が引き立つ。

Today’s menu.2

通年味わえる定番と、シーズンごとに旬の野菜を使ったピザをラインナップ。

バジルソースに蓮根と松の実、パルミジャーノチーズがのる「加賀蓮根のピザ」（￥2,800）。ベストな焼き上がりのために蓮根は5mmにカット。

「デザートピザ」（￥3,800）は、ヨーグルトとはちみつのベースに、いちごとみかん「せとか」を採用。上からシロップと練乳をかけて焼くことで、フルーツタルトに近い食感を出している。

定番の「マルゲリータ」（￥2,300）。トマトソースに、鹿児島県の「コトブキチーズ」がつくるモッツァレラチーズとバジルをオン。歯触りがよく、また粉の香りが立つように生地に空気を入れて高温で焼いている。

※時期により素材の変更や販売終了をしている場合があります。

GRIN（グリン）
新宿区新宿1の6の3
新宿御苑フロント1F
TEL：050-1807-1260
営業時間：月・火・木・金曜17:00〜22:00
（L.O.21:00）　土・日・祝日11:30〜15:00
（L.O.14:00）、17:00〜22:00（L.O.21:00）
水曜、第1・第2火曜休

ピザの口………文・上白石萌音

　ある日ある人が、「朝からピザの口で、もう他は受け付けないんです」と言い、短い昼休みに財布を手に飛び出していった。その目の輝き、まっすぐな衝動。深い共感とともに、そこにピザの魅力と魔力を見た。一度その気分になったら後戻りできないもの、それがピザである。

　ピザへ向かう時、人の心は上向きであるように思う。たとえそれまで落ち込んでいたとしても、あの生地を頬張りたいと思えた時点でもう回復は始まっている。「ピザ」という響きの明るさもあるよなと思う。これが「ポゾ」みたいな名前だったらきっとまた全然違っていた。口から発する時、微笑まなくてはいけない設計になっている。

　二等辺三角形のてっぺんから頬張ると、まず具材の個性が飛び込んでくる。食べ進めるほどに生地が存在感を増していき、最後はぷっくり膨らんだ耳で素材だけの味を。一切れで何度も味わいが変わる楽しさ。揺るぎない信頼と実績。大丈夫、私たちにはピザがある。

新宿御苑に面した入り口から差す自然光が店内を心地よく照らす。「以前通りかかったときに気になっていて、想像どおり店内もすてき。オープンキッチンのお店でピザを食べるのが初めてで、作る方たちを見られるのがやっぱりいい。シックなお店の雰囲気に合わせて、イタリアのおじさまのようにしたくて、リネンのセットアップスタイルを選びました。ちょうど短くした髪と合いますよね？（笑）」

PROFILE

1998年1月27日生まれ、鹿児島県出身。俳優・歌手。近年の出演作に、映画『夜明けのすべて』『35年目のラブレター』、舞台『千と千尋の神隠し』、ドラマ『法廷のドラゴン』など。映画『ちはやふる』シリーズの10年後を描く連続ドラマ『ちはやふるーめぐりー』（日本テレビ系・7月期）に大江奏として出演。

ジャケット￥64,900・ジャンプスーツ￥53,900／デ・プレ　シャツ（マカフィー）￥23,100／トゥモローランド（ウィメンズ）　タイ￥42,900／トゥモローランド　靴／スタイリスト私物

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Photos：Sodai Yokoyama Hair&Make-up：Tomoko Tominaga　Stylist：Lisa Sato[BE NATURAL] Text：Hisamoto Chikaraishi[S/T/D/Y] Director：Taro Usuda　Movie Camera：Noriyuki Fukumoto