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MOVIE
NATSUKI DEGUCHI
出口夏希
2001年10月４日生まれ、中国出身。「ミスセブンティーン2018」に選ばれ、『セブンティーン』専属モデルとして活躍。その後、女優としてドラマや映画など幅広く出演。現在、日本テレビＺドラマ『ばかやろうのキス』のヒロイン・美山李里奈役を務める。今後はNetflixシリーズ『舞妓さんちのまかないさん』で戸来すみれ役を演じる。
「お芝居に対して、今まで以上に前向きになれたんです」
「『沈黙のパレード』はこれまでの『ガリレオ』シリーズ作品と同じく、奥深い謎解きミステリー。ストーリーを知っているのに、本編を観たときすごくドキドキしました。いろいろな人物が登場する人間ドラマでもあるので、２回目も新しい発見や見方があるんです」
天才的な頭脳を持つ物理学者・湯川学が不可解な未解決事件を科学的検証と推理で解決に導く痛快ミステリーが９年ぶりにカムバック！ この秋も感情が揺さぶられること必至。超難解な事件に加え、複雑な人間ドラマが絡む重厚な物語で重要な役割を担うのが、謎の死を遂げた女子学生・並木佐織の妹・夏美だ。現在、俳優として活躍し、雑誌『セブンティーン』専属モデルを務めていた出口夏希が、等身大の役柄をみずみずしく演じている。
「夏美は天真爛漫（らんまん）で、つねに明るい女の子。お姉ちゃんが亡くなってみんなつらい思いをしているけど、その中で自分は元気でいようという気持ちをずっと抱えているんです。私もつねに明るくいたいと思っていて、台本を読んだときも夏美の感情の流れは理解できました。演じているときは夏美として振る舞っていたけど、実際作品を見たら、福山（雅治）さん演じる湯川先生と楽しく話しているシーンは『これ、素の私だ』と思ったくらい（笑）。そんな夏美を演じるうえで大切にしていたことは、お姉ちゃんへの想いや過ごした時間の記憶を持ち続けること。実際私はすごく仲のいい姉が３人いて、想う気持ちはすごくわかる。また、劇中で浴衣を着るシーンでは、お姉ちゃんが昔つけていたアクセを身につけて、一緒に過ごしていたかもしれない時間を思い出すようにしていました」
夏美を演じるために大事な家族との楽しい時間。本番の合間に過ごした並木家の共演者との交流が、大きな助けになったという。
「お父さん役の飯尾（和樹）さんもお母さん役の戸田（菜穂）さんも本当の両親のように私を気遣ってくれました。佐織役の（川床）明日香さんと一緒になるときは、４人で撮影セットにあるコタツに入っておしゃべりしたり。本当に温かい現場でした」
役や撮影現場に深くなじめた今作では、演じ手として今までにない新鮮な気持ちも生まれた。
「これまでお芝居に対してまず先に難しいという意識がすごく強くあったけど、今回監督や共演者の皆さんとしっかりコミュニケーションを取ることで、役や作品に対して、より前向きに飛び込めたんです」
『沈黙のパレード』
©2022 フジテレビジョン、アミューズ、文藝春秋、FNS27社
行方不明になっていた女子学生が、数年後に遺体となって発見された。警視庁捜査一課の刑事・内海（柴咲コウ）の説明によると、容疑者は湯川（福山雅治）の親友でもある先輩刑事の草薙（北村一輝）がかつて担当した少女殺害事件で無罪となった蓮沼（村上淳）。彼は今回もまた完全黙秘を貫き、証拠不十分で釈放されるが、夏祭りのパレードの最中、謎の死を遂げることに…。
●９月16日より、全国公開
Photo:Kenta Sawada Hair & Make-up:Rika Imazeki[LiNX] Stylist:Shohei Kashima[W] Interview & Text:Hisamoto Chikaraishi[S/T/D/Y]
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