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おしゃれなだけじゃない、おいしいだけじゃない。自然と面白い人たちが集まってコミュニティが生まれ、流行やパワーの発信地となっているような各都市のすてきな店を、総力特集!
TOKYO
Shop
flotsam books
店主のエッジのきいたセレクトが光る
写真集やファッション、アート系を中心に、ビジュアルブックを専門に扱うオンライン書店を経て、オーナーの小林孝行さんが2020年冬に実店舗をオープン。展示やZINEイベントなども不定期に開催。
ADD
杉並区和泉1の10の7
OPEN 14:00〜20:00 水曜休
TEL 03(5376)9061
Instagram @flotsambooks
肩肘張らずに過ごせる
ビジュアルアートブック専門の本屋
東京・代田橋駅から徒歩10分ほどの住宅街にひっそりと佇む本屋、「flotsam books」。店主の小林さんが、古本屋勤務を経て13年前にオンラインでビジュアルブック専門の本屋を始めたのがきっかけ。国内外の新しい写真集やファッション、アート系を中心に、エッジのきいたビジュアルブックの選書はすべて小林さんが行っており、学生にも買いやすい価格帯の本や、ZINEなども多く取り扱っている。実は、お店の広さは6畳ほど。店内は所狭しと本が陳列されているが、逆にこれがいいと話す人も。「貴重な本はショーケースに飾られていたりすることも…でも、ここなら気になった本をパッと手に取れるので、気軽に新しい世界と出会える。友達と話しながら、気負いなく楽しめます」。お店にはひとりで来る人も多いらしいが、アートやファッション系の学生たちが仲間と一緒に制作のヒントをもらいに来たり、趣味の合う友達同士が誘い合って写真集を買いに来たりもしているようだ。オンライン時代から若手のアーティストや業界内でも話題だったが、実店舗ができてからは客層が広がったという。「ここには何かを作っている人がよく来てくれます。学生だったり、クリエイターだったり。たまたま来たお客さん同士でなぜかつながったりすることもあるんです」。取材に伺った日も小林さんがお客さん同士を紹介して、新しい輪が広がっていた。
新刊と古本は6:4くらいの割合。実店舗ではネットに出されていない1,000円程度のZINEも多めに置いている。
感想を言い合いながら、楽しめるのもフロットサム ブックスの魅力。肩肘張らずにいられるお店。
友達と来て"この本、かっこよくない?"って言いやすいラフな雰囲気が魅力。気になる写真集も多いので、つい長居してしまうそう。
Item
「kudos」とコラボしたTシャツを店頭、オンラインストアで発売。ポップなムードに、ユニークなメッセージが◎。限定特典として、写真家の鈴木親氏が撮影したビジュアルストーリーをまとめたZINEが付属する。
店主・小林さんがメンズノンノ読者におすすめする3冊はこちら。[左から]古着の広辞苑『Vintage Menswear』。写真家、鈴木親氏の作品集『新東京』。『Fancy Creatures』は全366ページにわたる、ウィッグの写真集。
Snap
市川大智さん
Job|学生
服飾系の学校に通う3人組は、ここでインスピレーションを受けることもしばしば。「ファッション系の本も幅広く、セレクトも珍しいのでいつ来ても刺激がもらえます。小林さんがなんでも教えてくれるので、迷ったら、まずどんな本を探しているのか伝えるのもアリ」(市川さん)
長沼正太さん
Job|学生
青野琢也さん
Job|学生
Photos:Takahiro Idenoshita Interview & Text:Sayako Ono
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