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失敗が怖い。お金がかかりそう。そんなイメージを抱いて夢を諦めている人、多いのでは? 起業する人は特別だと思ってたけど自分にもできるかもしれない! 僕らの背中をそっと押してくれる、 スリランカカレー専門店「NAWOD CURRY」・宮澤康平さんの起業エピソードを紹介する。
人生の恩人である友人が作ってくれた
絶品スリランカカレーを広めたい!
Started
スリランカカレー店
スリランカカレー専門店 NAWOD CURRY
宮澤康平さん
profile
1994年生まれ、長野県出身。スリランカ人の友人の名を冠した「NAWOD CURRY」をオープン。下北沢に移転して約半年ながら、口コミで評判が広がり、週末には行列が!
HISTORY
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2018年
スリランカカレーを初めて食べる
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2019年
スリランカを訪問
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2020年
NAWOD CURRY(ナヲダカリー)を不定期営業で開店
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2022年
下北沢に移転して定期営業をスタート
人生を変えてくれた恩人との出会いは、ライブ配信アプリ
長野から上京し、下北沢でスリランカカレー店を営む宮澤さん。わずか4年前まで、スリランカカレーの存在を知らなかったと言う。
「大学進学とともに始めたひとり暮らしに慣れず、精神を病んでしまって。引きこもり生活を送る中、社会復帰のためのリハビリとしてライブ配信を始めたんです。そこで出会ったのが、スリランカ人留学生のナヲダ。すげーいいやつで、話すだけで元気をもらえました。実際に会ってみたくなり、引きこもりだった僕が、ヒッチハイクで彼の住む神奈川へ!(笑)」
桜が満開の時期で、花見をすることに。すると、ナヲダさんが手作りの鯖(さば)カレーとともに現れる。
「実は僕、魚もカレーも苦手(笑)。断るのは申し訳なくて恐る恐る食べてみたら、めちゃめちゃうまくて。一生忘れられない、雷に打たれたような衝撃でした。そのままナヲダの家に1週間ほど泊まっていたのですが、彼の手料理はどれも絶品。人生初のスリランカ料理にすっかり魅了されました」
もともと料理が好きだった宮澤さんは、長野に帰ると自らカレー作りを研究。ナヲダさんとも親交を深め、“いつか一緒にカレー屋を始めよう”と目標を立てる。
「しかしその夏、ナヲダが家庭の事情で帰国することに。突然の別れは悲しかったけど、必ず日本に帰ってくるという彼のためにも、店を始めておこう! と決心しました。必死でアルバイトして上京し、開店に必要な資金を調べたら、まるで足りない(笑)」
一歩踏み出してみたら
世界がぐんと広がりました
東京でアルバイトをしながら模索していたところ、たまたま訪れたバーでうれしい提案を受ける。
「僕の悩みを聞いた店主が、“バーは夜しか営業していないから、昼間ここでカレーを出してみたら?”と。しかも店への支払いは売り上げの一部のみ! 急いで準備を進めながら、本場の味を学ぶべくスリランカを訪問。ナヲダにカレー作りをたたき込んでもらい、帰国後、不定期営業を始めました。僕を救ってくれた感謝を込めて、ナヲダの名前を店名に。看板メニューは、もちろん鯖カレーです」
2年後、広い店舗で定期営業したいと考え、同じく間借りで現在の店に移転。いずれは自分の店舗を持つために、コツコツと資金を貯(た)めているそう。
「ちなみに今の店のオープン資金は50万円弱。もとはお客さんだったスタッフに支えられながら、日々、楽しく働いています。失敗を恐れて踏みとどまった時期もありましたが、諦めていたら、間借り営業という選択肢すら知らなかった。思い切って一歩踏み出してみることの大切さを、身をもって学びました」
NAWOD CURRY
世田谷区北沢2の19の12 白川ビル3F
Instagram→@nawodcurry
※営業日・時間はInstagramで確認を。
思い出のアイテム
Photos:Takahiro Idenoshita Composition & Text:Ayano Nakanishi
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