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展示会やランウェイで数多くのブランドを見てきたバイヤーが、本気で惚れ込んだ今季の名作パンツを紹介!
ジャックポット ディレクター
奥山達也さん
パンツ作りも超一級品!
スニーカーブランドとして始動したエイティーズが、2019年春夏からウエアの展開もスタートしました。"服作りのノウハウはあるの?"と思う方もいるようですが、デザイナーのマックスは、実はアクネ ストゥディオズのデザインチーム出身なんです。ストリートから着想を得たコレクションのなかに、どこか気品が感じられるのは、そういった背景があるから。
00年代初頭のヒップホップやR&Bスタイルを彷彿とさせる極太パンツに、シルクのようなビスコース素材を採用することで、上品な落ち感があるのが特徴です。コンサバなきれいめパンツはたくさんありますが、これほど旬なムードできれいにはけるパンツは他にありません。
パンツ(エイティーズ)¥39,600/ジャックポット
ビームス メンズディレクター
吉川基希さん
着用時の美ラインを追求
"きれいめ"のとらえ方はさまざまですが、はいたときの"美しさ"でいうと、パタンナー出身のデザイナーが作る服に魅力を感じます。過去にあったものを破壊し、再構築するファッションデザインにおいて、服の仕組みをしっかり理解していることが大きな武器となるから。数々のコレクションブランドで経験を積んだ、漆山政春さんが作るウルの服は、特に惚れ惚れします。
ファティーグパンツとカーゴパンツを融合した新作パンツは、ベルトを絞り背面に生地をためることで、どんな体型でも腰からストンッと落ちる美シルエットが生まれる。ドレープが出やすい強撚糸を使った上品なムードも相まって、スニーカーと合わせてもエレガントに着こなせます。
パンツ(ウル)¥32,000/ビームス 原宿
トゥモローランド メンズバイヤー
神谷真太郎さん
フレッシュな発想が融合
名だたるビッグメゾンの生産を手がけてきた、北イタリアの名門ファクトリー、VETTA社の若き3代目、フィリッポ・ベッタニンがスタートした、パンツ専業ブランドの新作パンツです。
約30年続く工場を背景にした、確かな技術とノウハウを生かしたテーラリング。さらに、その日の気分で前後ワンサイズ調整(例えば、サイズ48なら、46〜50に調整可)できる独自のアジャスターシステムが搭載されています。もちろん、サイズ調整しても美シルエットはくずれません。そんなフレッシュな発想がちりばめられているのも、セラードアーならでは。自社工場で生産するコスパの高さから、若い世代からも人気を集めています。
パンツ(セラードアー)¥33,000/トゥモローランド
O 代官山 ディレクター
吉田 拓さん
ユーティリティな1本
ドレッシーで上品なものはたくさんあるけど、意外と出番が少なくタンスの肥やしになってしまうことも…。そこでおすすめしたいのが、デイリーに使える「オーダー」のパンツです。
一見、シンプルなデザインですが、はくと"きれいめ"を実感できます。いちばんの魅力が生地。シワになりにくいポリエステルツイルで、ヘビロテしても劣化しにくく清潔感を保てます。やはり毎日のことを考えると、メンテナンスの手軽さも"きれいめ"に直結すると思うんです。ほどよくゆとりのあるシルエットで、肌触りが滑らかなので、椅子に座るときもひざが突っ張る心配はない。そんなユーティリティなアイテムが1万円以下で手に入るのも、このパンツに惹かれた理由です。
パンツ(オーダー)¥9,000/O 代官山 3号店
Photos:Kosuke Matsuki Composition & Text:Keiichiro Miyata
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