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素材、シルエット、プライスと総合的に見て、今季のベストな白シャツ5枚をセレクト。
世代を超えて愛されるスタンダードな究極の白シャツ
シャツに特化したブランドとして1988年にスタート。東京でパターンを起こし、フランスの工場で縫製するというものづくりは創設から一貫している。2008年には装飾のない、無地やストライプのミニマルなシャツを提案する"FOREVER"ラインを立ち上げ、白シャツをつくり続けている。素材はエジプト産の高級なコットン。柔らかくしなやかな生地を、ハイブランドならではの繊細なステッチワークで美しく仕上げる。創設から不変のパターンには、トレンドの先端をいくブランドだからこそわかる、"時代に左右されないカタチ"が落とし込まれている。近年ではスケーターにもリスペクトされるシャツとして、カルチャーや世代を超えて愛されている。
シャツ(コム デ ギャルソン・シャツ)¥35,100/コム デ ギャルソン パンツ¥48,000/フミト ガンリュウ プレスルーム
日本を代表する縫製工場でつくられるドレスシャツ
ゆったりとしたシルエットとバルーンのように膨らんだ袖がトレンド感とモードの薫りを添える。2016年のショップオープンから白シャツを展開し、シルエットやパターンをアップデートすることでモダンかつスタイリッシュな立ち位置をキープ。その完成度を支えるのは、国内有数のシャツ縫製工場の技術だ。緻密で美しいステッチが英国老舗トーマスメイソンの繊細な生地の魅力を存分に引き出し、はおるだけでワンランク上の着こなしに。
シャツ¥19,000/エイチ ビューティ&ユース カットソー¥12,000/ディガウェル パンツ(ソーイ ブックス)¥25,000/M.I.U. ベルト/スタイリスト私物
フワッと広がるドレープの美しさとAラインで魅せる
毎シーズン、テーマに沿ってコレクションに白シャツを数型ラインナップし、シャツ好きの間では評価が高い。今季は背中に大きなプリーツを入れたAラインのものが秀逸。肩や袖はジャストサイズだが、裾にかけて身頃が広がっているので、着るとフワッと広がる。イタリア製の上質なストレッチ生地が広がりすぎるのを抑え、ベストなバランスで着ることができる。ナイロン混の素材だからシワになりにくくドレープが美しいのも魅力だ。
シャツ¥32,000・パンツ¥43,000/フミト ガンリュウ プレスルーム
新発想のモダントラッドなシャツは洗いざらしがおすすめ
「今の定番」を提案するレショップ発のLE。シャツはスリム、スタンダード、ワイドと3種類の身幅×短め、長め、その中間と3つの着丈で9モデルを展開する。COMOLIのデザイナー、小森啓二郎氏が監修しているだけあって、シンプルながらニュアンスの出しやすい仕上がり。ボタンダウンシャツは洗いざらしたときの表情を探って、ベストな生地を採用。シャツ専門の国内工場で生産されるステッチワークの細かさが、カジュアルなルックスに品を添える。
シャツ(LE)¥16,000/レショップ パンツ(ロエフ)¥33,000/ユナイテッドアローズ 原宿本店 アイウエア¥32,000/モスコット トウキョウ ベルト/スタイリスト私物
ヴィンテージ調のディテールが生きるタイムレスなロングシャツ
2019年始動の新進ブランドで「幽玄」という言葉に由来する。クラシックをモダンにアレンジするのが得意で、このシャツも1940年代のヴィンテージがベース。ヨーク部分のギャザーやロングテールにその片りんが。薄手のコットン生地で肩幅や衿はコンパクト、裾にかけて広がるシルエットだから、タックインしてタイドアップという着こなしもどこか洗練されて見える。スタイルの垣根を越えてタイムレスをめざすものづくりが生きている。
シャツ(ユーゲン)¥28,000/イデアス ベスト(マーカウェア)¥52,000/パーキング パンツ(サイ)¥42,000/マスターピースショールーム
Photos:Tetsuya Maehara Hair & Make-up:KURUSHIMA[Y’s C Inc.] Stylist:Yuto Inagaki Models:Sotaro Yasunaga Makito Uchida Composition & Text:Hisami Kotakemori
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