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暑くて寝苦しい夜がようやく減って来たが、ぐっすり眠れているだろうか? いびきをかいている場合、睡眠時間のわりに休息できていない可能性も! 日頃スルーしているいびきについて、気になる疑問をまとめてみた。
【Q.】いびきって治るんですか?
いびきを起こしているとしたら、そこには必ず原因が。何が原因なのかをはっきりさせケアをすれば、いびきを起こしにくくすることは可能!
【Q.】いびきは何科を受診したらいい?
いびきのもととなる"つまり"の場所を把握するためまず耳鼻科へ。その後、つまりの場所に合わせ、神経内科、呼吸器内科、循環器内科、歯科などに分かれていく。
【Q.】友達のいびきは指摘すべき?
いびきはデリケートな話題のひとつといえるかも。でも、将来的に病気にかかわることも! 本人が気づいてないこともあるから、ぜひ教えてあげよう。
【Q.】就寝中ににピクピクするのは関係ある?
関係なし! ただ睡眠障害のひとつ、周期性四肢運動障害の可能性も。就寝中に手足が痙攣したり、日中に強い眠気があったら、一度検査をしてみて。
【Q.】いびきに年齢や性別は関係するの?
中高年の男性に多いイメージだけど、若い女性でもなんらかの原因でいびきをかくこともあり。年齢や性別が直接関係するわけではないそう。
【考えられる原因1】
上気道が狭くなっている!
鼻、口、のどからなる上気道の一部が睡眠時に正常の状態よりも狭くなってしまい、呼吸のときに起こる気流が通過するときに異常な音(いびき)が鳴ってしまう! 寝る姿勢、顎や鼻の形の異常から上気道が狭くなることもあるそう。
【考えられる原因2】
体全体に関する問題あり!
鼻づまりの他、体全体に影響する病気や肥満体型によって、いびきが出る場合も。病気の場合は早急な治療が必要になることもあるから、いびきを軽視すべからず!
【考えられる原因3】
アルコールや薬を飲んだ!
アルコールや薬の作用で、舌の筋肉がゆるんだり、舌が肥大して、普段は問題なく気流が通っている
のに、つまりやすい状態になってしまっている! また鼻もつまりやすくなる。日中は「問題なし!」
と思っていても、油断大敵。
【対策1】
上気道を確保には、舌の筋トレ「いびき体操」!
【対策2】
鼻づまりを治すにはレーザー治療を
鼻炎やアレルギーなどの鼻腔粘膜の腫れなら、日帰りでできるレーザー治療がおすすめ。腫れた粘膜を焼いて小さくし、鼻の空間を広げてくれる!
【対策3】
ダイエットで内側の脂肪を減らそう!
肥満により、のどまわりについた脂肪を減らそう。ただ、その箇所のみピンポイントで痩せるは難しいのでまずは食事内容の見直しなどが得策。
【対策4】
気道を広げる、マウスピース
"スリープスプリント"と呼ばれる特殊マウスピースをつけると、下顎が前に4 ~ 7 ㎜突き出した状態で固定され、気道が広がる。軽度の睡眠時無呼吸にも効果あり。
【対策5】
今すぐできる! 寝るときの習慣改善!
①鼻呼吸を心がけよう。鼻がつまっているとつい口呼吸に。つまりを治して鼻呼吸へ。口を開けて寝ると喉もとが狭くなりいびきのもとに。
②横向きに寝る。あお向けに寝ることで下顎や舌が重力とともに落ち込み、気道をふさぐことも。横向きになれば、それらが解消されるはず!
【対策6】
酒とタバコは大敵!
生活習慣から引き起こされるいびきもかなりある。お酒はいびきの原因のひとつに、タバコはのどまわりの炎症やむくみを起こしやすくしてしまい、気道を縮小化。いびきに悩んでいるなら控えてみては。
気をつけたい「睡眠時無呼吸症候群」
いびきから移行することも多い病気で、寝ている間に呼吸が止まった状態(無呼吸)になったり、止まりかける状態(低呼吸)になることが繰り返される。強い眠気や疲労感、集中力の欠如などを招き、居眠り運転による交通事故で周りを巻き込む大事故につながる場合も多い。起きたとき口が渇いている、頭痛、寝た気がしない、就寝中には、いびきのほか、寝汗をかく、何度も目が覚めてトイレに行くなどの場合は、病院で相談してみよう!
監修:大場俊彦先生
慶友銀座クリニック院長。耳鼻咽喉科専門医。いびき・睡眠時無呼吸の治療に力を入れている。
Illustrations:Tuyako Haraniku Composition & Text:Sawa Ishii
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