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俳句とイラストで綴る恋の風景【フルーツポンチ村上健志の17音のラブストーリーズ】Vol.22

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お笑い芸人としてだけでなく、独特の視点とセンスで詠む短歌と俳句が話題の、フルーツポンチの村上健志さんの連載。メンズノンノWEBでしか読めない、季節感あふれる”恋”にまつわる俳句とエッセイ、そしてイラストを隔週でお届けします! 町中華でのワンシーンから広がる情景にくすりとする第22回。


まだ明るい夏の夕方。呑むためではなく、ご飯が食べたくて町中華に入った。チャーハン、あんかけ焼きそば、広東麺、青椒肉絲定食、、、どれにしようかと迷うがカウンターでひとりでビールを飲んでいるおじさんが目に入りビールが飲みたくなった。一緒に搾菜(ザーサイ)とおつまみメンマを頼む。それをつまみながら何を頼むか決めたら良い。小皿に盛られた黒胡椒のかかっているメンマ、ごま油がぴかぴかのザーサイと瓶ビール。うん、最高だ。さあ、何を頼もうかと考えていると店内にカップルが入ってくる。二人は何を頼もうかと楽しそうに話している。色々と頼んで分けるらしい。別に羨ましくなんかない。だってそうだろ、おふたりさん。君たちは本当に頼みたいものを頼めるのかい?自分の頼みたいものを頼むには相手を説得しなくちゃいけない、相手の頼みたいものに合わせて我慢しなくちゃいけない。あんかけ焼きそばに入っているうずらの卵が一個だったらどうするんだい?

付き合うってのは実にめんどくさい。自分にとっては当たり前の何だか好きや嫌い、一人でいたい時間、突然歌い出しちゃうなんてことが相手にとっては謎なのだ。別に理由なんてない、ただ何となくそうなだけなのにいちいち説明しなくちゃいけなくなる。急に変な替え歌を歌っても放っておいて欲しい。別に笑わせたくて歌っているんじゃない。でも放っておいて欲しいなんて言ったら冷たいと思われてしまうだろう。実にめんどくさい。

そんなことを思いながら、呑んでいたら外が一気に暗くなり激しい音と共に夕立がやってきた。搾菜を食べ終えていたが箸にまだ搾菜の油が残っている。それを舐めてビールを飲む。みっともないからやめなと注意する人もいない。実に呑気で幸せな時間だ。

「頼みたいもの同時に言おう。」「オッケー」「せーの」「エビチリ」「エビチリ」
どうやらお似合いのカップルのようだ。全然羨ましくない。

★Profile/1980年生まれ。茨城県出身。お笑いコンビ”フルーツポンチ”のボケ担当。TV『プレバト!!』(MBS系・毎週木19:00~)での奮闘ぶりが話題に。また、情報サイト『好書好日』の連載をまとめた『フルーツポンチ村上健志の俳句修業』(春陽堂書店)も好評発売中。インスタのアカウントは@mura_kami_kenji,
だが、センスが炸裂するイラストのアカウント@kenji_mura_oekaki,@birthdaychairもぜひフォローを。自身のYouTubeチャンネル『フルーツポンチ村上の俳句の部屋』での俳句実況もチェック!

Haiku & text & illustration : Kenji Murakami

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