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俳句とイラストで綴る恋の風景【フルーツポンチ村上健志の17音のラブストーリーズ】Vol.18

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お笑い芸人としてだけでなく、独特の視点とセンスで詠む短歌と俳句が話題の、フルーツポンチの村上健志さんの連載。メンズノンノWEBでしか読めない、季節感あふれる”恋”にまつわる俳句とエッセイ、そしてイラストを隔週でお届けします! 春の一瞬の情景と、ビール、そして恋を切り取った18回。

桜を見にきたわけではないけれど桜が綺麗だった。だから僕たちは缶ビールを買った。

お酒は好きだが、別に道端や電車の中で缶ビールや缶チューハイを飲みたいとは思わない。お店で飲む薄いグラスやキンキンに冷えたジョッキのビールの方がおいしい。けれど、お酒を飲むことが当たり前じゃない場所で飲むことは背徳感、青春チック、お祭り気分を味わわせてくれる。そして何より夜の公園や桜には、苦くてすぐぬるくなる缶のビールが良く似合う。ビールをテーマに映画を作ることになったら、きっと缶のビールを使うだろう。

「花見気分味わいたいから、コンビニでビール買ってもいい?」
「いいね。私も花見してな~い。」
「どうするコーヒーとかにしとく?」
「私もビール飲んじゃおうかな。」
「えっ、ビール苦手じゃなかったけ?」
「うん。でもビールな気分。」

僕に合わせてくれたのかは分からないけど、二人でビールを買った。
ぷしゅっとビールを開け、缶に口をつけてから「あっ乾杯するの忘れてた。」と乾杯をする。
缶を片手に桜並木をゆっくりと歩く。毎年見てる桜だから過剰に大きく感動したりはしないけれど、やはり綺麗だなとしみじみと眺める。ひらりと落ちてくる花びらに君が手を伸ばしたりする。良い。「なんだか旅行来た気分」というやつだ。

「足りてる?」と気まずそうに君が言う。一本飲んで火がついたのかなと思ったら、どうやら飲み干せなかったらしい。「ありがとう。助かる。」と言って君からビールを受け取る。

苦くてぬるいビールを飲み干す。半分くらい余っていた。一生懸命飲み干そうとしたけど無理だったと思うと愛おしい。ああああああ好き。

缶ビールと桜と夕方を合わせると、どうやら魔法にかかるぽっい。

★Profile/1980年生まれ。茨城県出身。お笑いコンビ”フルーツポンチ”のボケ担当。TV『プレバト!!』(MBS系・毎週木19:00~)での奮闘ぶりが話題に。また、情報サイト『好書好日』の連載をまとめた『フルーツポンチ村上健志の俳句修業』(春陽堂書店)も好評発売中。インスタのアカウントは@mura_kami_kenji,
だが、センスが炸裂するイラストのアカウント@kenji_mura_oekaki,@birthdaychairもぜひフォローを。自身のYouTubeチャンネル『フルーツポンチ村上の俳句の部屋』での俳句実況もチェック!

Haiku & text & illustration : Kenji Murakami

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