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俳句とイラストで綴る恋の風景【フルーツポンチ村上健志の17音のラブストーリーズ】Vol.15

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お笑い芸人としてだけでなく、独特の視点とセンスで詠む短歌と俳句が話題の、フルーツポンチの村上健志さんの連載。メンズノンノWEBでしか読めない、季節感あふれる”恋”にまつわる俳句とエッセイ、そしてイラストを隔週でお届けします! 今週は、デートや約束の前のあの気分について。

ドタキャン。人からされてあんなにやるせない気持ちになる行為はない。初めから誘いを断られていたよりも楽しみが積もっていたぶん、なおさら辛い。けれど、「急に仕事が」「少し体調が」と言われてしまえば、どうすることも出来ない。「店予約しちゃったんだけど」「少しだけでも無理?遅い時間でも俺は平気だけど」と言ったところで、相手に罪悪感や申し訳なさを抱かせることは出来ても、ドタキャンを無かったことには出来ない。出来ることがあるとすれば「オッケー!」と気軽な返事をして、自分は余裕のある人間だとアピールすることくらいだ。憎きドタキャン、、、自分はそんな行為をしたことはない、、、、いやある。

「急に仕事が入って」「少し体調が」「締切が、、、」とドタキャンの理由を考える。考えているのは理由がないからだ。予定は入っておらず、体調はすこぶる良い。でも行きたくない。本当のことをいえば理由はある。めんどくさいのだ。けれど、「めんどくさくなっちゃって笑」では許してもらえないだろう。自分がそう言われたら腹が立つに違いない。相手を嫌いで関係を切ってもいいなら、それでもいいかもしれないが、別に嫌いではない。会えば楽しいだろうに、めんどくさくて行きたくないのだ。できれば別の日に会いたい。だから、もっともらしい理由を考える。間違っているのは絶対に自分なのだから、せめて理由くらいは真剣に考えなくてはいけない。

スーパーで半額のシールに誘われ、買ったしじみの賞味期限が切れちゃうなと思ってから急激に行きたくなくなった。一人で家で、しじみ汁を啜るというなんでもなさに惹かれてしまったことが「めんどくさい」の引き金になった。相手に好かれようとか、嫌われないようにとかと張り切ることがめんどくさくなってしまった。


「しじみが、、、」とは打たずに「ちょっと体調が」とラインを送る。しじみのことを言ったら「じゃあ、しじみ汁ある店に、、」と説得されてしまうから。ラインを送ってしまうと爽快感がやってくる。申し訳ないと思わなきゃいけないのに、清々しくて平穏で仕方ない。あー、しじみ汁美味しい。

★Profile/1980年生まれ。茨城県出身。お笑いコンビ”フルーツポンチ”のボケ担当。TV『プレバト!!』(MBS系・毎週木19:00~)での奮闘ぶりが話題に。また、情報サイト『好書好日』の連載をまとめた『フルーツポンチ村上健志の俳句修業』(春陽堂書店)も好評発売中。自身のYouTubeチャンネル『フルーツポンチ村上の俳句の部屋』での俳句実況もチェックを!

Haiku & text & illustration : Kenji Murakami

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