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つみたてNISA、ふるさと納税…
はっきり言って、知らないと損!
学校では教えてくれない
お金のトリセツ
これまで学校はもちろん、社会人になってからもお金について学ぶ機会はほとんどなかった。それでもあまり問題はなかったけど、雇用は不安定になり、社会保障の仕組みもほころび、僕らを取り巻く環境は大きく変わった。では、どうするか。お金の基本的なルールを知って実行すること。それもできるだけ早く。
お金にまつわる
20代のリアル
お金のことって学校の
授業で習わなかったし、
どれくらい知っておけばいいのか、
何から学べばいいかもわからない。
(26歳・公務員)
親から「貯金しておけば
増えるから大丈夫」って言われて
貯金しかしていない。
(23歳・大学院生)
カフェで投資の勧誘を
受けている人をよく見かける。
得をする、ってことだけで投資を
始めると人生を狂わされそう。
(21歳・専門学校生)
つみたてNISAとiDeCoって、
ずっと兄妹(きょうだい)だと
思ってました…。
(20歳・フリーター)
「必ずもうかる」って
憧れの先輩からセミナーに誘われ、
断るのに苦労した。
(20歳・大学生)
友人とお金の話を
するのって何か気まずい…。
(25歳・会社員)
今はまだ遊びにお金を
使いたいし、将来何にいくら
かかるかを考えると頭痛い…。
(22歳・大学生)
“お金ウブ”な樋之津が突撃!
「大河内先生、お金のこと教えて!」
将来を見据えた資産形成をしたいけど、何から始めればいいのかわからない。そんな切なる悩みを抱える樋之津が“お金の先生”に聞いてみた!
大河内 薫さん[左]
芸術学部卒という異色の経歴を持つ税理士。株式会社ArtBiz代表取締役。Webでの発信が得意で、税理士として日本一のソーシャルメディアインフルエンサー(YouTubeチャンネル登録者数33万人、Twitterフォロワー数10万人、Voicyフォロワー数7万人)でもある。現在は日本にお金の教育を広めるべく活動中。
樋之津琳太郎[右]
数か月の投資歴あり。つみたてNISAを実践していたが、月々の投資額が生活に見合わず途中で断念。生活費を見直して再開予定。最近は、確定申告のときに洋服代をどれくらい経費に計上していいかどうか悩み中。
お金のことを学ぶなら
お金はあまり必要ない
樋之津 モデルとして仕事を始めると、いきなり源泉徴収とか税金のことがワーッてきて、調べないとまったくわからない。お金のこと、もっと学校で教えてほしかったです。
大河内 お金について学校で教えないのは諸説ありますが、教育を詰め込みすぎているという面はあります。受験のための授業が多くて、お金のことを教える時間がない。もうひとつ、真偽のほどはわかりませんが、政治家たちは国民に詳しく知られたくないと思っている節があるかも。働いている人から税金を天引きする源泉徴収がありますが、いくら税金で引かれているかをわかっている人は少ない。消費税が上がることはわかりやすいからみんな文句を言いますが、令和5年度の改正で所得税も法人税も上がっているのに、詳細に理解していないから文句も言えない。
樋之津 ぐむむ、身に覚えがあります。
大河内 学校では学ばないし、今の20代の人はもちろん、60〜70代の人たちも学んでいない。上の世代の人たちは知らなくても何とか貯金だけで逃げ切れたんです。でも、今やそういう時代ではない。終身雇用制度は崩壊し、貯金してもお金は増えない、年金ももらえるかどうかわからない状況なので、僕たちの世代が真剣に考えないと走り切れないんです。
樋之津 お金のことって複雑に見えて、いざ学ぼうとすると迷ってしまいます。まず何から始めればいいですか?
大河内 お金を学ぶのにお金はあまり必要ないってことを知ってほしい。知らないでいると投資スクールに大金を払っちゃうことも。今は良質な本やYouTubeで十分学べます。本1冊読むだけでも差がつきます。家計を見直して、節約をして、浮いたお金で投資して給料以外の副収入も得るというのが昨今の流れ。それをどの方法で実践していくかですね。そして、目的を決めること。車を買うでもいいし、世界一周旅行したいでもいい。お金は使わなければただの紙です。お金は手段であって、目的ではありません。何に使いたいかをまず考えてみましょう。
少額から投資を始めて、
成功体験を積むことから
樋之津 お金の話って友達としにくい空気があるというか…。
大河内 お金について話すのはタブーみたいな空気がありますよね。マスコミが取り上げるお金の話題は、投資で詐欺に遭ったり株価が暴落したりとマイナスな話が多い。お金が人を狂わせるというイメージが植えつけられてしまっています。
樋之津 投資ってどうしても怖いイメージがぬぐえなくて。
大河内 投資とギャンブルの差がわからない日本人が多いんです。まず1,000円からでもいいからやってみたら? と思います。毎月1,000円投資して2年やると2万4,000円ですよね。それが3万円になっていたら成功体験になる。まずは、少額でやってみてほしい。
樋之津 じつは以前、つみたてNISAをやっていたんです。でも、月々3万円の積み立てが重くのしかかって途中でやめちゃって…。
大河内 金額設定を間違っていたかもしれないですね。
樋之津 しかも毎日せわしなくチェックしちゃって。
大河内 急に増えるわけではないので、数字をチェックするよりはアメリカの経済事情とか、ロシアが戦争を始めて世界経済がどう動いたかとか、原油がどれくらい高くなっているかとか、そういうニュースを知ることに時間を割いたほうがいいと思います。戦争が始まれば軍事用品をつくっている会社の株価が上がるかも、とかそういう考え方ができたほうがいい気がしますね。
樋之津 生活に見合わない額を投資してしまいましたが、毎月何にいくら使っているか把握しておいたほうがいいですか?
大河内 いいと思います。月々何に使っているかをざっくりでいいから知っておくこと。残ったお金で投資しようとするのは難しいので、最初に出す金額を決める。給料をもらっている人なら、例えば月収の10%はなかったものとするとか。
樋之津 うーん、できるかな。
大河内 難しいですよね。ただ、若い人はお金を使うことも大切ですから。20代でしか得られない体験もあるはず。貯金と投資に全振りしてしまう人も中にはいますが、それは幸福度が下がるんじゃないかと思います。無理は絶対しないこと。すぐ取り出せるお金も必要だし、将来必要になるお金のことも考えて増やしていく。自分に適していると思うバランスで両輪をなしてください。
樋之津 もう一度仕切り直して、投資を再開してみようと思います。
大河内 ぜひ。ただ、投資ありきではなく、稼ぐ力が一番重要であることを忘れずに。80歳になっても稼げるようだったら貯金も年金も要りません。それが無理だから、老後のためにどうするかという話で。年金だけでは足りなさそう、そこで貯金に代わって投資でお金を守ることが注目されてきたという流れなので、貯金の一種くらいの感覚で投資を選んでみてほしいですね。
お金について
詳しく語れる
メンズノンノモデルに
なってください!
今日知って理解できた
投資のこと、周りにも
伝えたくなりました
先生の著書
『貯金すらまともにできていませんがこの先ずっとお金に困らない方法を教えてください!』
1,320円 著者:税理士・大河内 薫/漫画家・若林杏樹
発行・発売:サンクチュアリ出版
Photos:Yumi Yamasaki Model:Rintaro Hinotsu[MEN’S NON-NO model] Illustrations:Piroyo Arai Composition & Text:Masato Nachi
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