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おしゃれなメンズは、どんな部屋で日々を暮らしているのだろう。そんな疑問を解決すべく、実際の部屋に突撃するこの連載。第41回は、会社員の
瀬古凪流さんのご自宅にお邪魔しました!
瀬古凪流さん
Instagram@maisonnargiela
会社員
2DK(71㎡)
おしゃれ部屋のこだわり
築50年のマンションをリノベーション!
無機質と有機質でつくる開放的な2DK


「愛犬、愛猫がのびのび過ごせる家をつくりたくて、思い切って数年前に中古マンションを購入。築50年を過ぎたかなり古い物件だったのですが、リノベーションして理想の間取りに仕上げました。既存の構造を活かしながら、3LDKだった間取りを2DKに。内装は茅場町にあったレストラン、ケイブマンを参考にしていて。剥き出しの躯体や古い素材を生かした空間の雰囲気を、自分なりに落とし込みました。全体は無機質と有機質のバランスを7:3に。というのも、コンクリートやグレーを基調にしつつ、木やレザーで温かみを添えることで、冷たさの中にも落ち着きを感じられるようにしているんです。間取りは動物たちの動きを第一に考え、部屋の中央には何も置かず、家具はすべて壁際へ。リビングからキッチンに繋がる空間を可能な限り広くして、人間も動物も、開放的な暮らしができています」(瀬古さん)

おしゃれ部屋のインテリア
テクスチャーをミックスして
リビングの一角をギャラリーのように

「お気に入りの3E WORKSのチェアとJBLのスピーカーを並べて、リビングの一角をギャラリーのように仕上げました。機能的でありながら造形美も感じられるアイテムを置くと、それだけで空間が引き締まるんです。無機質なベースに木や金属の質感が映えて、音楽を流せばアートを鑑賞しているような気分に。暮らしの中に“見せる余白”をつくる感覚でレイアウトしています」(瀬古さん)
ブラウンレザーのソファ

「リビングの主役は、このレザーの3Pソファ。ゆったりとしたサイズ感で、ペットと並んでくつろげるところが気に入っています。使い込むほどにツヤが増していく質感も魅力で、経年変化を楽しみながら長く付き合っていけそうです。重厚感はありますが、脚のデザインが軽やかなので圧迫感がなく、無機質な空間にも自然に馴染んでくれます」(瀬古さん)
ラッシングベルトで組んだDIYテーブル

「テーブルはDIYでつくったもので、工業用のラッシングベルトを使って組み上げています。天板はホームセンターで購入した板にオイルを塗って仕上げていて、既製品にはない素材感や軽やかさがあって、空間にちょうどいい抜け感をつくってくれるんです。見た目以上に安定感もあるし、手を動かして自分の理想に近づけていく過程もすごく楽しいですね」(瀬古さん)
元の構造を生かして空間を分ける

「リビングとキッチンを仕切る壁は、既存の躯体をそのまま生かしています。剥き出しのコンクリート、配管の質感が好きで、無骨だけどどこか落ち着くんですよね。新しく塗り直すよりも、経年の風合いをそのまま残すほうが、この家のらしさが出る気がしています」(瀬古さん)

オープンスペースに配置した洗面所

「洗面所はリビングのオープンスペースに配置しています。生活の動線上にあるから、帰ってすぐ手を洗えるのが便利なんです。デザインはあえてシンプルにしていて、見えていても生活感が出ないのが気に入っています。空間に溶け込みながら、ちゃんと機能するバランスがちょうどいいですね」(瀬古さん)
センチュリースタンドを照明に活用

「フロアランプは、カメラマンが使うセンチュリースタンドにスポットライトをつけてアレンジしたものです。機材ならではの無骨さと、シルエットの美しさが気に入っています。配線にはオレンジのコードを選んで、空間のアクセントに。無機質なトーンの中で、さりげなく個性を出せるポイントになっています」(瀬古さん)
Photos:Norito Ohazama Composition & Text:Kanta Hisajima

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