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なぜあの部屋が魅力的に感じるのか? インテリアのプロに聞く「自分らしく暮らす」ための方法。

なぜあの部屋が魅力的に感じるのか? インテリアのプロに聞く「自分らしく暮らす」ための方法。

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世界6都市のお部屋をのぞいて見つけたこだわりの暮らし。なぜこの部屋が魅力的に感じられるのか。その理由をインテリアのプロの視点からひもといていく!

 

教えてくれた人は…

遠藤慎也さん

遠藤慎也さん

1984年、埼玉県生まれ。BOOTSYORK.style主宰。雑誌をはじめ、カタログ、広告などの幅広いフィールドでインテリアコーディネートを手がける。

 

趣味を反映させた部屋作りが、自分らしさにつながっていく!

案内してくれた彼らの自慢の部屋が、なぜこんなにも魅力的に映るのだろう。インテリアスタイリストとして活躍する遠藤さんに、その理由を聞いてみた。

「アメリカンヴィンテージだとか、北欧モダンだとか。インテリアのテイストを僕らプロはついまとめてしまうけれど、今回ピックアップした部屋は、そのひと言では片づけられないものばかり。好きな家具やアートを自由に組み合わせる。そんなフレッシュな感覚が、それぞれの“自分らしさ”につながっている気がします」

ソウル、ニューヨーク、台北、パリ、コペンハーゲン、東京。方向性の異なる各国のインテリアだが、部屋作りのアプローチには共通点があるという。

「家具のセレクトはまったく違うけど、アートや本、植物、オブジェなど、好きなものに囲まれているところは同じですね。だから部屋を見るだけで家主の趣味が伝わってきます。お気に入りのアイテムだからこそ、どう演出していかに見せるかを試行錯誤する。結果、アイキャッチとしてうまく機能しているのかなと思いますね。どの部屋も物量がかなり多いけど、雑多なのに心地いいのは、そのおかげです」

家主の趣味を色濃く反映する部屋作り。雑然としているのにすっきり見える秘密は、目を引くポイントづくりにあった。

「例えば、ソウルやニューヨークの部屋でダイニングテーブルの近くに飾ってあるアート。壁面の余白を十分に取って大きなアートをかけているから、そこが視線の集まるポイントに。こうすると部屋に物が多くても、引きで見たときに全体がすっきりと感じられるんですよね。これはひとつの例だけど、要するにメリハリをどうつけるか。ごちゃごちゃした部屋の中で、ポスターだけは整列させるとか、重めのウッドを使ったかたい雰囲気の床なら、あえてキャッチーなキャラもののオブジェを置いてみるとか。そういうギャップを使ってアイキャッチをつくる。そうすればお気に入りのアイテムをより目立たせることができるし、空間をすっきり演出してくれます。インテリアを組むときは、そのメリハリを意識してみるとうまくいきます!」

 

アイキャッチをつくる

壁面の余白をしっかり取りながら、インパクト大のアートを壁に

壁面の余白をしっかり取りながら、インパクト大のアートを壁に。目を引くオレンジが空間を彩る。

 

そうして部屋を仕上げていく中で、効果的にムードを一変させるアイテムとして、ファブリックが優秀なのだそう。

「インテリアを組む際の基本として、面積の大きいものから決めるという手法があります。だからラグやベッドシーツなどのファブリックに好きな柄や色を入れたり、他のアイテムと色をリンクさせてみたり。家具の購入と比較すると、少ない予算で挑戦しやすいのもいいところ」

 

布モノを活用

柄のシーツ

面積の大きいラグやシーツは、空間に効果的。柄や色をかけ合わせるのも手。

 

ラグやベッドシーツで空間をアレンジした後に、忘れてはならないのが細部のつくり込み。フラワーベースやちょっとしたオブジェを、うまくディスプレイするときに心がけることとは。

「リビングや寝室のちょっとしたスペースに、お気に入りのディスプレイがあると空間が華やぎます。飾り棚に陶器やガラス製のオブジェを置くときは、間に本を挟んでより目立たせる。仕事をこなすデスク近くには、遊び心のあるミニカーやフィギュアを。というようにディスプレイに自分のルールを課してみると、細部をつくり込むのも楽しくなります」

 

自分の中のルールをつくる

ディスプレイ

花器やオブジェを飾るときは、規則性をつくってレイアウトするのが効果的だ。

 

今回見た部屋のように、インテリアで自分らしさを出すには?

「雑誌や書籍、SNSをうまく使いながら気になるインテリアを探してみること。そしてときにはお店に足を運んで、実際に家具やレイアウトを見て、触ってみるのも重要。そうして気になるインテリアのテイストを固めていく。それが明確になってから、好きなものとかけ合わせて自分らしさを見つけてみてください!」

 

好きなものを固めよう

植物×リネン

色数が多くてもリンクしていればまとまって見える。植物×リネンなどもグッド。

 

Photos:Youngwoong Yim Omi Tanaka Coordination:Ja-Kyung Jung George Matsuo

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