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パリ発の写真媒体『asia』。創刊者・上岡 巧が語る、アジアの多様性と混沌とは

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パリを拠点とする写真媒体『asia』が2025年11月8日に創刊された。本作のテーマはタイトルの通り「アジア」。アジアの広大な土地を舞台に、そこに生きる人々や旅人、移住者の眼差しが交錯した視点で多様なイメージを映し出している。創刊号となる今回はマーティン・パーやジョンジン・リーなど、世界各地で活躍する10人の写真家が参加。自然から社会構造の細部に至るまで、各人様々な視点で切り取ったアジアが収められている。

そして、本作を手掛けるのはエディター・ライターの上岡 巧氏(メンズノンノでは、『中島裕翔1st写真集 「Hue I am」』でロンドンパートのコーディネーターを担当)。ロンドンでの活動を経て、現在はパリに拠点を置いて活動している彼だからこそ、主観と客観の間で揺蕩うアジアの神秘的な“何か”があったのだろう。今回のインタビューでは、本作のことはもちろん、創刊に至った経緯についても伺っている。

『asia』掲載写真1
Photo : Sarker Protick

――まず、『asia』創刊に至った経緯から教えてください。

上岡 『Them magazine』の編集部を経てフリーランスになり、その後、ロンドンに1年半ほど滞在していて。2024年1月にパリへ移住したのですが、その時、「ここに腰を据えて生きていくことになるだろう」と直感したんです。そこから「自分発信のプロジェクト」を始めようと考えました。

――本作はアジアをテーマにした写真媒体です。

上岡 “アジアで撮られた写真を扱う雑誌”というコンセプトを思い付いた時、「これはいける」と思ったんです。今までプラットフォームにしていたファッションの世界からも程良い距離感があり、且つ、小さなチームで作成できる。写真自体は昔から好きでしたし、雑誌というフォーマットもこれまで培ってきたキャリアにしっくりくるものでした。


『asia』掲載写真2
Photo : Jungjin Lee
『asia』掲載写真3
Photo : Alec Soth

――パリに拠点を置いている今だからこそ、アジアをより多角的に捉えられる部分もあるはずで。海外で見聞きした様々な要素が、制作のヒントになっているのでしょうか。

上岡 海外に住んでいると自分のアイデンティティを否応なく考えさせられるんです。異国で活動していくには、他人とは違う自分の立ち位置を示していく必要がある。僕の場合、その枠を「日本人」から「アジア人」へと広げて捉えてみようと思いました。というのを前段として、僕はパリでアジアの写真を紹介するというのが面白いと感じています。フランスは写真発祥の地でもありますし、パリフォトをはじめ、写真の中心核とも言える都市で。ヨーロッパの人たちはアジアに強い関心を持っていますし、アジアの作家にとってもヨーロッパの市場は魅力的なんですよね。そして、今回参加してもらった作家をアジア出身者に限定していない点も大きなポイントで。アジア以外にルーツを持つ写真家にも参加してもらうことで、より多くの人がこのプロジェクトに関われるし、興味を持ってもらえると考えました。

――タイトルはストレートに『asia』ですね。

上岡 「asia」という名前にしたのは、ストレートに意味が伝わるものにしたかったからです。同時に、実際のところかなり記号的でもある。「NASA」みたいな感じで(笑)。この言葉から連想するイメージは人それぞれ違うはずで、その幅のある解釈自体が、この雑誌のコンセプトに合っていると思っています。


『asia』掲載写真4
Photo : Farah Al Qasimi

――先ほど「アジア以外にルーツを持つ写真家にも参加してもらうことで、より多くの人がこのプロジェクトに関われるし、興味を持ってもらえると考えた」とおしゃっていましたが、その中でも、作家の選定でこだわった点はあるのでしょうか?

上岡 まず、全体のバランスを重視しました。雑誌として注目を集めるためには、ある程度著名な作家の参加も必要ですが、有名な人ばかりでも、無名の人ばかりでもよくない。撮る人のアイデンティティやスタイル、テーマ、撮影地なども含めて、できるだけ幅が出るように意識しています。そして、誰かを特別扱いするのではなく、全員をフラットに紹介することも心掛けています。

――それぞれの写真家が切り取るアジアはまったく異なるもので。視点が違えば映し出されるものもここまで異なってくるのかと感じています。その土地の風土がそのままパッケージされているというか。

上岡 何年も掛けて1つの土地を撮り続けている人もいれば、旅の途中で数日間だけ撮影したシリーズもあって。壮大な風景もあれば、IACK(アイアック)のようにごく小さな日常を切り取った作品もある。そうした振れ幅も大切にしました。とは言え、作家リストを完成させるまでに約4か月かかりましたね。1人ずつ声を掛け、返事をもらい、その結果を踏まえて次に誰にお願いするかを考える、という形で進めていきました。

『asia』掲載写真5
Photo : Xiaopeng Yuan

『asia』掲載写真6
Photo : Ece Gökalp

――メンズノンノ読者世代でもZINEやフリーペーパーを作る若者が増え、インディペンデントマガジンへの関心が高まっています。1冊の本として出版するために、具体的にどんなプロセスが必要でしょうか。

上岡 『asia』の場合だと、まずはコンセプトを決め、企画を立てて制作・進行をおこなっています。その後、印刷所とのやりとりや完成後の販路開拓、書店への営業や送本、ディストリビューターとの交渉、広報活動など――場合によっては広告営業まで、すべてを自分たちで手掛けていますね。

――日本の写真家は、アジアの中でどんな特徴があると思いますか。上岡さんの視点で伺えたらと。

上岡 歴史を振り返ってみても、日本はアジアの中でも写真集や雑誌の出版文化がとても厚い国だと思います。その土壌があるからこそ、結果的により多様な作風やアプローチの写真家が生まれているのではないでしょうか。

『asia issue 01』


商品詳細
編集長・発行人: Ko Ueoka / asia publication
アートディレクション・デザイン: Menghan Li
仕様: Coptic binding / Softcover / color / 280 pages / H270mm x W200mm x T20mm
日本定価: 6000円

お問い合わせ
General inquiries: info@asiapublication.co
Distribution inquiries: distribution@asiapublication.co
Advertising & Collaboration: advertising@asiapublication.co
Instagram: @asia_publication
Website: asiapublication.co

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メンズノンノウェブ編集

メンズノンノウェブでファッションニュースから芸能まで幅広く担当。
最近ハマっているのは宇宙グッズを集めること。

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